カッコイイ

岩壁登攀の技術に、三点支持というのがあります。手足前部を使って壁に張り付きます。四点支持です。上に行くのに、一つの手を壁からはなし、次の支持点を探しつかみます。二つの手を同時に離すと、滑落しますし、死んでしまいます。ザイルパートナーも、巻き込んでしまうので「真剣」にやります。

脊髄損傷の歩行訓練も同じです。上体は歩行器で安定しているので、足を交互に動かします。引きずるとき以外は、同時にはできません。真剣にやるのかコツです。

クラッチを使う場合は、最初はロフストランドクラッチがいいです。クラッチが二点、足が二点、一点ずつ動かして前進します。二点同時に動かすと、転ぶのでやらないでください（笑）。

これをやる前に、歩行器をショッピングカートを押すように、できるようにしておきます。そのリハビリの合間に、「正しい姿勢」「バランス訓練」もあわせてやっておきます。ロフストランドクラッチでの、歩行訓練に役に立ちます。その後の独歩にも役立ちます。

はじめてのロフストランドクラッチは、ハの字・前傾は仕方がないですが、直立するように、クラッチも体の両脇につけるように訓練します。できると見た目がカッコイイですし、医療従事者に一目置かれます。

独歩も近いです。