徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

稀勢の里の横綱昇進に思う

2017-01-26 19:38:30 | スポーツ一般
 稀勢の里が第72代横綱に昇進した。メディアでは盛んに「19年ぶりの日本出身横綱」と騒いでいるが、この言い方にはどうも違和感を感じる。日本に帰化した外国出身横綱がいるから「日本人」と言いにくいのだろうが、「日本出身」と言われると、大相撲っていったいどこでやってるの?と思ってしまう。
 それはさておき、僕が知る限り、四股名に「里」がつく横綱は三人目。稀勢の里の先代師匠「隆の里」はすぐに思いつくが、もう一人は僕が大相撲に興味を持ち始めた小学生の頃、活躍していた「鏡里」だ。「山、川、海、花、錦、富士」などや近年では「龍」などが多い中、「里」という名はなんとも大らかでノスタルジックな感じがして好きだ。鏡里を慕って時津風部屋に入った人に「里」をつける人が多かったような覚えがある。稀勢の里の同部屋の先輩にあたるのが若の里だ。
 稀勢の里が昇進したことによって4横綱となった。これまで4横綱は何度もあったし、僕が大相撲に興味を持ち始めた頃も、千代の山、鏡里、吉葉山、栃錦の4横綱だった。だが、4横綱が揃って活躍した場所を見たことはほとんどない。だいたい誰かが故障で休場したり、出場しても散々な成績だったりした。今度も4枚看板が看板倒れにならないことを祈るばかりだ。
 明日は明治神宮で奉納手数入りを行うという。今から52年前の昭和40年、同じように初場所後、昇進した第50代横綱佐田の山の奉納手数入りを明治神宮で見たことを思い出す。