OBERON 日記

1999年1月25日。パソコン通信から始まった公開日記。
できれば、死ぬまで続けたい・・・(爆)。

悲しいこと記念日

2022-03-12 08:21:43 | Weblog
昨夜、テレビで、日本アカデミー賞の授賞式が放送されていた。わたしは、文学賞でも映画賞でも賞を取るタイプの作品とはことごとく相性が好ましくないので、特に見ようとは思わなかったのだが、夫が見ていたので、なんとなく視界には入ってきて・・・それでふと思った「なんで今日という日に授賞式を設定したのかな・・・」と。

声を大にして言うが、わたしは決して悪質なクレーマーではないっ!! 自分とは違う他人の感じ方や考えは尊重しようと努力するタイプだと思っている。だから、アカデミー賞を非難するつもりはない、でも、ただ、どうしてわざわざこの日にするのかな・・・と思った。朝からずっと、色んな番組で"忘れない"と言い続け、追悼の特集を流し続けるテレビ局が、なぜ夜には、こんな晴れがましい番組を放送するのかなと。まったく思いが至っていないのか、あるいは励ましの気持ちでもってあえての選択なのかも・・・きっと番組に関わっている沢山の人の中には、実際に被害を受けた方や、被害をうけ今も心に傷をもつ人が身近にいる人は少なくないはずだから、やっぱり"あえて"なのかな・・・

ただ、思うんですよね・・・悲しいことの記念日に、他の人の嬉しそうな顔って、なんだか切ないものだって・・・

幸せな人を、笑っている人を、妬むとか、恨むとか、怒るとか・・・そういう感情とは違うんですよ。ただ、なんというか・・・切ないなって・・・ふと思ったりする・・・なと・・・

とはいえ、きっと365日、どの日も誰かの"悲しいこと記念日"なんだろうと思います。大きな歴史的な出来事から個人的な些細なことまで、大昔の事からついこの間のことまで、無数の悲しい出来事があって・・・365日、きっとその悲しみで埋め尽くされているんだろうなと。

だとしたら・・・仕方ないですね、自分以外の誰かの"悲しいこと記念日"に、いちいち付き合っていたら、笑える日がなくなっちゃう、おめでとうって言える日がなくなっちゃう。それなら、一人ひとりが精いっぱい楽しく今日を生きること、今日を笑顔で過ごせるよう努めることの方がずっといいですね。

というわけで、日本アカデミー賞に選ばれた皆さん、おめでとうございます。これからも、素敵な映画をいっぱい見せてくださいね(^^;。