徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

未必の故意

2008-07-30 18:50:22 | 時事
 厚生年金の手書き記録を、社会保険庁のコンピューターに入力した際の入力ミスが1.4%あることがわかったという。約2万件を対象としたサンプル調査で、277件の不一致が見つかったそうだ。これを聞いて驚いた。驚いたのはミスの件数や比率のことではない。今ごろになってそんなことを発見している間抜けさかげんだ。どんな業務でも入力の時に1%前後のミスが発生することは常識である。人間がシステムに関わる以上、ヒューマン・エラーは必ず発生する。まずそういう前提がなかったということが驚きだ。これだけITが普及した今日でさえ、キーボードアレルギーはなかなか無くならないのに、何十年も前、慣れない端末機の前に座って入力をさせられた係員の入力データを信じていたのだろうか。その無神経さにはあきれるほかない。
 サンプル調査の結果から、不一致の全体件数は560万件に上ると推計されるという。これはもう「未必の故意」とい犯罪以外の何ものでもない。

小島正雄さんのこと

2008-07-29 17:35:41 | その他
 毎日、かなりの時間、FM放送を聴いている。キー局、ローカル局を含め、多くのパーソナリティが登場するが、それを聴きながら、よく小島正雄さん(1968年没)のことを懐かしく思い出す。小島正雄さんはわれわれが中高生から大学くらいの頃、テレビやラジオの司会やパーソナリティとして活躍された方で、自らもミュージシャンであり、プロデューサーであり、評論家でもあった。日テレの「シャボン玉ホリデー」や「11PM」、ラジオでは「9500万人のポピュラーリクエスト」などが有名だ。その幅広い知識と高い見識をうかがわせるソフトな語り口は今でも右に出る人はいないと思う。
 昨今のパーソナリティ(と称する人)は、見識のカケラも感じない薄っぺらいのが多い。やたらとテンションばかりが高かったり、バイリンガルだか何だか知らないが、意味もなく英語でしゃべって格好つけるだけだったり。もちろんそれは本人の責任というよりプロデューサーら制作スタッフの問題だろうが。
 その小島さんと一度だけ間近で遭遇したことがある。1966年、大学3年の夏だったと思うが、渋谷のパンテオンに「ネバダ・スミス」のロードショーを見に行った。その時、チケット売り場で前に並んでいたのが小島さんだった。ただそれだけのことだがとても嬉しかった。また、彼の息子さんがわれわれと同世代で慶応で水球をやっておられたことも親近感を感じた理由の一つだ。

穴場スポット探し

2008-07-27 21:32:44 | その他
 今日はお昼頃目がさめたら、急に思い立って母と家内を連れ、お盆休みにやって来る孫たちを連れて行く穴場スポットの下見に行った。甲佐町の津志田河川自然公園に始まり、山都町の通潤橋、美里町の佐俣の湯などを見て回った。若い頃、仕事で散々廻った地域だが、新しい道路ができ、すっかり様子が変わっている。新しい観光施設やレジャーを楽しむ人たちのスタイルなども昔とはすっかり変わってはいるが、ふとあたりを見回すと昔ながらの、小川のせせらぎや風にそよぐ稲田の緑など変わらないものもあり、とても懐かしく心が安らぐのを感じた。


甲佐町の津志田河川自然公園


山都町の通潤橋


美里町の佐俣の湯

てっぺいの誕生日

2008-07-26 20:31:07 | その他
 今日はてっぺいの満1歳の誕生日。母と家内を連れ立って久留米へ出かけた。まず、藤崎宮参道にある「くさは餅」へ寄って、注文しておいた“一升餅”を受け取り、久留米に着いたら、昭和通りのパティスリー・ツルタで、これまた注文しておいたバースデイ・ケーキを受け取った。爺婆のおつとめも大変だ。次男の家に着いたのはもう正午を過ぎていた。既に母方の爺婆も到着していたが、肝心のてっぺいは待ちくたびれたのか眠っていた。早速てっぺい抜きの誕生祝いが始まり、佳境に差しかかったところでてっぺいのお目覚め。しばらくご機嫌ななめだったが、次第に調子が出始め、セレモニーの一升餅も、嫌がりながらも背負って歩いてくれた。両親や爺婆たちは手を叩いて喜んでいるが、てっぺいにとっては迷惑なこったろう。今日は主役ではない姉のみわは食べること食べること。お前はオヤジかッ!とつっこみたくなるほど刺身を次々と頬張った。とにかく二人とも元気で何より。

