資質について

勤めていた会社のＯＢ会の役員から、写真の展示会をやるので二・三点出展して欲しいと頼まれた。早速過去に撮影した写真がパソコンに収録されているので出来栄えの良い写真を探したが、人に訴える力のある写真が見当たらない。写真を写すときは、これは絵になると思ってシャッターを切るが出来あがった写真を見ると大抵の写真は何を伝えたいのか平凡な写真ばかりである。人は生きている限り、自分の感動を伝えその感動をより多くの人々と共有する事によって生き甲斐を感じるものだ。しかし自分が感じた感動が独りよがりのものだったり、感動をうまく伝えられなかったりすると生きている価値そのものが否定された気分になる。
シンガーソングライターは凄いと思う。自分が感動したイメージを歌詞や曲にして、多くの人達に共感され、多くの人々に幸せを齎している。エッセイや俳句も同様である。
最近人と話をしていて、自分の話している事が全く面白く無い事に気づく。人を引き付ける話術に欠け雰囲気を盛り上げる才能が無くいろんな面で自分はなんと才能の無い人間だな！とつくづく嘆く事が多くなった。
そうゆう感動を多くの人から受けながら、自分は他人を感動させ、楽しませ、幸せにする資質が全く無いのに愕然とする。歌は歌えない、絵心は全く無い、運動神経は何やってもへぼだ。字は下手だしこれで良くもサラリーマンが勤まったものだ。しかし悲観ばかりしていても仕方無い。新聞によく投稿するが、たまに採用され新聞に掲載される事もあるではないか。人間生きている限り資質が無いのを嘆かず感動を求めて生きて行こう。

東京都舛添知事の政治資金の私的流用問題

東京都舛添知事が政治資金を私的流用した問題で揺れている。家族旅行なのに会議をしたとして政治資金から支出したり、家族で食事したにも拘わらず同じく打ち合わせをしたとかで政治資金から支出等々、公私混同もはなはだしいと数多くの問題点が指摘されている。これに対して舛添知事は自ら事の内容を説明する事無く、厳正な第三者（弁護士）に事実関係の調査を依頼して説明責任に応えると弁明してきた。舛添知事の魂胆は当初から見え見えだったが、昨日その結果が記者会見で発表された内容は見え見えの魂胆通りで到底納得出来るものでなかった。
舛添知事は法律の専門家である弁護士に、今回の政治活動費の支出が不適切だと指摘されている件について
政治資金の使途につは法律上の制限が無い事を良い事に法律家の弁護士から違法で無いとのお墨付きを貰い、なんら法に触れる事はしていないと開き直る腹だったに違い無い。
タクシーの私的利用や飛行機のファーストクラス・スートルームの利用などは大東京都の知事としてある程度大目に見る事も出来よう。しかし世界に冠たる日本の主都東京都の知事が家族旅行を会議したとして税金から支払われる政治資金を使うなんてこんなみみっちぃせこい事をして道義的に許されるだろうか。政治資金規制法は常識のある有徳な政治家を前提にしている。法律上の制限が無い事を良い事に政治資金を私的流用するなど、公私混同のけじめ感に乏しく舛添知事は政治家としての資質が問われている。即刻辞任すべきである。