気ままに日記

大好きな写真と思いつくままに綴る日記です

兵庫県洲本市の殺人事件で思う

2015-03-13 10:19:49 | Weblog
平成二七年三月九日朝兵庫県洲本市で起きた五人刺殺事件について、殺された家族は以前から逮捕された容疑者の行動について不安を感じ、二月十四日から三月九日事件が発生するまでのほぼ一カ月の間に、九回に亘って警察に相談していた。容疑者は今回殺された家族に対してインターネットで中傷したり、道で出会うと睨みつけたり、突然勝手に写真を撮ったりと異常な行動に、短期間にこれだけ警察に相談するのは、相当追いつめられた状況だったと推察されるが相談を受けた警察は事件が発生しなければ容疑者を拘束するなどの実行行為は出来ないとして容疑者宅周辺のパトロールなど必要な処置を行っていた様である。申し出のあった程度の被害では、直接容疑者に手を出す事は出来ないとした警察の処置も理解出来なくは無い。しかし被害者の度重なるSOSの申し出から犯罪捜査のプロである警察は最悪の事態になる兆候を予測出来た筈ではないか。
今回の事件や、最近多く発生しているストーカーによる殺人事件でも同じ様に、いずれも警察はいたずらに法を杓子定規に捉え、緊急の処置をとらず、凶悪な事件に発展してしまったと類似の事件が多発している。
現行の法律のもとでは事件が起きなければ警察は出動出来ないと云うが、ストーカー事件も含めて今回の事件と同様の事件が起きる可能性は否定出来ない。ストーカー並びに今回の様な件で警察に相談が持ち込まれた場合、最悪の事態に発展しない様、なんらかの対策が講じられる様法的整備が必要ではないかと思う。

CDの整理

2015-03-09 11:37:52 | Weblog
歌は唄えないが、音楽を聴くのは大好きな方である。若い時からSPレコードに始まって、やがてLPになり最近はCDになったが、これまで随分レコードやCDを購入して来た。最近何か聞きたい音楽のCDを購入しようとすると、どんな曲が何処に仕舞ってあるのかさっぱり分からず、年のせいか以前購入した事がある事を忘れて購入しまう事がある。そこで今持っているCDを整理しようとデータベース化を始めた。様々な曲が何処に収納されて居るかを手軽に効率的に検索出来るデータベース化のソフトを組み立てるには相当高度のパソコンの知識が必要でも、若い時は難なく出来た。しかしこの歳になり頭の衰えを痛切に感じてはいる現状では無理かなと思いつつもまだまだこれしきの事は出来るぞ!と一念発起して取りかかり、幾多の難問にぶっつかりながらも三日がかりでやっと管理ソフトを組み上げる事が出来た。パソコンにデータを打ち込み全CDのデータベースが完了した。整理されたCDラックを眺めながら若い時代に購入したLPやEPの存在が気になって、これをCDにダビングしてCDと同様に管理しようとダビングを始めた。アナログのLPやEPからのダビングは、ディジタル対ディジタルのコピーの様に簡単には行かない。アナログからダンピングするにはすべて音楽を再生しながらのコピとなり、時間と手間がかかる。
LPやEPを購入した時期はおおよそ三〇代の若さで曲を聴いていると若い時代の甘酸っぱい思い出が蘇って来た。ちあきなおみの「喝采」、ペトロ&カプリシャスの「五番街もマリー」「ジョニーへの伝言」さとう宗幸の「青葉城恋歌」等いずれも昔の恋人を懐かしむ恋心を唄ったもので、これ程まで若い時代の純粋な切ない恋心を歌にした作詞した人、作曲した人の素晴らしい才能に深い感銘を受けた。若い頃の自分と重ね合わせ哀切極まりなく感慨深く聞いた。
こうして歳をとり老境に入り昔を懐かしむ事が多くなったが、CDの整理で図らずも若い頃の思い出の感傷に浸った次第である。

派遣労働について

2015-03-04 16:37:26 | Weblog
昨日(平成27年3月3日)の新聞に衆議院予算委員会で労働者派遣法を担当する厚生省の課長が同法について「派遣労働はモノ扱い」と発言して問題となったと報じていた。厚生省の課長は私が「日頃から派遣労働の方は厳しい環境に置かれ、何とかしなけばいけないと言う気持ちだった」と釈明したが今の派遣労働者法はまさに使い捨ての悪法と断じざるを得ない。昭和60年に制定された派遣労働法は当初専門的な技能を有する労働力の需給の適切な調整を図る目的で派遣労働の対象業務は「機械設備の設計や通訳・速記」等の専門技能に限られていた。しかし時代の推移と共に、派遣労働の対象となる技能分野が次第に拡大され、特に2004年小泉政権の時、それまで禁止されていた製造業への派遣労働が解禁された。製造業はもともと景気の変動によって必要とする労働力の変動が激しくこのような変動の激しい職場に特別な技能を伴わない製造業への派遣労働は経営者側に誠に好都合のシステムであるが、労働者側にとっては極めて弱い立場にあり、労働者の使い捨てに成る事は明白であった。この様な場合、労働者を守る為の強固なセフティネットとセットでやらなければならないのに時の小泉内閣は財界寄りの姿勢で貫いた為、多く労働者を惨めな状況に追い遣ってしまった。
平成20年12月東京日比谷公園に仕事を切られて生活出来なくなった労働者の為の一種の避難所「年越し派遣村」が開設された。派遣先から首になった労働者約500人が集まり日本の政治を糾弾するデモが渦巻いた事は記憶に新しい。
製造業で派遣労働を解禁した事は派遣労働法の趣旨に反している事は明らかだ。特別な技能を有しない労働者にとっては何時首になるか分からない不安定な身分で、しかも首になっても何の救いの手を講ぜず徒に路頭の迷い込む生活を強いられる事になるこんな制度を作った時の政治家達の責任は重い。真面目に働いても生活は安定せず、貧困へと填っていく現状は速やかに改善しなければならない。今回はからずも厚生省の担当課長が発言したモノ扱いは単なる失言では済まされない。ワーキングプアーを無くす為に、真に働く弱い者の立場に立った政治を行われなければなららいとつくづく思う。