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徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

豪雨とコロナと

2020-07-29 19:09:13 | 時事
〇令和2年7月豪雨と日本三急流
 昨日、最上川氾濫のニュースが流れていた。さっそくブログ友で酒田市在住の"cake"さんのブログへ状況をおたずねしてみる。cakeさんによれば氾濫したのは最上川中流域の大石田町などで、酒田市は大きな被害は無かったようでひと安心。
 日本三急流のうち、熊本の球磨川氾濫は多くの尊い命が失われるなど甚大な被害を蒙ったが、もう一つの富士川も記録的な豪雨に見舞われたものの大きな被害はなかったようで、三急流で明暗が分かれた。もちろん降水量や地形などの違いはあるにせよ、今回の三急流の被災状況の比較は、今後の治水対策に役立てられることがあるかもしれない。


最上川河口  (cakeさん撮影)


〇コロナウイルス感染の広がり
 今日は全国の感染者数がついに1000人を超えたようだが、熊本も感染者が急増しており、今日新たに16名、のべ152人に達した。テレビでは専門家らが感染者数で一喜一憂するなというが、やっぱり報道されるのはまず感染者数。感染者数が蔓延度合いの代用特性として見られるのはしかたがない。しかも相手は未知のウイルス。このウイルスを科学的に説明できる人など、まだ世界中ひとりもいない。恐れるなというのはどだい無理な話だ。長洲町や山鹿市ではクラスターが発生したと伝えられるが、いつ他の市町村に飛び火するかわかったもんじゃない。熊本県と熊本市は27日、感染リスクを1段階引き上げ「レベル3(警報)」とした。蒲島知事は県外への移動自粛を県民に要請したが、これは裏返せば県外からの移動も自粛してほしいということ。こんな状況下「Go Toトラベル」だの「ワーケーション」だの。今の政府の拙策ぶりには恐怖感すら覚える。

健在なり!日本人のこころ!

2018-07-22 19:27:05 | 時事
 僕の甥は現在、玉名市役所から熊本地震で甚大な被害を被った益城町役場へ派遣されている。被災者への助成金の給付などの仕事に従事しているらしい。先日、こんなことがあったそうだ。地震発生以来、被災者用の仮設住宅に暮らしていた一人の老婦人が、古里である益城町へ戻ることになった。益城町では転居費用助成事業として一律10万円が助成されることになっており、その助成金を僕の甥が、その老婦人の口座へ振り込んだ。ところが、翌日、その老婦人はその10万円を持って町役場の窓口に現れ、このお金をこの度の豪雨災害被災者への義援金として使ってほしいと申し出られたという。その婦人が言われるには「熊本地震では、多くの方々にご支援をいただいた。少しでもそのお返しがしたい」と。これから自分自身の生活再建も出費多端が予想されるにもかかわらず、なんと奇特なお心の持主なのだろうと、町役場の職員一同感心しきりだったそうだ。恩義に報い、他人を思いやる日本人の心はいまだ廃れていない!そう強く感じたエピソードだった。


益城町を流れる秋津川

今朝の新聞紙面から 二題

2016-03-10 19:16:09 | 時事
■被災地で「鎮魂の舞」鹿本農高郷土芸能伝承部

 東日本大震災から5年となる明日、山鹿市の鹿本農業高郷土芸能伝承部の生徒たちが、宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区で山鹿灯籠踊りを披露するという。閖上地区は特に津波の被害がひどく、人口の1割強が犠牲になった地区。明日行われる追悼イベントで、鎮魂と復興の願いを込めた踊りを披露する。
 山鹿灯籠まつりや県高校総文祭などで毎年、彼女たちの踊りを見せていただいているが、大震災から5年を静かに振り返り、心を込めて鎮魂を行う場には、彼女たちの踊りが最もふさわしいのではないかと思う。


鹿本農業高等学校 郷土芸能伝承部(2014年熊本城本丸御殿・春の宴より)




■京町で銀行強盗未遂 男を現行犯逮捕

 わが家も日頃お世話になっている肥後銀行京町支店で、まさか強盗事件が起こるとは思いもしなかった。この支店は隣りが京町交番。こんな所では事件は起こりっこないよな、なんて普段笑い話をしていたほどだ。しかも、なんと犯人逮捕の瞬間を見てしまった。昨日、用事があって車で京町本丁の交差点を渡ろうとした時、信号が赤から青に変わり、交差点を直進しようとしたところ、左側からパトカーがサイレンも鳴らさず、強引に割り込んで来たので停車した。パトカーは支店の前の歩道に乗り上げて斜めに止まった。一瞬、防犯訓練かなと思ったが、それにしては乱暴すぎる運転。車から慌てて降りた警官のただならぬ表情に、これは訓練ではないなとわかった。次の瞬間、ガラス戸越しに店内を5、6人の警官が一斉に走って行くのが見えた。店内の隅で犯人を取り押さえたようだった。後でテレビのニュースで犯人は近くに住む男だと知った。土地勘はあったはずなのに、この男にいったい何があったのだろうと、それが気になった。

