今年二〇一七年の春闘で自動車や電機などの大手企業は三月十五日、労働組合の要求に一斉に答える集中回答日を迎え、多くの企業は基本給を底上げするベースアップを四年連続で実施する旨回答した。自動車大手のトヨタ自動車は月額三千円のベースアップの要求に対し、世界経済の先行き不安などから昨年実績の千五百円を下回る千三百円を回答したのを始め、日立製作所やパナソニックなど電気大手の回答額も昨年を下回る額を回答した。それでも賃上げ額が二千円、三千円と昭和一桁生まれの我々にとっては夢の様な賃上げ額であり、最近の春闘を巻く環境に隔世の感がある。
我々働き盛りの千九百六十年~千九百八十年代の春闘は総資本対総労働の激しい闘いだった。
当時、企業は体質強化の為、ひたすら内部留保に励み賃上げには極めて消極的だった。企業は労働側の賃上げ要求に応じる事は悪とされ、労働側は賃上げを勝ち取っても僅か百円~二百円程度の攻防だった。政府が賃上げを後押しする官製春闘など夢の様な話だ。
我々は高度経済成長期を支え日本の繁栄を築いて来たが,最近の春闘を見て感慨深いものがある。
我々働き盛りの千九百六十年~千九百八十年代の春闘は総資本対総労働の激しい闘いだった。
当時、企業は体質強化の為、ひたすら内部留保に励み賃上げには極めて消極的だった。企業は労働側の賃上げ要求に応じる事は悪とされ、労働側は賃上げを勝ち取っても僅か百円~二百円程度の攻防だった。政府が賃上げを後押しする官製春闘など夢の様な話だ。
我々は高度経済成長期を支え日本の繁栄を築いて来たが,最近の春闘を見て感慨深いものがある。