徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

茅の輪くぐり ~ 今日は夏越の大祓(なごしのおおはらへ) ~

2013-06-30 21:22:22 | イベント
 今日は「夏越の大祓」で各神社では一斉に「茅の輪くぐり」が行われた。母を伴って近くの加藤神社で、「家族一同の健康と安寧」と車2台の「交通安全」を祈って茅の輪をくぐった。
 ところで、この「茅の輪くぐり」はスサノオノミコトにまつわる故事に由来(下記参照)するが、このスサノオノミコトという神様はいろんなところに顔を出すお方だ。「天岩戸伝説」ではとんでもない乱暴狼藉を働くし、「ヤマタノオロチ伝説」ではとんでもないスーパーヒーローぶり。なんだかよくわからないが凄い神様なんだろきっと。


加藤神社の茅の輪くぐり

▼茅の輪の由来
 神代の昔、伊勢の地を旅したスサノオノミコトは、日が暮れ泊まるところに困り、ある山里の「蘇民将来(そみんしょうらい)」と「巨旦将来(こたんしょうらい)」の兄弟に一夜の宿を頼んだ。ところが裕福な巨旦将来は断り、貧しい蘇民将来が、スサノオを自分の家に泊めて手厚くもてなした。スサノオは蘇民将来の心豊かさに感激し、「後の世に疫病あらば 汝 蘇民将来の子孫と云いて 茅の輪を以ちて腰に付けたる人は免れなむ」と言い残し去った。以来、蘇民家は茅の輪のおかげで、疫病が流行ってもその災いから免れ代々栄えた。そして、いつの頃からか、疫病の流行しやすい夏を前にした六月(夏越)の大祓には、心身の罪穢れを祓い清め、病魔に負けないお力を頂けるよう茅の輪をくぐる神事が広く行われるようになったと伝えられる。



阿蘇の中江岩戸神楽「八雲払い」:スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治しクシナダヒメを助ける

「黄昏のビギン」 と セルジオ・メンデス

2013-06-29 21:14:39 | 音楽芸能
 1992年に亡くなった中村八大さんといえば、まず「上を向いて歩こう」が思い出されるが、八大さんの曲で僕が最も好きな1曲が「黄昏のビギン」。僕が中学生の頃、水原弘さんの歌で大ヒットした。「上を向いて歩こう」などとはかなり趣きが変わって、ちょっと物憂いムードがなんともいい。この歌を最近、なんとあのSumire(石田純一さんの娘)がカバーした。しかもプロデュースしたのが「マシュ・ケ・ナダ」などで知られるセルジオ・メンデスだというではないか。まだ「ブラジル66」だった頃、ライブを見に行ったこともある大好きなアーティストだ。この意外なコラボレーションの仕上がりはいかが・・・




“アーサ・キット”ショーに出演した頃のセルジオ・メンデスとブラジル66

“ふんどし” の話

2013-06-28 18:30:46 | 歴史
 柳田國男の高弟として民俗学の基礎を築いた折口信夫(おりくちしのぶ)が昭和2年(1927)に著した「古代民謡の研究」を読んでいたら、「ふんどし」の由来についての話が書かれていた。とても興味深かったのでその部分を抜粋してみた。

古代人は、はかまは穿いてゐたが、ふもだしは常用しなかつたらしい。ふもだしの、生き物を繋ぐ用途から、男精を縛る布の名にもしたのであらう。
我々の間に段々行はれなくなつて来たふんどしは、実は物忌みの間、貞操帯の様な役をした物であらう。どう言ふ風にするか想像出来ぬが、しるしなる物を堅く結んであつたと見える。其を解きほぐしてやるのは長老の権力で、さなぶり後の一夜だけであつたらう。次の期の神事の物忌みまでは、褌(ハカマ)をはく事を許したものと見てよからう。
其故、若い衆入りに、ふんどしを緊めて、初めて若衆宿に挨拶に行くもあり、氏神へ詣るのもあるのだ。神人としての物忌み初めのしきたりであつたのだ。此が段々受戒者の誇りとなつて、常にも自ら緊めて、自由に解きもし、ふもだしとしての厳しい束縛を段々緩く、自由にして行つたのだ。
かうしたふもだしは、若い衆の常用品となつて来た。新受戒者は、殊に厳重な束縛から、始めて一夜(ヒトヨ)づまの居る、女の家に入る。此記憶が、長く印象を、当然神人の一員となるべき氏子の男、其しるしに加へられる神秘の制約、其処の折り曲げられるしきたり、此条々が、かうした氏子の特徴を考へさせた、村々の長い信仰生活が思はれるのである。
たぶさきは、古い語だが、ふもだしとは、別物である。緊めるものではなく、腹と背との間を越えて、余りを小さいきれの様に垂れてゐたものらしい。
たぶさくといふ動詞は、日本紀にも見えてゐる。さうした物の挟み様や、たぐり上げ方を言ふ語の、名詞化した物であらう。はかまは日常にもつける物で、たぶさきは、神事に著ける品で、奴隷としての服従を示すものらしい。極端な服従を示す場合には、此を著けて、相手の前に出て誓うたらしく、其が段々、人々にも使はれる様になつたのであらう。
ふもだしが物忌み衣の一つで、男子専用の物であつた事は、段々証拠がある。此を緊めた裸身の上から、簑を著て、田遊び・夜田植ゑ、其他の神事に、神の一員として出たものらしい。

