気ままに日記

大好きな写真と思いつくままに綴る日記です

東京電力の事故報道について

2011-03-31 10:29:46 | Weblog
今回の東北・関東大震災で被災した東京電力福島原子力発電所事故に伴う報道には色々考えさせられる事が多い。事故直後の報道では、こんなに大きな被害をもたらす事故とは及びもつかない楽観的な報道内容だつたが、日時が経つにつれて被害が拡大し、何時収束出来るかも知れない重大な事態に至っている。
事件を起こした犯人が裁判で、個人では自分に不利な事はしゃべらなくて良いが、公の企業では事故を起こした場合、己にとって不利は事柄でも隠蔽する事は許されない。
今回の事故報道で、平成17年4月にJRが起こした福知山線の脱線事故の報道の際、JRは自己保身に終始し自己にとって不利な情報を隠蔽し続けたと同様今回の東京電力も自己保身を優先して事故を過小評価し、何かを明らかにしていないな!とJRと東京電力の企業体質が全く類似しているな!と感じた事だ。東京電力は事故の物理的状況が明らかになるにつれて隠し切れず情報を小出しに対処している様は、社会的に大きな責任を負っている企業としてあるべき姿でない。
今や一企業で対処出来ない規模まで被害が拡大した。復旧に当たっている社員は生命をかけて日夜奮闘している。東京電力は今や会社の存亡がかかっており、すべての情報を開示し、面子に拘わらず広く叡智を集めて対処すべきだ。まず周辺市民の不安を払拭する為のあらゆる努力をすべきだ。不安な事態が一刻も早く収まる様願って止まない。

ニコンカメラに寄せる思い

2011-03-12 13:39:38 | Weblog
カメラメーカーのミノルタでレンズやカメラの開発に携わった技術者が書いた「めざすはライカ!」草思社刊を読んだ。
戦後の荒廃した状況の中でドイツで作られたライカと言うカメラに憧れ、ライカの様なカメラを作りたいと青春の情熱を燃やした人生を描いた本だ。私も機械いじりが好きで特にカメラには異常なまで興味があったので、興味深く読んだ。
戦後間もない昭和25年に勤め初めて2~3年頃の私の月給は5~6千円程度であったが、カメラ店のウインドに並ぶニコンやキャノンは月給の20倍近い10万円程の値札が付いたいた。当時滅多に私の手の届かない高値の花ではあったが、戦後の貧しい時代にあって、そんなに憧れる欲しいものがこの世の中にあるだけで希望が湧いて来たそんな時代だった。
当時の写真雑誌の「アサヒカメラ」には著名な写真家木村伊衛兵氏のニコンで撮った写真が掲載され、生唾を飲んでじぃーと見入ったものだった。ああこれがニコンで撮った写真だ!と飽きる事無く見つめては、あのニコンで恋人の写真を撮ればどんなに素晴らしい事だろうと夢を膨らせた青春時代の思いが一杯詰まったカメラがニコンである。
光り輝くクロームメッキのボディ、ダイヤモンドカットの様な美しい工作のレンズ鏡胴、そして妖しく光る大口径のコーテッドレンズのニコン。「めざすはライカ!」を書いた筆者はライカを追いかけたが、いつかはニコンを我が手にと夢を追いかけた我が青春時代と重なり、読んでいて胸が熱くなった。
私にとってニコンカメラは永遠の恋人である。

京大不正入試について

2011-03-06 11:01:15 | Weblog
京都大学等難関大学の入試で携帯電話による不正行為が発覚し大きな社会問題となっている。携帯電話でYAHOOの「知恵袋」と言うサイトに問題を送り、回答を教えてもらうと言う不正行為である。発覚した当初は厳しい監視の中で複雑な問題をどうして送信できたのか、もっぱら不正行為の技術的な面が取り上げられていたが、やがて不正行為をした本人が東北地方の進学塾の生徒だと明らかになり、不正行為をした動機などが報じられるに従って今回事件は色々考えさせられる事が多い。
不正行為を働いた生徒はもともと京都大学を受かる実力があった様だが、センター試験で実力が発揮出来ず、2次試験は余程頑張らねば合格出来ないとすごく逼迫感を募らせていた。と言うのは母親一人で育てられ、母親の負担を少しでも減らしたいと授業料の安い京都大学へ入りたい一心で不正行為に走ったと言う背景がある。
今回の事件の不正行為は許せないが、不正行為を働いた生徒がなんといじらしく思え、憎めない。マスコミ報道も興味本位の報道は慎み、将来ある若者を暖かく見守って欲しい。今年娘の孫も大学受験でただ今発表待ちの状況にあり、今回の事件は他人事とは思えない。若者が将来を決める大学受験は長い人生で最初で最大の試練である。