今日の気になる話 二題

2016-02-29 16:29:26 | 時事
■アカデミー賞の行方
 今年のアカデミー賞が発表された。主演女優賞にノミネートされていた「キャロル」のケイト・ブランシェットは受賞を逃した。そればかりか、「キャロル」がノミネートされた6部門すべて受賞を逃した。これは当のケイト・ブランシェットの予想通りである。彼女は事前のインタビューで「おそらくこの映画は受賞できないだろう」と語っていた。まだまだ保守的な人が多いといわれるアカデミー会員の中では、この映画のような女性同士の恋愛を描いた映画は理解されないだろうとも言っていた。僕自身、この映画をまだ見ていないので、純粋に映画としての評価はできないのだが、55年前、巨匠ウィリアム・ワイラーは、当時の大スター二人、オードリー・ヘプバーンとシャーリー・マクレーンを起用して、女性の同性愛をテーマにした問題作「噂の二人」を製作した。しかし、幅広い共感を得ることは出来ず、映画はあまり評価されなかった。それから55年の歳月が流れたが、アメリカ人の意識は基本的にはあまり変わっていないということなのだろうか。 


「キャロル」のケイト・ブランシェット


「噂の二人」(1961)のオードリー・ヘプバーンとシャーリー・マクレーン


■日本のマラソンを憂う
 今朝の熊日新聞を見て驚いた。スポーツ面に昨日の東京マラソンの記事があったのだが、大きく掲げられた写真は、優勝したエチオピアのリレサではなく、8位で日本人ではトップの高宮選手の写真だったのである。いくらオリンピックの選考に関わるレースだとしても、このレースでは8位でしかない選手をこんなに大きく取り上げることにものすごい違和感を感じる。昨日のレースは、日本のマラソンは世界では通用しないということを証明したようなものだ。それなのに実況中継を聞いていると、やれ「この選手は箱根駅伝で活躍した」だの「山の神と言われていた」だのと言っているが、そんなもの世界レベルでは何にも通用しないということがハッキリしたに過ぎない。


歳末の街

2015-12-14 22:28:20 | 時事
 テレビでは京都祇園の年末行事「事始め」のニュースが流れている。芸舞妓が、13日は芸事の師匠やなじみの店を回って、この1年のお礼や新年を迎える挨拶をするしきたりだそうだ。
 そんな光景を見ながら街に出てみたが、熊本の繁華街はクリスマス商戦の飾り付けは目につくものの、まだどこにも年末という雰囲気は感じられない。日中暖かい気候も影響しているのか、年々歳々季節感が薄れているようで、あと2週間余でお正月がやってくるという実感がない。

行人に歳末の街楽変り (中村汀女)








外国人観光客への対応

2015-10-29 21:25:26 | 時事
 Facebookでお友達になっていただいている錦織淳二さんが、最近、京都を旅行され、こんな心境を綴っておられた。

――京都をぶらぶらしていると、聞こえてくるのは殆ど中国語&韓国語・・・浴衣を着ている方も中国人&韓国人で、マナーも何もない無法地帯と化している・・・私の知り合いの中国・韓国人は日本人よりキチンとしているのに・・・マナーさえ守ってくれれば何処の国の人でも歓迎だが・・・すごく残念・・・ここは本当に京都?――

 「秋のくまもとお城まつり」などでこのところ熊本城に行くことが多いが、程度の差こそあれ、僕も同じようなことを感じていた。熊本城も最近では中国、韓国、東南アジア、欧米など外国からの観光客が日本人観光客を完全に圧倒している。数の上ではどうなのかわからないが、飛び交っている言葉はほとんど外国語。数年前までは、大人しく観光する日本人に合わせるようなところが見受けられたが、多勢となった今では傍若無人な連中も散見される。

 国は「観光立国」、県は「観光立県」などと言っているが、お金さえ落としてもらえば、どんなに荒らされてもいいってわけではないはず。4年後にはラグビーワールドカップ、5年後には東京オリンピックもやって来る。問題が大きくなる前に、そろそろ何か対策を考えておくべきでは。


“女王陛下の007”はどこを目指す!?