【備考】
 ふもだし:馬の足をつなぎとめる縄の意から行動の自由をさまたげるものの意へ。さらに男精を縛る布の名にも使われるようになり「ふんどし」の語源といわれる。
 物忌み:神事などのため、ある期間、飲食、言行などを慎み、沐浴をするなどして心身のけがれを除くこと。
 さなぶり:田植えの終わりに田の神を送る祭り。
 たぶさき:たふさぎ。肌につけて陰部を覆うもの。下ばかま。

▼ふんどしが静かなブームになっているらしい!

“ザ・わらべ” の ベスト・パフォーマンス!?

2013-06-27 21:20:37 | 音楽芸能
 2011年10月29日、熊本地方はかなり激しい雨が降った。が、この夜、熊本城本丸御殿では「秋夜の宴」が予定どおり行われた。それまで度々、僕のブログを通じてコメントを交換していた大阪のSさんが、初めて日帰りで「ザ・わらべ」の舞台を見に来て下さった。雨のせいか、この夜の客の出足は鈍かった。開演時刻となっても大広間は寂しい入りだった。しかし、徐々に増え始め、公演の中盤にさしかかる頃になると普段と変わらないほどギッシリ埋まっていた。この夜はなぜかいつもより、ザ・わらべを始め、出演者のコンセントレーションが高いように感じられた。オープニングの「祝儀曲 松」は彼女らの「寿ぎの舞」系の演目の中でも最も得意とする演目だが、この夜は特に出来がよく、ザ・わらべのベスト・パフォーマンスの一つになるのではないかと思っている。





2011.10.29 熊本城本丸御殿 ~ 秋夜の宴 ~
振付:中村花誠
立方:ザ・わらべ
地方:本條秀美と本條秀美社中/中村花誠と花と誠の会

熊本城が第1位! ~ 行ってよかった日本の城 2013 ~

2013-06-26 14:36:41 | 熊本
 月間ユニークユーザー数6千万人超という世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」が選ぶ「行ってよかった日本の城2013」に、熊本城が堂々の第1位に選ばれた。これは実際に訪れた旅行者の口コミ評価を集計し、独自のシステムで分析、計数化してランキングしたものだという。
 評価として多いのは、やはり「スケールの大きさ」や「黒を基調とした重厚な佇まい」「武者返しの見事さ」「本丸御殿の煌びやかさ」などとともに「おもてなし武将隊」の人気が高いようだ。一方、マイナス評価としては、「Webなどに休館日の案内がなく、行ってみたら休館だった」とか「行楽シーズンのさなかに視界をさえぎる大型クレーンを立てているなど観光客への配慮が足りない」などがあげられていた。まだまだホスピタリティの面で課題は多いようだ。

1位 熊本城(熊本県/熊本市)
2位 犬山城(愛知県/犬山市)
3位 松江城(島根県/松江市)
4位 松本城(長野県/松本市)
5位 竹田城跡(兵庫県/朝来市)
6位 松山城(愛媛県/松江市)
7位 二条城(京都府/京都市)
8位 高遠城(高遠城址公園)(長野県/伊那市)
9位 勝連城跡(沖縄県/うるま市)
10位 弘前城(青森県/弘前市)
11位 姫路城(兵庫県/姫路市)
12位 福岡城跡(福岡県/福岡市)
13位 中城城跡沖縄県/北中城村
14位 五稜郭(五稜郭公園)(北海道/函館市)
15位 高知城(高知県/高知市)
16位 上田城(長野県/上田市)
17位 江戸城(皇居東御苑)(東京都/千代田区)
18位 彦根城(滋賀県/彦根市)
19位 会津若松城(鶴ヶ城)(福島県/会津若松市)
20位 掛川城(静岡県/掛川市)


▼4月7日に行われた「城下町くまもと時代絵巻2013」の様子(二の丸広場)

「6.26水害」から60年!