セミのしあわせ

2008-07-25 18:17:21 | その他
 毎朝、裏の木で鳴くクマゼミがうるさくてしかたがない。騒音のレベルはいったいどのくらいなのだろう。あんまりうるさいので、庭に降りて木のそばまで行ってみた。ギョッとした。クマゼミが鈴なりになっているのだ。逃げようともしない。平然として鳴き続けている。われわれの子どもの頃、クマゼミといえば貴重な獲物だった。朝からセミとり網をかついで、家の周辺の木から木へと探し回ったものだ。しかし、ほかの子どもたちとの捕獲競争もあって、一匹捕まえるのは大変だった。昔のセミは敏感だった。われわれが近づくのを察知すると、おしっこをかけて逃げて行った。今は誰も獲りに来ないうえに、昔と比べると木々も少なくなってしまい、セミたちは限られた場所にひしめき合っているといった様子だ。セミにとって昔と今とではどちらが幸せなのだろう。ふとそんなことを考えた。

学生時代のフェイバリッド・ソング

2008-07-23 11:08:47 | 音楽芸能
 歳とったせいか、最近よく、学生時代に聴いていた音楽を聴きたくなる。中でもこの3曲は今でも大好きな曲で、聴いている間はつかの間の学生気分にひたれる。
①愛なき世界(1964年) ピーターとゴードン
 ピーターとゴードンはいわゆるリバプールサウンドの一員。この曲はレノン&マッカートニーが作った。ピーターの妹とマッカートニーが恋仲だったため提供したといわれる。
②マジック(1965年) ラビン・スプーンフル
 当時はイギリスのリバプールサウンドが世界を席捲しつつあったが、その一方でアメリカンポップスを代表するグループの一つとして、新鮮なサウンドを作り続けていた。
③赤ずきんちゃん(1966年) サム・ザ・シャム&ザ・ファラオズ
 独特のサウンドで人気のあったアメリカのバンド。1967年に作られた名画「夜の大捜査線」で監督のノーマン・ジュイソンはこの曲を使いたかったが、高額な使用料を要求されて断念し、ほとんどパクリのような「Foul Owl on the Prowl」という曲を使った。

Peter and Gordon“A World Without Love(1964)”


The Lovin' Spoonful“Do You Believe in Magic(1965)”


Sam the Sham & the Pharaohs“Hey There Little Red Ridin' Hood(1966)”

教員採用汚職事件

2008-07-22 17:13:27 | 時事
 今日の熊日夕刊に、大分県の教員採用汚職事件に関して、熊本の元中学校教諭の方の体験談が投稿されていた。それによれば、在職中のある時、山あいの学校に転勤を命じられ、そこに赴任して転勤の挨拶をすませたところ、その日の午後には、さらにそこからバスで30分ほどかかる学校に行くよう命じられたそうだ。何でも、ある有力な校長先生の息子を勤務させるために押し出された格好になったという。
 実は、かつてはこんな話は日常茶飯事だったようだ。8年前に他界した親父も小学校の教員をしていたが、母の話によれば、父も在勤中、ある有力な校長先生に頼んで転勤先を変えてもらったことがあるらしい。そしてそういうことは日常的に行なわれていたという。つまり、教育の世界は採用、異動、昇進などの人事に平気で情実が横行する世界だったようだ。今回、大分県の実態が白日の下に曝されることとなったが、おそらく熊本県だって似たり寄ったりだったに違いない。教員採用試験を何回受けても不合格になる人を何人か知っているが、ひょっとしたらその中には本来なら合格したはずの人がいるのかも。