2014-09-18 15:01:31 | 時事
 英国からの独立の是非を問うスコットランドの住民投票が今日行われる。独立性を保つのはサッカーやラグビーの世界だけかと思ったら、なんと国としても独立したいという動きには正直驚いた。独立運動の象徴的な存在であるショーン・コネリーが、もう50年ほど前になるが、007シリーズの第5作「007は二度死ぬ」のロケで来日した時、メディアのインタビューに答えて、“スコットランド愛”もろだしの発言をしていたのを憶えているが、まさか、50年後に独立運動の先陣に立つとは思わなかった。
 それにしても独立が、なぜ今なのかがよくわからない。おそらく損得の問題ではなくて、苦難の道は覚悟した上での、彼らのアイデンティティの問題なのだろう。2000年にはスコットランドの民族衣装キルトに身を包んでエリザベス女王から「ナイト」の称号を授けられたショーン・コネリーだが、ボンド役を降板した後の、007シリーズ第6作が皮肉にも「女王陛下の007」だった。
 さて、どんな投票結果となりますことやら。

▼日本が舞台となった「007は二度死ぬ」。丹波哲郎と浜美枝とともに。

こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)

2014-01-30 20:17:10 | 時事
 「赤ちゃんポスト」を題材にした日テレのドラマが物議を醸しているようだ。現場の悩みや苦しみ悲しみなど全く取材もせず、話題性だけを求めたドラマだからこうなるのは当たり前だ。
 「こうのとりのゆりかご」がスタートした7年ほど前、何度かこれについてブログに書き込んだことがある。あらためて読み直してみた。

▼赤ちゃんポスト(2006-11-10)
 熊本市島崎の慈恵病院が実施すると発表した「赤ちゃんポスト」が、全国的にセンセーショナルな話題となっている。今年84歳になる母は永年、養護教員を務めていたが、その昔、この病院とも連携していたことがあるそうで、今回の話も全然違和感はないと言う。この病院は、明治時代の後期、フランス人のカトリックの神父がハンセン病患者の救済施設として創設した起源を持つ。母が島崎で養護教員として活躍していた終戦直後の頃は、戦災孤児などを救済する孤児院として「待労院」の名前で知られていたそうだ。もともとカトリックは堕胎を許していない。従って、望まれずして生まれてきた子供たちの養育に宗教的使命感を持っている。そんな歴史的、宗教的な背景も知らず、TVなどではコメンテーターたちが勝手なコメントをし、「赤ちゃんポスト」なる名称だけが一人歩きしている。

▼赤ちゃんポスト 「こうのとりのゆりかご」(2006-11-13)
 先日書き込んだ「赤ちゃんポスト」の記事と同趣旨のメールを慈恵病院に送っていたが、それに対し、看護部長から次のような返事が来た。

 メール有難うございます。ご心配頂いている「赤ちゃんポスト」の名称ですが、当院では「こうのとりのゆりかご」と名づけ、そこに預けることが目的ではありません。妊娠かっとうしている多くの女性に“ご相談ください”とメッセージを伝えるものです。相談により尊い命が救われます。その事が大切だと考えています。今後共、よろしくご支援願います。お母様によろしくお伝え下さいませ。
*********************************
〒 860-0073
  熊本市島崎6丁目1番27号
  医療法人 聖粒会 慈恵病院
  (TEL) 096-355-6131
  (FAX) 096-359-8221
  看護部長 T・Y
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▼こうのとりのゆりかご(2007-04-05)
 熊本市がついに、こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)の設置を許可した。まずは、全国に先駆けて設置を申請した慈恵病院・蓮田院長とそれを許可した幸山熊本市長に敬意を表したい。全国的に物議をかもす中、「抵抗感を感じる・・・」などと何の解決にもならない間抜けな発言をした首相もいたが、もともとこの件に抵抗感を感じない人などいないのだ。それは蓮田院長や幸山市長とて同じだろうと思う。しかし、それより優先すべきは子どもたちの生命を守ることである。政治的な判断というのは、すべて優先順位をどうつけるかにあると思う。その意味で今回の一件は大変教訓を含んだ歴史的判断になるだろう。

▼こうのとりのゆりかご(2007-05-16)
 慈恵病院の「こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)」にさっそく子どもが預けられたということでマスコミも大騒ぎしている。まぁ、第1号だから騒ぐのもわからなくはないが、そのために作られた施設だから別に驚くことはない。預けられたのが3歳児ということが意外だったらしいが、年齢制限をしているわけじゃなし、当然ありうることだ。元は一緒だった待労院(同じ敷地内にあるハンセン病等の救済施設)では終戦直後、孤児の救済もやっていたから何も驚いていないと思う。それにしても第1号のニュースを受けての閣僚たちのアホな発言はあきれるばかりだ。相変わらず「あってはならないことだ。」だと。どうして、まず「子ども一人の命が救われてよかった!」と言えないのだろう。すべて大人の目線でしか物事を見ていない。今の世の中、昨日起こった母親殺しは言うに及ばず、「あってはならない」ことだらけだ。そんな社会にしてしまった政治の罪は大きい。