2013-06-25 17:46:07 | 熊本
 昭和28年(1953)の「6.26水害」から明日でちょうど60年となる。この水害は熊本県内だけでも537名の死者・行方不明者を出す大災害となった。僕が経験した自然災害の中で最大のもので未だに強烈な思い出となっている。わが家は高台にあり浸水の恐れはなかったが、裏庭の崖崩れの危険にさらされた(幸いその時は崩れなかったが、数年後の大雨で崩れた)。6月26日朝の熊本市内の光景は今でも鮮明に覚えている。新坂の上から眺める坪井から子飼方面はまるで海で、あちこちに屋根の部分だけが水面から顔をのぞかせ、その上に救助を待つ人々の姿も見えた。そんな人々を助けるべく何艘かの川舟が行き交っていた。そして水が引いた後は夏の暑い太陽が照りつけ、残された汚泥が強烈な悪臭を発した。わが家には家を失った知人一家が避難してきて、ただでさえ狭い家で窮屈な生活が1か月ほど続いた。
 その後、「6.26水害」を超えるような大災害には幸い遭遇していないが、熊本にも再び、カタストロフィーの影がしのびよっているような気がしてならない。

▼大水害直後の「通町筋電停」付近の様子


▼最近の「通町筋電停」付近の様子

現代語の「能」って・・・ ~ スーパー能・世阿弥 ~

2013-06-24 18:58:15 | 音楽芸能
 先日、Eテレで「ETV特集 スーパー能 ~650年目の革新」という番組をやっていた。今年は室町時代に「能」を大成した世阿弥の生誕650年に当るという。これを記念し、世阿弥本人を描いた画期的な新作能、その名も「スーパー能・世阿弥」が創られた経緯と過程に密着リポートしていた。原作を書き下ろしたのは、かつて「スーパー歌舞伎」を書き下ろした哲学者の梅原猛さん、演出と主演は、当代随一の能楽師・梅若玄祥さんである。何が「スーパー」かというと、「全編現代語」、「照明効果」、「多数の登場人物」など、「伝統の形」を守り続けてきた能の世界ではあり得ない試みにチャレンジしたことだという。
 本番の舞台を見たわけでもないし、最近こそテレビで放送される「能」をよく見るようになったものの、生の「能舞台」を見たのはまだ2回しかないので、たいそうなことは言えないが、僕は現代語を使った稽古場面を見て違和感が消えなかった。伝統芸能も進化していかなければならないとは思うが、言葉というのは物語の時代背景や当時の風俗などと密接不可分のものだと思う。それに現代語を使ったからと言って、はたしてファンが増えるだろうか。今年の正月に観た「金春流鑑賞能」の時はちゃんと説明書が配られたし、テレビ放送でも必ず解説がある。僕はそれで十分だ。興味がある演目については謡の本を調べたりして、それがまた楽しい。一人でも多くの「能」ファンを、という梅原先生や梅若玄祥さんや関係者の皆さんのご努力には敬意を表するが、個人的には従来通りの伝統的な「能」を楽しみたい。


演出・主演の梅若玄祥さん

福原美穂と「Ain't No Mountain High Enough」

2013-06-23 13:56:46 | 音楽芸能
 最近リリースされた曲でゴキゲンな曲がある。それは福原美穂が歌う「ライジング・ハート」だ。なぜかというと、今から46年も前の学生時代、僕が大好きだったマーヴィン・ゲイとタミー・テレルが歌ってヒットした「Ain't No Mountain High Enough」がモチーフになっているからだ。
 もともと福原美穂はデビューしたころから注目していて、5年前にもこのブログに次の記事を書き込んでいる。
 
  福原美穂という歌手(2008.4.26)

 生粋の日本人の歌手で本格的な「リズム&ブルース」を歌える数少ない歌手の一人だと思っている。「リズム&ブルース」のことを今では「R&B」と呼ぶらしいが、昔よく「リズム&ブルース」を聴いていた僕にとっては「いったいどこがR&Bやねん!」とツッコみたくなることが多い。そんな中で福原美穂の歌声は懐かしい「リズム&ブルース」の香りをぷんぷんと漂わせているのだ。そして今回の「ライジング・ハート」はまさにあの懐かしい60年代の想い出が甦えるのである。





熊本が生んだ二人の天才生人形(いきにんぎょう)師!

