徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

女子社員の育成

2008-01-31 11:13:13 | その他
 30年前、同じ職場で働いていたTさんからメールあり。実はTさん、子育ても終わり、かつて勤務した職場に非正規社員として復帰している。Tさん曰く、「女子社員の人材育成」が全くできていないと。新入社員の採用が長く停止した80年代、会社は女子社員の寿退社による人員減を促した。そのつけが今頃顕著に表れているというのだ。われわれが入社した頃あったような組織構造が崩れ、先輩社員が仕事の中で後輩を育成していくOJTシステムが消滅する等、人を育てる企業風土が失われたのだと思う。そしてそのTさん、非正規社員ながら“接客プロジェクト”のリーダーをやることになったという。頑張ってほしい!


NHKドラマ グッジョブ

女子ハンドボール

2008-01-30 14:13:03 | スポーツ一般

 昨夜の女子ハンドボールは韓国との格の違いを見せつけられた格好だった。考えてみりゃ、オリンピックで金メダル2度、銀メダル3度という韓国との実力の差は当然といえば当然だ。しかしだ、この差は昔からあったわけではない。むしろ60年代くらいまでは日本の方が強かったと記憶している。われわれの高校時代、熊本市立高(今の必由館高)女子ハンドボールはインターハイや国体で何度も優勝した全国でも有数の強豪チームだった。この頃、韓国の若手女子チームが日本のハンドボールを学びに来ていたことを憶えている。あれから40年、両者の力関係を逆転し、さらに大きな差をつけたものはいったい何なのだろう。競技関係者はこのことをもっと真剣に研究すべきだし、それはきっと他の競技も学習できることに違いない。

京町の歴史

2008-01-29 18:02:45 | その他

 散歩コースでもあるわが町の一角に古い街図が展示されている。1650年頃、細川綱利公時代の街図らしい。さしずめ江戸時代版ゼンリンといったところか。今も同じ道、違う道などがよくわかる。もともとこの辺り京町は、加藤清正が熊本城を築城する際、それまであった町家を移してできた町らしい。この京町のほぼ中央部には関ヶ原の戦いで西軍に味方して敗れた柳川立花藩や宇土小西藩の家臣を清正が預かり、住まわせたことから、宇土小路、柳川小路の名前が残っている。わが家に一番近いバス停の名前は京町柳川だ。そんな歴史に思いを馳せながら歩いていると予定のコースはあっという間に回ってしまった。

珊瑚婚

2008-01-28 16:07:17 | その他
 今日は結婚35周年の日、すなわち珊瑚婚というらしい。家内と二人で近くのイタリアンレストラン“ボッテガロマーナ”という店にパスタランチを食べに行き、ささやかなお祝いをした。この35年、長かったのか短かったのかよくわからない。実家の熊本での新婚生活に始まり、防府、小平、国立、黒磯、小平、久留米、彦根、玉名そして再び熊本と移り住み、その間3人の子供が生まれてそれぞれ成長し、成人した。いろいろと大変なこともあったが、今となっては懐かしい想い出ばかりだ。あと何年連れ添えるかわからないが、ともかく家内に対しては感謝!感謝!しかない。


いまだに出てこない釜本

2008-01-27 18:33:23 | スポーツ一般
 昨夜、岡田ジャパンの初戦があった。結果は予想通りスコアレスドロー。まだ始まったばかりだからという人が多い。そうだろうか?もうチームのこれからの様子が見えた気がする。名古屋の監督に就任したストイコビッチが言っていた。「日本の良さはゴール前20mまでだ。それから先が問題なのに・・・」と。ひと昔前に比べて日本選手の技術のレベルはたしかに上がった。しかしゴールをゲットする能力というのはなんかちょっと違うんだよなぁ。動物的というか、何というか。日本の歴代フォワードの中で、本当の意味でワールドクラスと呼べるストライカーはまだ釜本邦茂だけだと思っている。彼の試合は早大時代からヤンマー時代と、よく見に行った。けっしてうまい選手とは思わなかった。しかし、なぜか彼は点を取った。彼の引退以来、いまだに彼に並ぶような素材が出てこないのはなぜなんだろう。南アフリカ大会には間に合わないが、ストライカーの素材発掘について真剣に考えた方がよさそうだ。

