2020年東京五輪の入場券の料金が大会組織委員会から発表された。開閉会式のチケットは12,000円〜300,000円だそうである。スポーツ情報サイトの「CYCLE」によれば、1964年東京五輪の開会式は500円~8,000円だったそうだ。現在の価値に換算すると約10倍の5,000円~80,000円程度だったのではないかという。今回の料金が高いのか、そうでもないのか、設定根拠がわからないので何ともいえない。
大会組織委員会が神経をとがらせているのがチケットの不正転売。実は1964年東京五輪の時もあった。当時、チケットは徹夜して並んで購入するしか方法はなかったので、比較的ヒマな学生たちが、自分または他人の資金で買占め、ダフ屋まがいの行為が横行し、社会問題となった。これまでの歴代の大会でも不正転売は常に問題になっており、大会組織委員会がどういう対策を打つのか要注目だ。
1964年東京五輪の思い出をいくつか。
▼ドン・ショランダー
この大会のヒーローの一人がアメリカの水泳選手ドン・ショランダー。100、400の自由形とリレー2種目の合わせて4つの金メダルを手にした。この時18歳、水泳はとにかくアメリカの独壇場で、男女合わせて18種目中13種目で金メダルを獲った。連日アメリカ国歌を聞かされたが、その強いアメリカ水泳を象徴する存在がショランダーだった。この時の彼の100㍍の優勝タイム53秒4は、現在では女子にも抜かれている。大会期間中、われわれ競技スタッフの間ではショランダーの可愛い恋人が話題になっていたことを思い出す。
▼水泳ニッポン
この大会の頃の日本水泳界は、山中毅や田中聡子らを始めとするトップ選手たちがピークを過ぎ、若手もいま一つ伸び悩むという低迷期にあった。ホスト国の名誉をかけて各種目で奮闘するもののメダルは遠かった。そしてとうとう1個のメダルも獲れないまま最終日最終種目、4×200㍍リレーが始まった。代々木競技場は物凄い歓声の中、興奮のるつぼと化した。日本チームの岡部、庄司、岩崎、福井(写真左から)の各選手が力泳し、見事3位でゴール。悲願のメダルを手にした。会場全体が感動の嵐に包まれたあの日の光景を僕は一生忘れない。
大会組織委員会が神経をとがらせているのがチケットの不正転売。実は1964年東京五輪の時もあった。当時、チケットは徹夜して並んで購入するしか方法はなかったので、比較的ヒマな学生たちが、自分または他人の資金で買占め、ダフ屋まがいの行為が横行し、社会問題となった。これまでの歴代の大会でも不正転売は常に問題になっており、大会組織委員会がどういう対策を打つのか要注目だ。
1964年東京五輪の思い出をいくつか。
▼ドン・ショランダー
この大会のヒーローの一人がアメリカの水泳選手ドン・ショランダー。100、400の自由形とリレー2種目の合わせて4つの金メダルを手にした。この時18歳、水泳はとにかくアメリカの独壇場で、男女合わせて18種目中13種目で金メダルを獲った。連日アメリカ国歌を聞かされたが、その強いアメリカ水泳を象徴する存在がショランダーだった。この時の彼の100㍍の優勝タイム53秒4は、現在では女子にも抜かれている。大会期間中、われわれ競技スタッフの間ではショランダーの可愛い恋人が話題になっていたことを思い出す。
▼水泳ニッポン
この大会の頃の日本水泳界は、山中毅や田中聡子らを始めとするトップ選手たちがピークを過ぎ、若手もいま一つ伸び悩むという低迷期にあった。ホスト国の名誉をかけて各種目で奮闘するもののメダルは遠かった。そしてとうとう1個のメダルも獲れないまま最終日最終種目、4×200㍍リレーが始まった。代々木競技場は物凄い歓声の中、興奮のるつぼと化した。日本チームの岡部、庄司、岩崎、福井(写真左から)の各選手が力泳し、見事3位でゴール。悲願のメダルを手にした。会場全体が感動の嵐に包まれたあの日の光景を僕は一生忘れない。