見積もり

2011-07-26 | リハビリ
脊髄損傷のリハビリは、毎日まじめにやって、三年から十年程度かかると思われます(私だけ?)。ついでに四輪の操縦訓練や、トイレ訓練、日常生活訓練も一緒にしました(貧乏性なんです)。

半年や一年では、何もおこらないと思ったほうがよいと思います。一年半で少し変化があり、二年目で本人や友人が認めるくらい、体が動くようになりました。それでも退院時の頃に比べ、産毛がはえた程度でした。三年目で、県立病院のリハビリ科の医師がおっしゃった意味が良くわかりました。

これでも日常生活には困りませんが、まだ満足できませんでしたので続けました。五年目でまだまだですが、一区切りとしました。その後オマケで(強欲者)、二輪バイクの乗車訓練をしました。

歩行の状態は、デモで歩くのを見せている人たちとは違います。脊髄損傷の麻痺が良くでている、面白い歩き方です。やれといわれても、マネできないと思います。退院時より歩行になれたため少しスムーズになり、ふらつきがとれただけです。これだけの時間をかけた割には、「なんだかなぁ」状態です(笑)。

回復期リハビリ病棟を退院するときには、体重が15kg減っていました。ほとんどベッドでゴロゴロしているようにしか見えない状態でしたので、若い看護師に誤解されました。歩けるようになりましたので、誤解は解けたと思います。

ここでは多少の思い違い、勘違いがあるかもしれませんが、何か良いことがいっぱいあるかのようなことは書いてありません。参考にもしないでください。脊髄損傷の患者を受け入れる病院が一番です。自分で診断をつけたり、薬の投与を勝手に決めたり、治療方針を決めたりしないほうがよいと思います。

私も最初はこんなのでよいのかと思いましたが(二つの病院のスタッフの方たち、ごめんなさい)結果はバッチリでした。いいんです。自分さえ良ければ。健康保険、いろいろな制度も使えます。一番現実的なリハビリだと思います。

皆さんの、リハビリの期間の見積もりは少し甘いようです。
コメント
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