黒澤明とバート・バカラック

2008-01-27 13:27:57 | 映画
 土日はよくFM放送を聴く。その中で気になった話題二つ。
 今年は黒澤明監督の没後10年ということで、土曜日夕方の「Saturday Waiting Bar Avanti」では黒澤明をテーマに、監督ゆかりの5人の方が次々に登場して語っていた。最近のリメイクブームについてはさらりとふれただけだったが、今後も「用心棒」、「生きる」、「生きものの記録」などのリメイクが国内外で控えているそうだ。中でも興味深かったのは、ジャーナリストの田草川弘さんの話。黒澤監督が途中で降板したハリウッドの「トラ・トラ・トラ!」について語っていたが、もし黒澤が撮っていれば、もともとハーバード大学で学び、アメリカとの戦争に反対しながら皮肉にも真珠湾攻撃の指揮をする立場になってしまった山本五十六の人間性を描く歴史的な名作になったであろう・・・と。
 それから番組名は忘れたが、バート・バカラックが11年ぶりに日本にやってくるらしい。まだ演奏活動やってたんだ!もう80歳らしい。70年頃、横浜の会社の寮にいた頃、ディオンヌ・ワーウィックが唄うこの人の曲を集めたLPを擦り切れるほど聴いたものだ。たしかあの頃は女優のアンジー・ディキンスンと結婚していたんじゃなかったっけ?アンジー・・・よかったなぁ。シナトラ一家のバーターで出たんだろうけど「リオ・ブラボー」の彼女は最高だった。


"That's What Friends Are For"


わが家の白梅も咲いた

財津一郎先輩のこと

2008-01-26 10:35:14 | テレビ
 昨夜8時からNHK総合で放送された「九州沖縄スペシャル」は、俳優・財津一郎さんが自らの少年時代を武田鉄矢さんとともに辿るという内容だった。かつて大地主でもあった財津さんのご実家はわが家から歩いて5分足らずのところにある。高等学校の先輩でもあるので、番組でも紹介された通学路は当然、私にとっても全く同じだ。番組内では音楽部員としての思い出だけが語られていたが、実は彼はわが水泳部の大先輩でもあるのだ。OB名簿にちゃんとその名が残されている。阿蘇農高からの途中編入だったので在籍期間は短かったらしいが、彼のその後の多芸多才ぶりの原点を見るようで興味深い。ひょっとしたら他にも名を連ねていた部があったのではないかと思ったりする。


モンゴル

2008-01-24 19:04:28 | 映画
 インフルエンザで4日間も寝込んだ。その間、ベッドの上から垣間見るTVニュ-スの中で唯一嬉しかったのが、浅野忠信主演の「モンゴル」が第80回アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされたというニュースだ。嬉しい理由はもう一つあって、この映画のロケ地は中国・内モンゴルだそうだが、昨年、内モンゴルの緑化再生事業にささやかなお手伝いをしたこともあって、内モンゴルの経済振興につながることなら喜ばしい。
 だいたいこれまでチンギス・ハーンを描いた映画にはろくなもんはない。オマー・シャリフもやったし、なんとジョン・ウェインまでカウボーイ気取りでやった。最近では「蒼き狼 地果て海尽きるまで」なんていうのもあったが、森村誠一ものが好きではないので見てもいない。はたして今回の出来やいかん。
 今回の「モンゴル」の予告編を見ると、両手に刀をかざしたチンギス・ハーン軍が突進するシーンのバックに、モンゴル独特の“ホーミー”が低く響き、不気味な迫力を加えている。早い日本公開が待たれる。


「瞳を閉じて」ちょっといい話

2008-01-20 14:16:01 | 音楽芸能
 今日、FMクマモトの「ユーミンのSweet Discovery」を聞いていたら、彼女が歌う「瞳を閉じて」(平井堅のとは違う)を作った経緯を話していた。すっかり、毎週日曜日の「NHKアーカイブス」のテーマ曲かと思っていたが、実は34年も前に、ユーミン(当時荒井由美)がDJをしていた番組に送られたリスナー(当時は長崎・奈留島に住む女子高生)からの依頼に応えて作った高校の愛唱歌だそうだ。今では音楽の教科書にも載っているそうである。ユーミンは、優しい潮風に包まれる美しい風景とともに、そこを後に都会に出てゆかなくてはいけない級友たちへの思いを込めて作ったそうだ。その経緯をまとめたNHKの番組がYouTubeにアップされていたが、ちょっとジーンとするいい話だ。




経緯をまとめたNHKの番組

クレジット・タイトル

2008-01-19 14:53:51 | 映画
 先日見た「母べえ」のクレジット・タイトルの背景が、小津安二郎の映画でおなじみのキャンバス地が使われていた。山田洋次監督の小津さんに対するオマージュなのかどうかわからないが、何らかの想いが込められているのだろう。そう言えば成瀬巳喜男監督も時々このキャンバス地を使っていたような気がする。このクレジット・タイトルは映画全体の印象を決めかねない非常に重要な要素だと思う。懲り過ぎも困るが、シンプルかつセンスが感じられるようなものがよい。私が一番好きなクレジット・タイトルはジョン・フォード監督の西部劇「荒野の決闘」だ。道路標識と思しき板に文字が焼き付けてある。しかもバックに流れる音楽が“愛しのクレメンタイン”のコーラスからホーダウンし、次に“テン・サウザンド・キャトル”に変わり、再び“愛しのクレメンタイン”に戻って終る。これ絶妙!フォード親父が「どうだ!」と言わんばかりにウィンクしているような気がする。


