気ままに日記

大好きな写真と思いつくままに綴る日記です

愛とは

2023-05-23 16:22:21 | Weblog
百田尚樹の「純愛」を読んだ。タレントのやしきたかじんの最後を看取った女性とたかじんとの愛の物語である。週間誌はじめマスコミは彼女はたかじんにうまく取り込み、財産目当ての偽装結婚だと面白可笑しく書きたてたが、テレビでたかじんと縁があった百田さんはそれは違うと書いたドキューメントである。彼女はフェイスブックで「ある犬のサイト」を通じてのやりとりで付き合う様になった。イタリアでネイルの仕事をしていた彼女はテレビの人気者のたかじんを知らなかった。たかじんに食事などに誘われるうちに彼女はたかじんに惹かれて行く。62歳のたかじんに対して32歳下の30歳。莫大な莫大な出演料を稼ぎ、遊び人のたかじんに近ずく事は財産目当てだと彼女の周囲は面白可笑しく騒ぎ立てた。
やがてたかじんは食道癌に罹り番組を休演して療養することになる。彼女は献身的な介護するが、周囲は彼女が、何時たじんから雑巾の様に捨てられるかと見ていた。しかし例えば、たかじんが食堂癌で手術して術後整合不全で吻合部狭窄となった時、彼女はインタネットでブジーと言う医療機器を使うと回復が早いと知ると、更にインタネットでブジーの設備がある病院を探し治療を申し出るが、旧式な為効果が薄いと聞くと新しいブジーを設備して欲しいと願い出ると予算がないので出来ないと却下される。お金なら私が都合しますと彼女の事業しているおじさんから1億借りて費用の負担え申し出る。しかしその時は実現しなかったが、後日新しく設備されたブジーで治療を受ける事になる。
財産目当てにたかじん近ずいているならこんな献身的な介護は考えられない。世の中の奥様方でこんな献身的な介護が出来る人な先ず無いのでは無いかと思った。
たかじんは数億を下らないすべての預金は公共機関へ寄付する事を遺書に書き彼女に伝えてある。彼女の涙ぐましい介護も空しくたかじんは2014年の正月安らかに旅立って行った。彼女とたかじんとの付き合いは約2年間で終わった。この間彼女がたかじんにに尽した愛情はただ事ではなかった。たかじんに対する愛情と言う言葉で表せない情熱を感じる。愛情は目に見えないが、彼女は言葉で言い表せない情熱を持って、たかじんと言う人物にめり込んでいったのでは無いかと想像される。彼女はたかじんに対して示した愛は人間として崇高な行動だったと思った。
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