大相撲名古屋場所が湧いている。前頭四枚目の「宇良」の活躍で暑さでむんむん蒸せかえる名古屋場所は連日大歓声で沸き返っている。一七三センチ、一三七キログムの小柄ながら択一稀な技を駆使し大型力士を倒す相撲は大相撲の醍醐味を存分に堪能させてくれている。「宇良」は名古屋場所の八日目まで五勝二敗と健闘し、八日目で初めての横綱「白鳳」との対戦を迎えた。新鋭宇良にとっては横綱は神様の様な存在。土俵下で出番を待つ宇良は緊張で張り裂けそうな表情で土俵を見上げていた。結果は横綱に物怖じせず果敢に食い下がり善戦むなしく敗れたがそのひたむきな相撲に満員の観客は釘付けになった。翌九日目は昨日に続いて横綱「日馬富士」との対戦。昨日の横綱との対戦で力の差をまざまざと見せつけられた「宇良」にとって今日はどんな相撲を取るか観客が固唾をのんで見守る中、速攻で深く潜り込みとったりで横綱を見事倒した。相撲界に入門して夢にまで見た横綱との対戦に勝利し、之までの苦労が一気に噴き出たのだろう。勝利後のインタビューで普段喜怒哀楽を表に出さない「宇良」はこみ上げる気持ちが抑えきれず涙が溢れていた。十四本の懸賞が掛かった相撲に勝利し、いかにも「宇良」らしいインタビューに感動した。
翌日は人気力士の大関の「高安」の対戦では、横綱の取り組み以外では史上稀な懸賞が二十九本と掛けられ名古屋場所は最高潮に達した。宇良は得意の足取りに行ったがもう少しの処で首投げに会い敗れた。上位の力士に対しても物怖じせず積極果敢な相撲はフアンを心底から魅了した。これ程までに相撲の面白さ盛り上げた「宇良」の功績は只ならぬものがある。「宇良」と言う新しい力士の出現で大相撲も変わって行くだろう。今場所も後五日残っている。存分に楽しみたいと思う。
翌日は人気力士の大関の「高安」の対戦では、横綱の取り組み以外では史上稀な懸賞が二十九本と掛けられ名古屋場所は最高潮に達した。宇良は得意の足取りに行ったがもう少しの処で首投げに会い敗れた。上位の力士に対しても物怖じせず積極果敢な相撲はフアンを心底から魅了した。これ程までに相撲の面白さ盛り上げた「宇良」の功績は只ならぬものがある。「宇良」と言う新しい力士の出現で大相撲も変わって行くだろう。今場所も後五日残っている。存分に楽しみたいと思う。