気ままに日記

大好きな写真と思いつくままに綴る日記です

災害と政治

2019-10-22 15:02:11 | Weblog
今年の秋は台風の当たり年だ。九月初め台風十五号が首都圏を直撃し、千葉県市原市ではゴルフ練習場の鉄柱が倒れるなど大きな爪痕を残したが、復旧作業がまだ進まない中、十月になってより強力な大型台風十九号が再び関東地方を襲い多大の被害を齎した。度重なる大型台風の襲来に災害大国の日本も復旧作業が追いつかず、災害に見舞われた方々への行政の支援のあり方が問われている。もともと日本は山岳が面積の大半を占め、山から海までに距離が短く、平らな平野な部分でも欧州の様にゆったりと流れる川が少ない。従って山に降った雨は一挙に平野部分に流れ込み河川の氾濫を招き古くから河川の改修が行われて来た。繰り返される災害により荒れ果てたこの国土を改修するため明治になって政府はオランダの土木技師を招き、近代的な河川の改修に当たせ今日までこつこつと治水工事を行って来たが、それらの治水技術ももはや近年の豪雨には通じなくなって来た。台風十九号の猛威は住宅の全半壊が約二千棟、死者約八十人、河川の決壊百三十箇所あまりと大きな被害を齎し、まだ多くの人が一か月経った今日でも避難生活を余儀なくされている。
この様に大雨の襲来に備えて、堤防を強固にするとか河の流れを変えるとか対策を講じる事は不可欠であり、政府として必要な対策を講じる義務がある。かと言って大自然の猛威をすべて防げる訳では無いが。
政府としてかって建設大臣を務めた扇千景大臣が当時大きな社会問題となっていた九州「川辺ダム」の建設の是非について問われ、「もし私がダムの中止を決定し、その為に水害に見舞われたら私が責任を負うことになるのでダム工事の建設を継続する」と言明した。担当大臣としてこの心構えたるや立派なものであるが、その後自然災害が発生し大臣が責任をとったと言う事は聞いたことが無い。
黒四ダム建設に携わった友人がいるが、彼が言うには土木工事は税金の無駄使いと土木工事=悪と決めつける今の風潮を嘆いていた、
政権交代で民主党政権となり、鳩山首相は「コンクリートより人へ」と唱え、建設中の八つ場ダムを中止したが、間もなく民主党世間が崩壊し、その後工事は復活されている。
土木工事は税金の無駄使いと土木工事は悪と言われているが、土木専門の友人は土木工事はインフラの整備を促進させ、経済の活性化と故郷の雇用の造出に無くてはならない施策だ言う。
最近は災害に対して河川の氾濫対策りして、土木工事等のハード面の対策よりも、災害情報の伝達や避難誘導などソフト面の重要性が問われる事が多い。
地球環境が大きく変わり自然災害が頻発する中自然災害を防ぐ対策と合わせて災害が発生した場合の避難対策も合わせて万全の対策を講じて行く必要があるが、所詮人間の力は自然の力に対して無力だな!とつくずく嘆いている。


安部内閣と政権交代

2019-10-10 11:10:31 | Weblog
先般立憲民主党の枝野代表が、乱立する野党を結集し、次の選挙で政権交代を果たすと声明を発表した。安部内閣は平成24年第二次安部内閣を組閣してから今年初めに2566日、11月にはこれまで最高の長期在位をした桂太郎の2798日を抜いて在位歴代最長の総理大臣となる。安部首相はアベノミクスに代表される経済政策や長期政権が齎した幅広い人脈を生かした外交手腕が評価され、後が居ないせいもあってこれ程の長期政権を維持してきた。しかし世論調査によると、支持するが48%,支持しないが33%と支持するがしないを上回っているが、安部さんの支持には「他の内閣よりよさそうだから」 一方支持しないには「人柄が信頼されないから」が最も多いのが見られる。 安部さん支持の裏には安部さん頑張れの絶対的な支持では無く、安部さんに代わる人物が居ない事から仕方無く支持している実態が見えてくる。安部内閣に慢性的な飽きが来て、そろそろ安部さんに替わる政権交代の期待感が高まっているのも事実だろう。先般枝野さんが声明を出した野党連合による政権交代はその辺の空気を読んでの事だろう。
しかし安部内閣の政権交代の期待感が高まる中、安部内閣が組閣された2012年十二月の株価は一万二千円あたりであったが現在日経平均は二万二千円ラインの攻防を切りしのぐ情勢で、この株価上昇にはアベノミクスに代表される経済政策による処が大きいと思われており、仕方無く安部さん頼みの期待感で支持率が保たれている事も忌め無い事実であろう。こう言った情勢から、もし安部さんが退陣となれば株価が大幅に下落する事は避けられないだろう。心では飽きて来た安部さんにとって代わって新しい政権の誕生を期待したいのが、本音であっても何処かで続投を望む気持ちもちらつく。これからの政治情勢から目が離せない。