今日は皐月朔日(さつきついたち)。例月のように藤崎八旛宮へ朔日詣りに行った。藤崎宮は楼門の屋根葺き替え工事中のため、拝殿前まで行くには脇の通用口からしか入れない。お詣りは普通に済ませたものの「なんだかなぁ」といった気分。
いったん帰った後、歩いて京町本丁郵便局へ郵便物を出しに行った。ついでに近くの往生院にも寄ってお参りした。百体目の放牛地蔵の方に視線をやると、居並ぶ七体のお地蔵さんそれぞれの前に紫色の花が供えてあるのが見えた。近づいてお参りしながら確認すると、見たことのない美しい花だったので家で花名を調べてみようとデジカメで撮影した。
帰り道、宇土小路を歩いていると、とある民家の庭に大きめのミカンのような実がいっぱい生った木に白い花が咲いていた。直感的に一昨日ブログに書いた「新古今和歌集」の式子内親王の歌に出てくる「タチバナ」ではないかと思った。塀越しに匂ってみると柑橘系の爽やかな香りがした。これも調べてみようとデジカメで撮影した。
帰ってからネット検索で調べてみると、往生院で見た紫色の花は花浜匙(ハナハマサジ)だとわかった。次いで「タチバナ」ではないかと思った花はやはり間違いないようだ。あの香りを平安歌人は「昔の人や出来事を思い出させるもの」と詠んでいたわけだが、「タチバナ」の香を香水(まさにシトラス系の香水)として使っていたからだという説もあるようだ。

往生院のお地蔵さんに供えられたハナハマサジ(学名:Limonium sinuatum)

京町の民家に咲くタチバナ(学名:Citrus tachibana)
いったん帰った後、歩いて京町本丁郵便局へ郵便物を出しに行った。ついでに近くの往生院にも寄ってお参りした。百体目の放牛地蔵の方に視線をやると、居並ぶ七体のお地蔵さんそれぞれの前に紫色の花が供えてあるのが見えた。近づいてお参りしながら確認すると、見たことのない美しい花だったので家で花名を調べてみようとデジカメで撮影した。
帰り道、宇土小路を歩いていると、とある民家の庭に大きめのミカンのような実がいっぱい生った木に白い花が咲いていた。直感的に一昨日ブログに書いた「新古今和歌集」の式子内親王の歌に出てくる「タチバナ」ではないかと思った。塀越しに匂ってみると柑橘系の爽やかな香りがした。これも調べてみようとデジカメで撮影した。
帰ってからネット検索で調べてみると、往生院で見た紫色の花は花浜匙(ハナハマサジ)だとわかった。次いで「タチバナ」ではないかと思った花はやはり間違いないようだ。あの香りを平安歌人は「昔の人や出来事を思い出させるもの」と詠んでいたわけだが、「タチバナ」の香を香水(まさにシトラス系の香水)として使っていたからだという説もあるようだ。

往生院のお地蔵さんに供えられたハナハマサジ(学名:Limonium sinuatum)

京町の民家に咲くタチバナ(学名:Citrus tachibana)