気ままに日記

大好きな写真と思いつくままに綴る日記です

あの日の事

2013-07-29 14:23:43 | Weblog
今年も「八月十五日」が近づいて来た。日本が戦争に負けた六十七年前のあの日は夏の太陽が照りつける暑い日だった。当時中学生で勤労奉仕に駆り出されていたが、あの日は水曜日であるにも係わらず何故か家にいた。父は勤めで家におらず二歳年上の兄は勤労奉仕で出かけており、母と二人きりであった。あの日の記憶の情景の中に二人の妹の姿は当時の記憶の中には出てこない。
何時も食事をする玄関の奥の隣あわせの部屋の棚に置かれていたラジオからその声が聞こえて来た。天皇陛下が直々に日本が太平洋戦争に負けた事を知らせる放送を母と共に聞いた。ピーピーガアガアーと雑音がある放送であり、それが戦争に負けた事を知らせる放送とははっきり分からなかったが一諸に聞いた母が戦争に負けたんや!とぽつんと呟いた。戦争に負けた!と言う事はどんな事か。その時母が呟いた事が妙に耳に残っている。「これで弾丸証券も紙くずになってしもたな!」と。弾丸証券とは政府が戦争を遂行する資金を調達する為に発行した国債で父と母は相当持っていたらしい。戦争に負けて日本はこれから先どうなるのか。どんな暮らしになるか、全く分からない不安な状況の中で父や母はそんな状況をどの様に受け止めたのか。その時の父や母の気持ちを聞く事は無かったが、一度は聞いておきたかった事の一つである。私はと言うとこれまでお互いに殺しあったアメリカ兵が上陸して来る。どんな酷い残虐な事をされるか分からない。婦女子は軒並みに暴行されるし男はどんな暴行を受けるか不安一杯だった。様々な憶測が飛び交ったが、夜毎一トン爆弾や焼夷弾をあたり構わず落として行くB-二十九や、搭乗しているアメリカ兵の顔まで見える位低空で襲って来るカーチス戦闘機がもう来なくなるのかと思うとやれやれと思った微かな記憶がある。
戦争に負けた日にはこんな事があった。裏の庭に空襲に備えて畳半畳位の広さの防空壕が掘ってあった。八月十五日の朝起きて庭に出ると一人の日本兵が立っていた。防空壕で寝ていたらしく、声を掛けると返事もせず立ち去った。八尾には南の方にかなり離れていたが飛行場があり多分そこの兵隊が脱走して来たらしい。軍隊も戦争に負けるとなると規律も大分緩んでいたもの思われる。六十七年前のあの日の記憶も大分薄らいできたが、我が生涯で忘れられない大変な一日だった。

アベノミクス

2013-07-22 14:40:11 | Weblog
昨年末民主党の野田政権から自由民主党の安倍政権に変わり、経済政策に所謂「アベノミクス」と言われる、かなり大胆な変革が見られる様になり、株の上昇を始め円安が進みなんだか景気が良くなって来た様な雰囲気になってきた。最近の新聞に一箇百万円近くする超高級ブランドの腕時計の新聞広告が目に付くようになってきた。それだけの購入層が拡がって来たと言う事だろう。我々の感覚で言うと少し贅沢に高級腕時計を買うにしても十数万円程度で、百万円もの腕時計を購入すると言う感覚は全く無い。
一箇百万円もする時計を買う層と言うのは、どんな金持ちなんだろう。普通のサラリーマンでは無い。きっと不動産か金融で金儲けした人達に違い無い。それにしても一箇百万円もする時計の新聞広告が掲載されると言う事は何十箇、何百箇と売れる市場があるからだろう。最近大阪市内に一泊二〇万から百万近くする超高級ホテルが次々と建設されている。普通のサラリーマンが仕事で使えるホテルでは無い。そんな超高級ホテルがどんどん建つと言う事は一泊何十万もするホテルに泊まる人が大勢いると言う事だ。しからば一体どんな人が利用するのか、乱立する超高級ホテルを見るにつけ、頭を傾げてしまう。世の中は廣いものである。そんな金持ちがあたりにうようよ居ると言う事である。
なにもこれらの人々羨ましく思う事は無い。金持ちはどんどんお金を使ってこそ、世の中の景気が良くなる。
それにしても金のある処には有るものである。

携帯電話の料金

2013-07-01 14:24:23 | Weblog
「携帯電話の料金」
携帯電話なんてもともと料金は高いし、緊急に通話する事もないだろうと携帯電話が身近なものになって来ても、そんなに必要性を感じていなかった。しかし友人の殆どが持ちだし、何か友人と集まる会を世話をする時など連絡の為とか、高齢になって一人で出かけて何時事故に遭遇するやも知れず安全の為必要性だな!と感じ妻と共に二台持つようになった。携帯電話の料金も比較的安くなって来ているが、今の若者の様にやたらメールを送ったり通話するでも無く、基本料の毎月千円少々の料金の範囲内で十分用が足りていた。
処が先月一万四千円余りと普段に比べて一万円あまりも高い請求額に驚いた。早速契約しているドコモへ問い合わせると、写真を添付したメールを送った料金だと分かった。そう言えば先月北海道へ旅行し、安否確認の為、現地から写真を撮ってその写真を添付したメールを毎日送ったがそんなに高い料金が掛かるとは夢にも思はなかった。新聞やテレビで子供が親に隠れて妖しげなサイトにアクセスし法外な料金の請求書が来て問題になったと言う話はよく聞くが、メールを送っただけでこんなに高い料金になるとは夢にも思はなかった。
一人で旅に出て、一人旅は心配だと言う妻に、旅の先々で写真を撮りその写真を添付してメールを送って旅の動向を逐一知らせる。家に居る妻は最近買ったばかりのタブレット端末で旅先の写真と動向を見る事が出来る。こんな新しい通信の仕組みの便利さを存分に味わいながら無事旅から帰って来た。しかし確かに便利で有り難いツールではあるが、便利な仕組みの陰には高額な対価が必要だ言う事が思い知らされた次第である。