今日の気になるニュース

2013-11-05 21:39:42 | 時事
◆熊本県のウナギがとうとう捕獲禁止になる。ウナギ資源の激減対策だからしかたあるまい。子供の頃の夏休み、母の生家のそばを流れる菊池川へ、叔父たちのウナギ獲りについて行った想い出があるが、石垣の間に手を突っ込んだりして面白いようにウナギが獲れたあんな時代はもう帰って来ないのだろうか。

◆まぁ次から次に出てくるホテルレストランなどのメニュー表示と異なる食材を使っていた問題。阪急阪神ホテルズがメディアで騒がれ始めた頃、おそらく氷山の一角だろうと思っていたが、まさにそのとおりになった。日本人のこころは「お・も・て・な・し」だなんて、とても恥ずかしくて言えたもんじゃない。


菊池川

あなたはどっち? ~ 世界文化遺産への推薦 ~

2013-08-28 17:55:49 | 時事
 今年、ユネスコに登録を推薦する「世界文化遺産」の候補が、文化庁が推す「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」と内閣官房が選定した「明治日本の産業革命遺産」の二つとなった。原則として同時に2件は申請できないそうなので、今後、どちらかを選ぶことになるという。
 「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」には天草市河浦町の崎津集落が含まれ、もう一方の「明治日本の産業革命遺産」には荒尾市の旧三池炭鉱万田坑や宇城市の三角西港が含まれるなど、いずれの候補にも熊本県は関係している。
 どちらかが先でなければならない絶対的な理由などないと思うが、おそらく観光振興などの面で関係自治体や関係団体の声の大きい者勝ちになりそうな気もするので、僕は一つの考え方として、歴史の古い方を優先させていいのではないかと思う。つまり「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の方が「明治日本の産業革命遺産」よりも300年ほど歴史が古いので、それを優先させたらどうだろうか。いずれにせよ複数の候補が競合することは今後もありうるわけで、今のうちに客観的な基準を作っておいた方がよさそうだ。

▼「明治日本の産業革命遺産」に含まれる旧三池炭鉱万田坑


▼「明治日本の産業革命遺産」に含まれる三角西港


▼「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」に含まれる崎津集落

かつて美しい松原があった・・・

2013-07-17 20:03:43 | 時事
 まもなく「土用の丑の日」がやってくる。しかし、ウナギは縁遠い魚になりそうだ。近年のシラスの激減で「ニホンウナギ」は絶滅危惧種になったという。その原因はいろいろ挙げられているが、簡単に言うと日本の「生物多様性」が失われつつある一つの表れということなのだろう。激減したのはウナギだけではない。僕にとっての母なる川、菊池川ではウナギのほかヤマトシジミやムツゴロウやカニなども激減しているらしい。あれだけ川砂を大量採取し、河岸をコンクリートで固めたら、そりゃ生物の棲める環境でなくなることは誰にだってわかる。日がな一日を過ごした岸辺の松林や砂浜は今はどこにもない。あの焼けた砂の匂い、爽やかな川風が吹きわたり、橋の上から飛び込む子供たち。あの遠い日の夏はもう帰って来ない。

▼かつて大浜海岸にあった美しい松原



消えゆく渋谷の風景

2013-03-17 20:28:11 | 時事
 東急東横線と東京メトロ副都心線の直通運転化に伴い、東横線渋谷駅は昨日から地下5階へ移り、地上駅の歴史が幕を下ろしたそうだ。学生時代の4年間利用した東横線渋谷駅のホームから眺める渋谷の街の風景は、僕の東京での生活の中でも最も印象深い風景の一つ。中でも映画好きだった僕は、毎日ホームから見える渋谷パンテオン劇場の看板を眺めるのが楽しみだった。初めて東京へ行った昭和36年、高校1年の夏、掲げられていたのはポール・ニューマンとエバ・マリー・セイントが寄り添う「栄光への脱出」の大きな看板だった。そして大学へ進学して上京した時に掲げられていた「007危機一発」のショーン・コネリーの不敵な表情の看板。この二つは50年ほど経った今でもけっして忘れることはない。渋谷パンテオン劇場はもう数年前に閉館されたと聞くが、今度はあの懐かしい東横線渋谷駅のホームそのものが無くなるという。時代の移り変わりとはいえ、想い出の風景が次々と消えていくのは寂しさを禁じ得ない。