2013-06-22 19:08:03 | 美術
 熊本市現代美術館で行われている「来た、見た、クマモト!」展を観に行った。この展覧会の目玉は何と言っても安本亀八の「相撲生人形」。3年前、松本喜三郎の「谷汲観音像」を浄国寺で見てから、安本亀八の作品も、ぜひ一度見てみたいと思っていたのでやっと念願がかなったというわけだ。至近距離から見るリアルな人形は、まさに脈を打っているようで、圧倒されそうな迫力だ。
 幕末から明治時代にかけて活躍したこの二人の人形師。奇しくも生年は一年違いという全く同じ時代に、熊本・白川左岸の井手の口町と少し下流の迎宝町という、ほど近いところに生まれた二人が、同じ生人形の世界でその名を並び称されることになるとは、神様のいたずらだろうか。松本喜三郎の「谷汲観音像」をもう一度見直してみたくなった。


安本亀八作「相撲生人形」(画像クリックして全体像へ)


松本喜三郎作「谷汲観音像」(画像クリックして全体像へ)

“ザ・わらべ”の師匠のすご技 ~ 舌出し三番叟 ~

2013-06-21 18:31:27 | 音楽芸能
 昨日、今村孝明さんから極めて興味深いDVDをご提供いただいた。それは今村さんの鳴り物のお師匠さんであり、“こわらべ”の一員である娘さんの明音ちゃんのお師匠さんでもある中村花誠先生の日本舞踊家時代の映像だ。凄い舞踊家だったという話は何度か聞いたことがあるが、僕は鳴り物を演奏される姿しか見たことがない。花誠先生については以前このブログでも紹介したことがあるが、もう一度かいつまんでご紹介すると

◇中村花誠(なかむらかせい):邦楽演奏家 兼 日本舞踊家
熊本市出身。祖母の影響で幼い頃から日本舞踊を始める。藤間流・藤間勢珠氏に師事し、15歳で名取となる。また、このころからお囃子(鳴物)を中村流・中村壽誠氏に師事、平成8年中村流師範となる。鳴物師と舞踊家の両方の顔を持つ異色の存在。精力的に日本舞踊および邦楽の発展と啓蒙普及に努めている。平成12年に立ち上げた少女舞踊団「ザ・わらべ」は実力と人気を兼ね備えた芸能集団に育ち、各地のイベントに引っ張りだこである。

 今村さんによると、この映像は15年ほど前、花誠先生が京都から熊本へ帰ってこられたばかりの頃、熊本県立劇場演劇ホールで行われた花誠先生の踊りの師匠である藤間勢珠さんの会で、幕開きに「舌出し三番叟」を踊る花誠先生の姿である。当時は藤間珠太郎と名乗っていた。
 映像を見て、そのまさに「男前」な踊りっぷりに衝撃を受けるとともに、花誠先生の薫陶を受ける“ザ・わらべ”の芸のレベルの高さが腑に落ちた。


灯籠娘の顔が変わる! ~ 山鹿灯籠まつり ~

2013-06-20 12:28:47 | イベント
 毎年8月15・16日に行われる「山鹿灯籠まつり」の鶴田一郎さんが描くポスターは、毎年少しずつ変わるデザインが楽しみだが、今年はちょっと様相が異なる。何が異なるかというと、おなじみの切れ長の目の灯籠娘の顔がリアルになっているのだ。このポスターが始まって今年で25年という節目の年ということでマイナーチェンジをしたということらしい。これまでの灯籠娘の顔も好きだったが、今年の顔もこれはこれで新鮮でなかなか良い。

▼今年のポスター


▼昨年までのポスター
   

“スピリチュアル”な女子たち

2013-06-19 20:05:26 | テレビ
 最近また、テレビで「スピリチュアル女子大生」や「スピリチュアル女芸人」が話題になっている。「霊的能力」という意味で使う「スピリチュアル」という言葉は和製英語で、正しくは「スピリチュアリティー」というらしい。
 それはさておき、僕はこの手の話はあまり信用しない方だが、見ていると全くデタラメを言っているわけではないようだ。僕らのように凡庸な人間には見えない何かが見えているのだろう。この様な霊的能力を持つ人というのはほとんどが女性のようだ。柳田國男の著書「妹(いも)の力」にもあるように太古の昔から女性には霊的な能力が備わり、「けだかく」「さかしい」存在であったという。その象徴が天照大神や卑弥呼だったりするのだろう。昭和15年に書かれた「妹の力」で柳田國男は、女性がもともと持っている「けだかく」「さかしい」特性を発揮する時代が、また必ずやって来ると述べている。