「東京物語」小津安二郎、1953年


「荒野の決闘」ジョン・フォード、1946年

あらすじ

2008-01-17 18:11:10 | ビジネス
 いま取り組んでいるシナリオのシノプシスのうち、あらすじの第一稿がほぼできあがった。物語の概要を簡潔明瞭に説明するというのがこんなに難しいとは。これに人物表とプロット表を添付して原作者に見てもらうことになるが、おそらくだいぶ添削があるだろう。何回か原作者とやり取りがあった後、やっと脚本本体に取り組むことになるので、まだまだ先は長い。納期が決まっているわけではないが、よほど計画的に進めていかないと完成がずるずると先延ばしになりそうだ。


母べえ

2008-01-15 23:49:00 | 映画

 山田洋次監督の新作「母べえ」の試写会に行った。黒澤映画のスクリプターとして名前だけはずっと昔から知っていた野上照代さんの自伝的小説の映画化だ。山田監督が、監督歴47年80本目にしてやっと巡り会った題材というべきか、今こそこの映画を作るべきだという時代の風を感じたというべきか。これは見事な家族愛、夫婦愛の映画でもあるし、また見事な反戦映画でありレクイエムでもあると思う。また二人の子どもを慈しみ、身を粉にして育てる親の姿は「たそがれ清兵衛」とも共通するものだ。数々の名作を世に送り出した山田監督の作品群の中でも屈指の傑作だと思う。また母べえを演じる吉永小百合の代表作になることは間違いないだろう。坂東三津五郎演じる父べえの教え子を演じる浅野忠信は、最近彼が演じる役柄としては珍しく純粋な文学青年役を好演している。このキャラクターは吉岡秀隆をイメージさせるが、それだとベタすぎるかな。初べえ役の志田未来は期待にたがわぬしっかりした演技を見せているし、狂言回しの照べえの少女時代を演じる佐藤未来もナチュラルな演技が将来性を感じさせる。わずか60数年前にこんな時代があったことを、ぜひ若い世代にも見てほしい。

熊本城と韓国人観光客

2008-01-14 16:38:28 | その他
 このところ家にこもりっきりで運動不足だったので熊本城まで散歩に出かける。今日は成人の日で天気も良かったのでふだんより人出は多いようだ。成人式を終えたのか、振袖姿もちらほら見かける。すれ違う観光客の会話を聞くとはなしに聞いていると、みな一様に熊本城の大きさに驚いている。現在、天守閣屋根の改修工事が行われているので最上階までは登れないのは残念だが、大坂城、名古屋城と並ぶ日本三名城の一つと称されるスケールの大きさは十分感じられるだろう。ところで、最近、熊本城の観光客に韓国人と思しき団体が目立つようになった。今日も明らかにそれとわかる一団があった。熊本城を築城した加藤清正は朝鮮民族にとっては残虐な侵略者として今でも教えられていると聞くが、韓国人観光客はどんな気持で熊本城を見物しているのだろう、散歩している間、そんなことを考えていた。


頬当御門前から宇土櫓の眺め

映画のリメイク

2008-01-13 14:59:50 | 映画
 リメイク版「椿三十郎」の興行成績が思ったほど伸びない。邦画では「マリと子犬の物語」、「恋空」、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」などの後塵を拝している。興行収入的にはほぼ目標を達成する見込みだというが、これが仮に黒澤時代劇のリメイクというアドバンテージがなかったら、と考えると製作者の思惑どおりだったとも言えるわけだ。ある調査によると、いま、製作される映画の30%くらいがなんらかの形でリメイクだそうだ。オリジナルが製作された後に映像技術が飛躍的に進歩したので、もう一度、より完成度の高いものを作りたい等の理由があればリメイクも納得できるが、最近の傾向は、過去の作品の名声を利用することで、ある程度のヒットを担保しようとしているようにしか見えない。これは何と理屈をつけようと作り手が自ら創造性を放棄していると言わざるを得ない。


「隠し砦の三悪人(リメイク版)」の一場面


雪姫(長澤まさみ)


真壁六郎太(阿部寛)


ニューキャラ武蔵(松本潤)

失われた農村の風景

2008-01-12 10:18:34 | ビジネス
 パソコンのサポートにお伺いしているKさんの目下の課題は、自分の記憶に残る幼い頃の農村の風景を絵に描くことだ。本来、日本人が持っている労をいとわない特質がだんだん失われつつあるという危惧を抱いているKさんは、子や孫にかつての農業の姿を目に見える形で残しておきたいとの想いで始めたものだ。毎日せっせと水彩画で書きため、逐次スキャンしてパソコンに取り込み、自分の想いを句にして書き加えるという作業を繰り返している。既に30枚以上の絵ができあがった。これが完成したら貴重な民族文化資料になるような気がする。