松本清張の「ゼロの焦点」が再映画化され、11月に公開される。前作は、野村芳太郎監督、脚本:橋本忍・山田洋次、撮影:川又昂、音楽:芥川也寸志という、あの「砂の器」と同じチームが、「砂の器」の13年も前に作った名作だ。日本海の陰鬱な空と海、悲しい運命の人間模様をサスペンスフルに描いていて、今でも強烈な印象が残っている。
今回は「ジョゼと虎と魚たち」や「メゾン・ド・ヒミコ」などの犬童一心監督だが、はたして出来ばえはどうだろうか。前作が作られてから既に48年経ち、時代背景もすっかり変わった今日、終戦後の空気感が出せるだろうか。広末涼子、中谷美紀、木村多江らの女優陣が、前作の久我美子、高千穂ひづる、有馬稲子らに、どこまで迫れるかも一つの見どころだ。
今回は「ジョゼと虎と魚たち」や「メゾン・ド・ヒミコ」などの犬童一心監督だが、はたして出来ばえはどうだろうか。前作が作られてから既に48年経ち、時代背景もすっかり変わった今日、終戦後の空気感が出せるだろうか。広末涼子、中谷美紀、木村多江らの女優陣が、前作の久我美子、高千穂ひづる、有馬稲子らに、どこまで迫れるかも一つの見どころだ。