気ままに日記

大好きな写真と思いつくままに綴る日記です

時代の流れ

2020-07-03 15:37:01 | Weblog

昨年末中国武漢で発生した新型コロナウイルスは瞬く間に全世界に蔓延し、ウイルスが人類に齎す猛威を改めて知らされた。新型コロナウイルスは辺り構わず感染するので、感染防衛策として三密(➀密閉②密集③密接)を避ける様厚生労働省や国が緊急宣言を出している。新型ウイルス汚染が収まるまでは極力外出を控える為、多数の人が集まる催しは延期や中止となり、経済活動に大きな影響を与えた。人が出歩かなくなると経済活動が停滞するので、企業はインターネットを駆使した在宅勤務場所、打ち合わせなどはテレビ会議等リモート機能でと、あらゆる情報設備を駆使して、人の動きを抑えている状況の補完に努めている。
そこで思い出すのは昭和50年代の高度経済成長時代電電公社はNTTへと民営化が進められた時期、NTTは電気通信の設備は、電話だけの設備では無く、データ通信を始めとして高度情報通信の時代になるとして始めたのが キャプテンシステム(CAPTAIN System、Character And Pattern Telephone Access Information Network System)である。このシステムは70年代後期から計画され、時代を先取りした極めて優れた発想のシステムだった。中身は今日のインタネットを使った通信販売や情報収集機能が主なサービスであった。日本電信電話公社はNTTへと民営化され、民営化後分割後されたNTTコミュニケーションズが、電気通信役務として提供していたビデオテックス(電話回線を通じて、文字・画像・簡易動画を送受信するコンピュータネットワークシステム。家庭や企業にある情報端末機器と、画像や文字データを持つ情報センタを接続し、センタに保存された情報を情報端末機器に映し出すシステム)はキャプテンシステムとしてサービス開始した。当初は将来性を期待されていたものの、当時の社会からは受け入れられず、やがて今日のインターネットの普及に伴い縮小を余儀なくされて、2002年にサービス終了。なお、サービス的には類似したフランスのビデオテックスサービスであるミニテルも、2012年に終了している。
当時NTTに席をおいていた私は、これらの情報通信を駆使したサービスこそがこれからのNTTの屋台を支えるサービスなのだと商品の売り上げに発破をかけられ、必死にそれら商品を普及させる為セールスに駆け回った記憶は懐かしい。
NTTがこれから有力なサービスとして開発したが世間からは受け入れられず空しく撤退した商品が新型ウイルスの蔓延で技術の革新的発達もあって一気に開花し、デジタルルシフト時代の到来を齎した。
当時は映像を送信するには多大の情報量が必要な事から針金の電線では伝達出来ず直径約1センチ位の同塾ケーブルが必要だとして通信に必要な設備のコストが高く優れた考えであっても現実的で無かった事もあって世間から全く評価されなかった。
しかし技術の進歩は目覚ましくデジタルシフトに必要な技術が整いコロナウイルスの汚染で一気に開花した。これまでいくら金や太鼓を叩いても受け入れられ無かったものが突如として主役として脚光を浴びた。時代の流れの大きな力を感じた次第だ!
家電が家事労働を脅威的に減らし生活様式を変えた様に、新型コロナウイルス禍収拾後の社会秩序の維持には間違い無くデジタルシフトが進み、更に新しい生活が拓けて行くもの考えられる。