謎の隧道トンカラリンの前で卑弥呼舞を披露する吉崎真美さん

落語と長唄舞踊 ~ 狸賽(たぬさい) ~

2013-06-18 20:23:41 | 音楽芸能
 おなじみの古典落語「狸賽」と、これをもとに創作された長唄舞踊「天神さん」とを「見比べ・聴き比べ」をしてみた。「話芸」と「長唄舞踊」という二つの伝統芸能の表現方法の違いがよくわかって楽しい。

▼落語「狸賽」(古今亭志ん朝)

キツネ七化け、タヌキは八化けなんてことを申しまして、タヌキの方がキツネよりひと化け多いんですが、何かマヌケなところがありましてね。姿を見てもわかりますな、よく瀬戸物屋の店先にタヌキの人形が立っておりますけれども、あれを見てもわかります。笠をかぶってますけれども、まともにかぶっているのはあんまりいない。たいがいうしろの方にズッコケておりましてね、片方の手に徳利をぶらさげて、片方の手に帳面をぶらさげて、真ん中にもうひとつ何かぶらさげて立ってるんですが、どの人形を見てもあればかりなんで、ことによるとタヌキの社会に女はいないのかと随分心配しましたが、やっぱりいることはいるんでございますな。でもなるべく店頭には飾りたくないので作らないんだそうでございます。できたらさぞや立派なモノが・・・ま、そんなことはどうでもよろしんですけれども・・・

▼長唄「天神さん」(一奏みち)


   ♪人情ふわりと 紙風船 どこへゆくやら 雲のはて・・・
    
「おや、お前は昼間の子ダヌキ」
「へぇ、さよで。 おかみさん あの時は危ないところをお助けいただき」
「もしあそこへ あてが通らんかったら、お前は今時分 タヌキ汁や。まぁな何ごとものうて よかったよかった。え、なんやて、その時の礼を言いに来た。あかん、あれくらいのことで そない義理堅いことせんでもええ。喜んでもらえたらそれで結構。それよりもな、そんなヒマがあったら 早よ家帰って、親御さんに元気な姿見せてあげなはれ」
「それはもうとっくに穴に帰って親にそのことを申しました。そしたら私の親の言うことには、何が何でも もういっぺん、おかみさんのところへ行って ご恩返しをして来いと」・・・

水前寺競技場が陸連非公認に!

2013-06-17 18:21:06 | スポーツ一般
 水前寺競技場が設備の老朽化のため日本陸連の公認記録会場から外される。今週20日(木)以降、同競技場での陸上記録は公認されないという。
 水前寺競技場は昭和35年の最初の熊本国体で開閉会式が行なわれるなどメイン会場となった歴史ある競技場。僕個人にとっても5~6歳の頃、父親に手を引かれて初めて陸上競技というものに触れた想い出の場所。父の口から「きよふじあきら」の名を聞いたのもおそらくこの時が初めてだったと思われる。今日の陸上競技好きの原点はここにある。この競技場はわが家から近いし、観客席から選手までの距離も近いところが魅力。
 たしかに最近、観客席から見てもトラックの状態がよくないことはわかっていた。ことここに至った理由はともかく、1日も早く再公認してもらうよう改修を進めてほしい。そして、これまで水前寺競技場で行われていた大会が再び戻って来る日の早いことを願っている。

▼清藤享(きよふじあきら)
昭和7年生まれ、熊本市出身、九州学院、中央大学卒。第16回メルボルン・オリンピックに出場。100、200、400リレーで活躍した。100m10秒5、200m21秒8の記録を持つ。熊本市に健在。


水前寺競技場

野林4冠! ~ 2013高校総体陸上南九州大会 ~

2013-06-16 18:52:30 | スポーツ一般
 高校総体陸上南九州大会は今日が最終日。注目の女子200m決勝は野林祐実(九州学院)が24秒35の大会新で優勝し、100m、4×100mリレー、4×400mリレーと合わせて4冠を達成した。また僕が個人的に推している北川愛菜(熊本学園大付1年)が200mで5位に入賞し、今後への期待を抱かせた。




女子200m入賞者


◇女子200m決勝
 1 野林 祐実(九州学院・熊本)   24.35 NGR
 2 本村 優華(川薩清修館・鹿児島) 24.90
 3 大漉 真衣(川薩清修館・鹿児島) 25.45
 4 鶴田 玲美(鹿児島女・鹿児島)  25.56
 5 北川 愛菜(熊本学園大付・熊本) 25.63
 6 村上 香菜子(宮崎北・宮崎)   25.68
 7 福嶋 美幸(九州学院・熊本)   25.78
 8 森 奈津美(鹿児島女・鹿児島)  25.98


入賞した熊本勢 野林祐実(右)と北川愛菜