たかがボールと思うなかれ

2008-07-21 13:09:28 | 水球
 FMクマモトを聞いていたら、ある番組に熊本市内の某高校で水球のゴールキーパーをやっている高校生がゲストとしてよばれていた。MCから水球についていろんな質問を受けていたが、その中で、使用するボールについて質問された高校生が「サッカーボールよりひと回り小さい」と答えていたが、これは誤りで、実は大きさも重さもサッカーボールと水球ボールは全く同じなのである。おそらく彼は材質の違いでそう感じていたのだろう。水球という競技はサッカーをそのルーツとしている。従ってもともと全く同じボールを使っていた。事実われわれの時代に使っていたボールはほとんど区別がつかず、遠征先で乗った電車の中で、ボールを抱えたわれわれを見たサッカー関係者から話しかけられたこともある。時代を経て水球のボールは耐水性を重視して改良が重ねられ、今日の姿となった。こんなことは知らなくても水球はやれるだろう。しかし、そこには水球というスポーツがもともとどんな起源を持ち、どう変化しながら発展し、今日のルールやプレーシステムや戦術が形づくられてきたかという歴史が秘められている。そういうことも教えてあげるのが指導者の役割だと思うのだが。

野茂の引退

2008-07-21 00:25:32 | スポーツ一般
 野茂が引退を表明した。まずは「ご苦労様!」と言いたい。彼の人生観、野球観だからしかたがないが、個人的には引退が3年遅かったと思う。ちょうど3年前の2005年7月17日、ブログに下記のように書き込んだ。再掲してみる。
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 コーファックス165勝、ドライスデール209勝、バレンズエラ173勝、ハーシュハイザー204勝。これは主にドジャースで活躍した歴代の名投手の通算成績である。野茂もまた、メジャーリーグにおけるキャリアはドジャースがメインであるが、日米通算とはいえ、彼の201勝もまた先輩たちに決してひけをとらない。
 その野茂が今季所属しているデビルレイズから戦力外通告をされた。成績はともかく、最近の彼の切れのない投球ぶりからして予想はしていたがやはりショックだ。
 野茂よ、先輩たちの成績と比較しても君はもう十分にやった。もうあまりメジャーのマウンドにこだわらず、君が目指している後進たちの環境づくりと指導に尽くしてほしい。これ以上、めった打ちされる君の姿を見るのはしのびない。
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 この時以降、野茂は何度かメジャーのマウンドに戻りはしたが、結局1勝もできなかった。しかし、この3年間の経験は、今後の彼の人生に重要な意味を持つのかもしれない。


こんな夢を見た

2008-07-20 21:47:58 | その他
 最近、不思議な夢をよく見る。自分がまだ会社勤めをしている夢だ。しかもほとんど何か失敗をやらかし、いやな汗をかいて目が醒める。会社を辞めてもう11年以上たつが、これまでそんな夢は見たことがなかった。なんで今ごろという気もするが、一度専門家に分析してもらいたい気もする。
 ところで先日、「こんな夢を見た。」という有名な書き出しで始まる、夏目漱石の「夢十夜」を映画化した「ユメ十夜」というDVDを見た。十夜を別々の監督が分担して作ったオムニバス形式である。漱石の原作も読んでいるが、まともに見られたのは第一夜の実相寺昭雄監督と第二夜の市川崑監督くらいで、あとはひどかった。映像作家としてのセンスを疑うような駄作ばかりで原作のイメージを壊してくれた。案外、自分が最近見る夢は、この映画が影響しているのかもしれない。


クライマーズ・ハイ

2008-07-19 18:39:30 | 映画
 23年目のあの日がまもなくやってくる。この映画は1985年8月12日に起きた日航ジャンボ機墜落事件をベースに、この事故の報道に関わったある地方紙の新聞記者たちの動きを描いたフィクションだ。原作者の横山秀夫自身が新聞記者時代に実際この事故を取材した体験がもとになっており、見ていてとてもリアルな迫力がある。すでに3年程前にNHKでテレビドラマ化されているが、そちらの方は見のがした。
 われわれは事件事故が起きると新聞、テレビなどのメディアの情報を信じる。特にスクープ記事になるとなおさらだ。しかし、その情報は真実を語っているのだろうか。また、誰がどういう意図で発信しようとしているのだろうか。そんなことを考えさせられる映画だった。520名の尊い犠牲によって今日の空の安全が保たれているということも再認識し、事故を風化させないという意味でも価値のある映画だと思う。


