こうのとりのゆりかご、いわゆる赤ちゃんポストの話題が出るたびに思い出すのがこの映画。実は私の原体験とも言える一本。見たのは昭和28年小学2年生の時、場所は当時熊本で最もメジャーな映画館だった大劇。今でも強烈な印象が残っている。ハリウッドで何度も映画化された題材だが、話は、保安官に追われる三人組の強盗が砂漠のド真ん中で、身重の婦人を乗せた幌馬車に出会う。婦人は赤ん坊を産み落とすと、三人を名付親に頼み息を引き取る。三人は赤ん坊を無事に町へ届けようと、命を賭して過酷な旅に出発する。結末やいかに・・・といった内容。送り届ける町の名前がニュー・エルサレムでたどり着いた日がクリスマス。聖書に描かれたイエス・キリストの誕生に立ち会った三賢者の話になぞらえているのだ。
監督は西部劇の巨匠ジョン・フォード
出演は、ジョン・ウェイン、ペドロ・アルメンダリス、ハリー・ケリー・ジュニア、ワード・ボンドなど。

銀行強盗をして砂漠を逃げまどう身となったボブ、ピート、キッドの三人

保安官パーリーの追撃を受け、水場を押さえられてしまう。

激しい砂嵐の中で、馬も失ってしまう。

砂漠に立ち往生した幌馬車の中で瀕死の婦人の出産に立ち会う。

婦人は出産後、三人に赤ちゃんを託し、絶命する。
三人は赤ちゃんに自分たちの名前を付ける。

三人は赤ちゃんを送り届けるため、死の砂漠を進む。

消耗の激しいキッドがまず倒れ、息絶える。

続いて、転倒して足を骨折したピートは、ピストルで自ら命を絶つ。

一人になったボブは何度も倒れながら、死んだ二人の亡霊に励まされる。

救いのロバが現われる。

信仰心の薄かったボブが神の存在を感じる。

ロバに導かれたボブがやっとの思いで町にたどり着く。

裁判が行なわれ、ボブの刑が確定する。

服役するため町を出発するボブは、赤ちゃんとの再会を誓って旅立つ。