気ままに日記

大好きな写真と思いつくままに綴る日記です

春闘

2017-03-16 20:51:07 | Weblog
今年二〇一七年の春闘で自動車や電機などの大手企業は三月十五日、労働組合の要求に一斉に答える集中回答日を迎え、多くの企業は基本給を底上げするベースアップを四年連続で実施する旨回答した。自動車大手のトヨタ自動車は月額三千円のベースアップの要求に対し、世界経済の先行き不安などから昨年実績の千五百円を下回る千三百円を回答したのを始め、日立製作所やパナソニックなど電気大手の回答額も昨年を下回る額を回答した。それでも賃上げ額が二千円、三千円と昭和一桁生まれの我々にとっては夢の様な賃上げ額であり、最近の春闘を巻く環境に隔世の感がある。
我々働き盛りの千九百六十年~千九百八十年代の春闘は総資本対総労働の激しい闘いだった。
当時、企業は体質強化の為、ひたすら内部留保に励み賃上げには極めて消極的だった。企業は労働側の賃上げ要求に応じる事は悪とされ、労働側は賃上げを勝ち取っても僅か百円~二百円程度の攻防だった。政府が賃上げを後押しする官製春闘など夢の様な話だ。
我々は高度経済成長期を支え日本の繁栄を築いて来たが,最近の春闘を見て感慨深いものがある

昨日と変わらぬ朝を迎える

2017-03-10 16:00:34 | Weblog
今年も早や三月になって、あたりはようやく冬の寒さから春の兆しが漂ってきた。今日あたりは穏やかな春の陽気である。歳を取るに従って冬の寒さが堪え、一刻も早く桜が咲く春が待ち焦がれている。
後何回桜を楽しむ事が出来るかカウントダウンに入ってきたが、車椅子の世話になりながらの桜花見では詰まらない。元気で自分の足で出歩いての花見を楽しみたいものだ。まだまだ朝暖かい布団から起きるのに勇気がいる季節である。布団からの脱出に躊躇しながら今日も元気だ!と気分を奮い立たせて起きる。昨日と変わらぬ朝を迎えてああ!幸せだ!と声を潜めて呟く。この歳になると一晩ですっかり体調が変わり変わり果てた姿になっていてもおかしく無い年齢になった。昨日と変わらぬ今日があると言う通常では極く当たり前の事に感謝しながら日々を過ごしている。朝目が覚めて今日はあれをしょうとやる事があるのが、生きて行く上で大切だ。幸いな事に今、やぼ用ながらやる事が一杯ある。与えられた今日と言う日を無為に過ごす事なく、一日一日を大切に生きていかなばと感じる次第である。


恐るべし中国

2017-03-01 16:36:20 | Weblog
昨年1月にNHKで放映された「巨竜中国 十四億人の消費革命」と言う番組をビデオで見た。中国で爆発的に拡大しているネット通信販売の実態をルポした番組だが、その膨大さに驚かされた。中国14億人の内三分の一がネット通販を利用し、その市場規模は年間六十兆円にのぼるとテレビは伝えているが、え!ほんまかいな?日本の国家予算がほぼ百兆円、日本の経済を支えている自動車産業の市場規模が六二,五兆円とほぼ等しくその膨大さに驚かされた。
これまで中国と言えば沿岸部の経済発展は著しいが、内陸農村地帯は経済発展から取り残され貧しいとされてきた。しかし最近内陸部から沿岸部への出稼ぎで得た金が内陸部へ送金され内陸部もかなり経済的に豊かになっている現状がある。その証拠にネット通販の拡大市場を支えているのは沿岸部は勿論、内陸部からの旺盛な需要があるからだ。十四億人の三分の一が利用していると言う事は内陸部の奥地までパソコンまたはスマートホンを有しインターネット環境が整っているから可能な事である。現在の日本と較べてもその普及レベルに驚かされる。中国政府はこれから十数億人の眠れる消費を目覚めさせ、経済成長を引き寄せる目玉としてネット通販の拡大を目指している。十四億人のパワーもさる事ながら、急速に近代化が進んでいる実態が浮かんで来る。
さて経済大国アメリカはトランプ大統領になって、衰退したアメリカの製造業を復活させるのだと、アメリカファースト政策を打ち出している。それはあるアメリカの家庭の電化製品を調べたら、殆どメイドイン・チャイナでメイドイン・USAは全く見当たらなかったと言うアメリカの現実がある。工業大国だったアメリカがすっかり製造業の力を失っているのだ。我が身の周りを調べてもカメラのニコン、日立のパソコン、NECのタブレットすべてメイドイン・チャイナ。ほんの少し前までメイドイン・タイランドやメイドイン・ヴェトナムの製品があったが最近ははすっかり姿を消してしまった。中国はは着々と世界の工場立国へと形成されつつあるな!と感じる有様だ。
日本はコスト面からやたらに海外に進出するのでは無く、トランプに見習って優れた技術力を生かして製造業が栄える政策を取っていかなければと思う。