書類の保存期間

2008-07-17 11:34:59 | 時事
 もうだいぶ前になるが、ある保育園の保育日誌の電子ファイル化を検討依頼されたことがある。毎日毎日発生する保育日誌が膨大な量になり、保管場所に困っているというのだ。法的にはたしか3年間の保存が義務づけられているらしいが、実際には3年以上さかのぼって保育状況を調べることもあるので結果的に永年保存になっているらしかった。コピー機メーカーなどを回ってスキャナーの活用も検討した。しかし、イメージファイルになって文字による検索ができなくなるのは困るというので、データベースソフトのアクセスと連携させてキーワードなどを入力し、文字情報も検索できるようなシステムを考えた。しかし、そのシステム開発や運用のコスト、工数等を考えるとすぐに導入するのは難しいと考え、断念した。
 民間、公的機関を問わず、普通、書類の保存についてはこのくらい真剣に考えているものだ。大分県の教員採用不正事件のように書類がたまってしょうがないから、法的に保存期間が定められている書類だろうが何だろうが半年間で廃棄するなんてことは考えられない。大分県の教育長は「証拠隠滅の意図はなかった」というが、百歩譲ってそうだったとしても、法を無視して廃棄すること自体、人に教える資格はない。

MLBオールスター

2008-07-16 18:13:52 | スポーツ一般
 今日は朝からアメリカ大リーグのオールスターゲームが実況中継された。例年どおり、出かける前の9時から30分間、BS1でオープニングセレモニーだけを見る。今年は会場となったヤンキースタジアムの最後の年ということでちょっとスペシャルな感じだ。殿堂入りした往年のスターたちがぞろぞろと出てきた。懐かしいヨギ・ベラの姿、お爺さんになっちまって。でも元気そうだ。同時代のミッキー・マントルやロジャー・マリスの姿がないのが寂しい。もっともマリスはなぜか殿堂入りしていないそうだが。リッチ・ゴセージやジョージ・ブレットらは、ついこないだ現役の姿を生で見た気がするので「お前らはまだ早え~よ!」って感じ。シェリル・クロウの国歌斉唱は、スタイルを崩さず、ギターかかえてのカントリー調だったが、もっとシャウトしてほしかったな。

漁業ストに思う

2008-07-15 14:35:15 | 時事
 今日は全国の漁業者が一斉に休業している。いわばストライキだ。政府や農林水産省はあわてて燃料費補填の検討をしたり、若林農水大臣が「漁業に使う燃料の使用を減らすような構造的な対策を進めたい」というコメントを出したりして沈静化に躍起だ。しかし、燃料費高騰で経営危機に陥っているのは漁業だけではない。農業、酪農業、林業などの第一次産業を始め、第二次産業、第三次産業など全産業に及ぶから燃料費の補填も簡単な話ではないだろう。「燃料の使用を減らすような構造的な対策」って言ったって、いったいいつ実現するんだよ。みんな今日明日の生活に困っているというのに。こうなることはだいぶ前から多くの人が警告していたのに結局、こうなるまで政府・行政は手を拱いていたと言われてもしかたがない。ヘタすると漁業だけにとどまらず、全国的なゼネストに発展する可能性だって否定できない。ひょっとしたら農業漁業の危機は、神が日本人にもう一度、食べるものが無いという試練を与えようとしているのかもしれない。


鶴瓶の家族に乾杯

2008-07-14 21:59:25 | テレビ
 NHKで一番好きな番組は「鶴瓶の家族に乾杯」だ。だいたい毎週欠かさず見ている。この番組の面白さは見ず知らずの人たちの中に何の遠慮もなく飛び込んで行く鶴瓶のキャラクタと、計算できない素人のリアクションの面白さだ。最近の安っぽい芸人たちのリアクションに食傷気味になっているせいか、とても新鮮に映る。また、毎回代わって登場するゲストと鶴瓶の絡み方の違いも見どころの一つ。今週と来週は、長崎県の野母崎を女優の岸本加世子と一緒に回る。たけし映画などですっかり大物女優の風格が出てきた岸本だが、バラエティ番組しかも旅番組とあって素が出たのだろう。少々すべり気味のハイテンションが可笑しかった。鶴瓶との珍道中を見ていると、27年前の「男はつらいよ 寅次郎紙風船」での寅さんとの珍道中を思い出さずにはいられない。もう五十路に近くなっているはずだが、はすっ葉な感じがちっとも変わらないのはある意味凄い!