気ままに日記

大好きな写真と思いつくままに綴る日記です

技術革新のカメラを追って

2015-06-02 21:56:07 | Weblog
今日のカメラは殆どシャターを押せば美しい写真が撮れる自動焦点と自動露出機能が備わったカメラが当たり前に成っている。かってのカメラはこの煩わしい適正な露出と焦点合わせはすべて手動で操作していたが、今日のこの様な高機能カメラに至るまで様々な新しい技術が積み重ねられて来た。そんな時代を画した新しい技術を搭載したカメラを収集し楽しんでいる。
昭和35年(1960)初めて自動露出機能が搭載されたカメラ「オリンパス・オートアイ」がオリンパスから発売された。

        
        「オリンパス オートアイ」
初めて自動漏出機能を搭載したカメラで昭和35年オリンパスから発売された

この自動露出機能はこれまでシャッター速度と絞りを調節して適正露出を設定する煩わしい作業を一挙に解放した画期的なカメラであり、このカメラの出現により、写真撮影はぐっと身近なものになった。もう一つの自動焦点機能が初めて搭載されたカメラは、昭和52年(1977)コニカから発売された「C35AFジャスピンコニカ」だった。

「ジャスピン コニカ」
初めて自動焦点機能が搭載されたカメラで昭和52年コニカから発売された

これで自度露出に続いて自動焦点出も備わりファイダーを覗き、シャッターを押せば鮮明な美しい写真が誰でも撮れる様になった。しかし高級カメラの一眼レフにはまだ自動焦点機能は未搭載であった。コンパクトカメラに引き続いて昭和60年(1985)ミノルタから自動焦点機能が搭載された、一眼レフカメラ「ミノルタα7000」が発売された。

「ミノルタα7000」
初めて一眼レフで自動焦点機能を搭載したカメラで昭和60年にミノルタから発売された

このα7000の発表展示会が大阪梅田のビルで行われ、見に行くと黒山の人盛りだった。人垣を掻き分け展示のカメラを手にした時の感動は尋常では無かった。シャッターを押すとレンズの鏡胴がジィーと微かな音を立てて動いた時の衝撃は今でも鮮明に覚えている。
カメラにはこういった自動露出や自動焦点と言った新しい技術でカメラの機能を発展向上させて行ったが、他に美しい写真を撮影すると言った原点に立ち返ったカメラも次々と登場した。オリンパスは大衆価格でありながら高級カメラのライカに劣らない写真が撮れるカメラをコンセプトに開発した、「オリンパス35Ⅳ」を昭和23年(1948)に発売した。当時ライカ・ニコン・キャノンなどの最高級カメラは十数万円もする値段に一般庶民は手の届かない夢のカメラだったが、オリンパス35Ⅳは一万円少々の価格で、フィルムの平面性を保持する為、プレシャープレートをガラスにしたり、尖鋭な画像を結ぶ4枚構成のテッサー型Dズイコーを搭載し一万円そこそこの値段で発売し、新しいカメラの時代を造った。

         「オリンパス35Ⅳ」
高級カメラに劣らない鮮明な写真が撮れるカメラが、一万円そこそこの値段で昭和23年にオリンパスから発売された

また昭和45年(1960)に八島光学から発売された「ヤシカミニスター35」は4群6枚構成F1.9レンズを搭載しこのレンズはアサヒカメラ誌のカメラ診断で世界的に有名なクセノータルに劣らない素晴らしい性能と絶賛された。
これまで様々な画期的な技術や弛まぬ努力により、今日の様に安くて高性能の優れたカメラを手にする事が出来る様になったが、それらの歴史刻んだカメラを手に振り返るのも楽しい一時である。
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