気ままに日記

大好きな写真と思いつくままに綴る日記です

テレビに未来はあるか

2014-08-15 10:14:21 | Weblog
先日NHKでテレビ放送六十周年を記念して特別番組が放送されていた。テレビ放送六十年間の中でテレビは様々な役割を果たして来たが、最近のテレビを見ているとこんなテレビで良いのかと疑問を抱く事が多い。
問題の第一は視聴率が稼げるからと言ってタレントが企画したであろう大衆に迎合した番組が多く、笑いを誘う為に詰まらないギャグや一発芸で構成され、これらのバラエティー番組は、お笑いタレントの人気に便乗しどのテレビ局も画一的で似た様な内容の番組がまかり通っている。いくらタレントに才能があるからと言ってこんな番組ばかりではテレビの将来は無い。一体テレビの社会的役割は何なのか。国民の財産である公共の電波を使って放送する価値が認められない番組ばかりか、テレビの創世記に言われた、テレビと言うメディアは非常に低俗なものでテレビを見ていると人間の想像力や思考力を低下させてしまう「一億総白痴化」と言う言葉を思い出してしまう。
テレビは本来そんな番組を放送するメディアではなかった筈である。大衆に迎合し堕落してしまったテレビは最早必要は無いと言うのか。そんな事は無い。大衆に受け入れられなくともテレビと言う即時性を生かしたメディアでしか伝えられないものを伝える事が求められその様なコンテンツを幅広く伝えてこそ、テレビの存在価値が発揮されるのである。
私は今NHKのEテレで放送されている「日本人は何を考えてきたか」を見ているが、NHKの秀れた取材を通して見えてくる我が国の歴史に大きな感動を覚え、先人が如何に偉かったかに思いを致している次第で、これぞテレビの価値をつくづく感じさせる番組だと思った。