ひこにゃんの憂鬱

2012-11-24 21:09:10 | 時事
 Yahoo!ニュース(産経新聞報)の中の次のようなニュースが目についた。

「国宝の彦根城(滋賀県彦根市)が、世界遺産登録候補地の「暫定リスト」入りしてから今年丸20年になる。あとからリスト入りした候補地は次々と登録された。置いてきぼりである。市があの手この手で打開策を図る中、ここへ来て思わぬヨコヤリが飛んできた。天守とともに城の顔でもある堀に自転車の不法投棄が相次いでいるのだ。管理する彦根城管理事務所は「一刻も早くやめてほしい」と訴える。ゆるキャラの王者・ひこにゃんの“家”でもある彦根城だが、不運は続く…。」

 元彦根市民として見過ごしにできないニュースだ。前段の世界遺産登録候補に20年も前からあげられながら、なかなか登録されないというのは何か理由があるはずだから、お気の毒としか言いようがないが、後段の、彦根城のお堀に自転車の不法投棄が絶えないという話はちょっと問題だ。僕が接した彦根市民の人たちはみな、彦根城を愛してやまない人ばかりだった。そんな市民の中に自らの宝を傷つけるような行為をする人がいるなんて・・・。たしかに熊本城とくらべると彦根城のお堀は生活の場に近接しているのであまり慣れ親しんでしまうと貴重な史跡という意識がマヒする面はあるかもしれない。それにしても悲しい話だ。わが“くまモン”の先輩“ひこにゃん”もきっと嘆いているに違いない。


桜の時期はお堀端の桜並木は見ものだ。

嗚呼! シャープ PC1210

2012-11-03 12:29:46 | 時事
 連日のように報道される日本の家電メーカーの凋落ぶりには暗澹たる思いを禁じ得ないが、中でもシャープが事業継続の危機的な状況に陥っているというニュースは衝撃的だ。というのは僕にはシャープには特別な想いがあるからだ。
 1980年代の初め、僕は東京で勤務していたが、ちょうどその頃、パソコンが普及し始め、間接部門のOA(オフィス・オートメーション)化が始まった。その頃のパソコンというのは今から見れば、とんでもないシロモノで、「パソコンを使う」ということは「プログラム言語を使ってプログラミングする」ということだった。社員のほとんどがおよそコンピュータなどというものに触れるのは初めてで、社内で専門家による「パソコン研修会」、実態は「BASICプログラム研修会」が始まったものの、ほとんどの参加者が挫折していたものだ。職場の中では若手の方だった僕は、職場の尖兵としてパソコンをマスターする役目を仰せつかった。しかし、予想どおり研修会に参加してもさっぱりわからない。これは独学するしかないと考えた僕は、当時人気商品になりつつあったシャープ製のポケットコンピュータ、PC-1210を購入した。言ってみれば少し賢い電卓なのだが、一応BASICのプログラムが組めた。これを業務処理に使うということはなかったが、プログラムを組むためのアルゴリズムの基礎を学んだ。その後、業務ではNECのN5200や富士通のF9450などを使って、BASICやCOBOLのプラグラムが組めるようになった。その後は表計算やデータベースなどのソフトが発達して、プログラムを組むということはなくなったが、僕にとってパソコン利用の原点となり、今日まで続くパソコンライフへのドアを開けてくれたのは“SHARP PC1210”であることは間違いない。シャープの復活を願うばかりだ。

納得いかないオスプレイの安全宣言!

2012-09-19 12:43:40 | 時事
 日本政府は今日、オスプレイの安全性が確認されたと宣言した。墜落事故が多発したものの、機体そのものに問題はないという。これって根本的におかしくないか!?
 オスプレイが無人機ならまだしも、人が操縦する、いわゆるマンマシン・システム。システムの一要素として人間の働き(判断や挙動)が極めて重要な要素である。つまりヒューマン・エラーへの対策が万全に施されなければ安全などとはとても言えないのである。このヒューマン・エラーへの対策は果たしてどう施されたのか。日本政府からの説明はない。
 一方で、このところ領有権問題で近隣諸国との緊張が高まっている。僕らの子どもの頃の「李承晩ライン」があった時代以来の緊張の高まりだと思うが、おそらく政府にはオスプレイの配備による抑止効果を多少なりとも期待しているのかもしれない。
 いずれにせよ、わが熊本もオスプレイの低空飛行訓練ルートに入っている。ヒューマン・エラー対策について詳細な説明を聞きたいものだ。