東日本震災に依る津波被害で東京電力福島原子力発電所が壊滅的な被害を被り、放射能の被害はこれからどれ程拡散するか予想もつかない大変な状況になっている。
今回の事故は、原子力は元々人間が扱うべきものででない領域にも拘わらず、人間が手を突っ込んでしまった結果なのかも知れない。福島原子力発電所の事故を見る限り、原子力施設が一旦破滅すると人間の叡智ではコントロール出来ない、神のみが扱う事が出来る魔物の様な気がする。今回の事故を受けて菅総理大臣は早速脱原子力を政策を掲げ、再生可能なエネルギー政策を言い出した。しかし資源の少ない日本に於いて将来に亘って原子力に頼らないエネルギー政策が可能だろうか。日本に於ける原子力発電は一九六三年十月茨城県東海村に建設された東海原子力発電所が最初で、以来この約五〇年間に小さな事故はともかく今回の様に放射能がまき散らす様な大事故は発生せず、安定した電力供給がなされて、今日では五十五基、全電力の23%を供給するまでになっている事実がある。人類には石油が発見された当初は掘削所で一旦火災が発生すると人間の手で火災を止める事が出来なかった歴史があるが、しかし人間の叡智はそんな火災をも消し止める技術を開発して来た経緯がある。原子力も将来的には人類がすべての事故を制御しうる技術が開発されるに違い無いと思う。しかし原子力には今判明しているよりもっと困難な人類が制御し得ない問題があると言う前提で、今回の福島原子力発電所に様な事故に備えて被害が拡散しない様な地理的条件を選択して建設すれば問題は解消されるのではないか。脱原発と早急に結論を急がず、今回の福島原発の事故を教訓に安全対策を検討すれば、素晴らしい技術の進歩により必ず解決されるものと考える。我々の子孫の為に安全な原子力の利用を真剣に考えるべきだ
今回の事故は、原子力は元々人間が扱うべきものででない領域にも拘わらず、人間が手を突っ込んでしまった結果なのかも知れない。福島原子力発電所の事故を見る限り、原子力施設が一旦破滅すると人間の叡智ではコントロール出来ない、神のみが扱う事が出来る魔物の様な気がする。今回の事故を受けて菅総理大臣は早速脱原子力を政策を掲げ、再生可能なエネルギー政策を言い出した。しかし資源の少ない日本に於いて将来に亘って原子力に頼らないエネルギー政策が可能だろうか。日本に於ける原子力発電は一九六三年十月茨城県東海村に建設された東海原子力発電所が最初で、以来この約五〇年間に小さな事故はともかく今回の様に放射能がまき散らす様な大事故は発生せず、安定した電力供給がなされて、今日では五十五基、全電力の23%を供給するまでになっている事実がある。人類には石油が発見された当初は掘削所で一旦火災が発生すると人間の手で火災を止める事が出来なかった歴史があるが、しかし人間の叡智はそんな火災をも消し止める技術を開発して来た経緯がある。原子力も将来的には人類がすべての事故を制御しうる技術が開発されるに違い無いと思う。しかし原子力には今判明しているよりもっと困難な人類が制御し得ない問題があると言う前提で、今回の福島原子力発電所に様な事故に備えて被害が拡散しない様な地理的条件を選択して建設すれば問題は解消されるのではないか。脱原発と早急に結論を急がず、今回の福島原発の事故を教訓に安全対策を検討すれば、素晴らしい技術の進歩により必ず解決されるものと考える。我々の子孫の為に安全な原子力の利用を真剣に考えるべきだ