徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

母の米寿を祝う

2009-05-31 03:28:34 | その他
 昨夜はわが家で母の米寿祝いをやった。母は大正11年生まれなので、今年、数え年で88歳になった。ファミリーで、米寿祝いをやろうと随分前から、小旅行なども計画していたが、みんなのスケジュールがなかなか合わなかったりして延び延びになっていたものだ。米寿祝いをやることは当日まで母には知らせず、ちょっとしたサプライズをと考えたのだが、やはり、いろいろな準備に母が気付いて、何ごとだろうと思っていたらしい。母は毎日、足腰の針治療には通っているが、それも自分でバスで通っているほどで、他にはこれと言って具合が悪いところもなく、われわれはホントに助かっている。とにかく1年でも永く元気でいてほしいと願うばかりだ。

秀作ドラマ「対岸の彼女」

2009-05-30 00:00:17 | 映画
 昨年、エキストラ出演したのでその後の進捗状況が気になっている、平山秀幸監督の映画「信さん」だが、タイトルが「ぼくの好きなひと」に変わったこと以外、何も情報が伝わってこない。
 その平山監督の作品で、ずっと以前から気になっていたテレビドラマ「対岸の彼女」をDVDでやっと観た。直木賞を受賞した角田光代の小説が原作だが、原作の方は読んでいない。また、このドラマも平成18年度芸術祭でテレビドラマ部門の優秀賞を受賞したらしい。出演者は夏川結衣、財前直見、多部未華子、石田未来、堺雅人、吉田里琴、野波麻帆、山本浩司、国分佐智子、木村多江、香川照之など結構豪華な顔ぶれだ。
 原作を読んでいなかったので、小夜子(夏川結衣)の目線で語られる「現在」と、葵(石田未来)の目線で語られる「高校時代」とが同時並行で進行するのでちょっととまどった。おまけに重要な役どころの魚子(多部未華子)と現在の葵( 財前直見)の顔が同じ系統なので余計勘違いしてしまう。それはさておき、この同時進行する「現在」と「過去」の二つのドラマがどちらもリアルで面白い。今度は原作を読んでからもう一度観てみたい。タイトルの意味を理解するためにも。
※6月6日原作読了
 タイトル「対岸の彼女」の意味も理解し、DVDを観た時、勘違いと思ったことが、けっして勘違いでないことに気付く。そこまで計算したキャスティングだとすれば、それは凄いことだなと思う。




バルセロナの強さ そして日本は・・・

2009-05-29 18:23:42 | スポーツ一般
 昨日の早朝は欧州チャンピオンズ・リーグの決勝で目が醒めた。スペインのFCバルセロナが、イングランドのマンチェスターUを2-0で圧倒し、彼らの技術の高さを証明した。特にパス回しの鮮やかさは目を見張るものがあった。しかし、その見事なパス回しは、「ボールを止める」「ドリブルする」「ボールを蹴る」「スペースに走る」などという基礎技術の確かさがあればこそである。確かな基礎技術に自信を持っているから、周りを取り囲まれてプレスを受けても、ちっとも慌てず、状況を確認して味方が取れるところにパスが出せる。そして、数少ないシュートチャンスを見逃さず仕留めるストライカーは、まるでアフリカの草原で獲物を狙うライオンやチータを思わせる。試合を見ながら、つい岡田ジャパンを思わずにはいられないが、日本が欧州のレベルに追いつくために必要なことは、実はシンプルなことなのかもしれない。

徳島県美波町から「ウェルかめ」のたより

2009-05-27 17:05:09 | テレビ
 昨年10月、取材で訪問したことをきっかけに、美波町由岐地区のバーチャル住民に登録している。なので、時々メール通信が送られてくるが、今日、秋から放送されるNHKの朝ドラ「ウェルかめ」の撮影がクランクインしたというニュースが届いた。町民の皆さんの期待の大きさが伝わってくる。

◆◆◆ かかし通信 ウェルかめ号 ◆◆◆

5月もあとわずか、いよいよ衣替えの季節となりました。
新型インフルエンザなど、全国でも広がりを見せていますが、皆さんはお元気にお過ごしですか?予防の基本は、手洗い・うがい!!冷静に、基本に忠実に過ごしましょう。
 さて、9月28日から放映されるNHK朝の連続テレビ小説「ウェルかめ」の撮影が、美波町で始まりました。町のあちこちで撮影隊が見られるようになり、いよいよこの町を舞台とするドラマが始まるんだ・・・と、改めて実感します。きっと、美波の自然や人情が存分に映し出されるドラマになると思うので、どうぞ皆さん楽しみに待っていてくださいね。
 昨日は田井ノ浜で早朝から撮影が行われていました。「石黒賢さんが、おった!!」と、ママ友達から速攻メールが来ました。ドラマのキャストは、美波町HPにもリンクで掲載されています。皆さんの興味のある方たちが関わってられるかもしれませんよ。私個人としては、「ウミガメ館」館長役の温水さんの味のある演技を、なまで一目見てみたいなぁ・・・なんて思っています。
 これからの季節、小旅行にはもってこいです!!ロケ地観光もかねて、美味しい海の幸を食べに来てくださいね。
 それでは、今回はこのあたりで。皆さん、体調に気をつけて、お元気にお過ごしくださいね。

黒澤デジタルアーカイブ

2009-05-26 21:41:47 | 映画
 「黒澤デジタルアーカイブ」なるサイトが公開されたというニュースをネット上で見つけた。黒澤映画に関する約2万7000点の資料を、龍谷大学と黒澤プロダクションが協力してデジタル化したらしい。さっそく覗いてみた。素晴らしい。黒澤映画ファンにはまさに垂涎モノの逸品ぞろいだ。中でも「羅生門」や「七人の侍」を始めとする各作品の生原稿、台本、創作ノート、撮影時の写真、絵コンテなどなど。一つ一つに見入ってしまい、時間がどれだけあっても足りないくらいだ。また楽しみが増えた。

「黒澤デジタルアーカイブ」のアドレスは
http://www.afc.ryukoku.ac.jp/Komon/kurosawa/index.html

日馬富士の初優勝!

2009-05-25 11:47:30 | スポーツ一般
 大相撲夏場所は大関・日馬富士の初優勝で幕を閉じた。今の相撲取りの中では日馬富士が一番好きだ。なぜなら僕らの子供の頃の大相撲を思い出させてくれるからだ。昔は彼のように体はそんなに大きくないが運動能力に優れた日本人力士がいっぱいいた。横綱になった力士だけでも、栃錦や初代の若乃花、栃ノ海、佐田の山、玉の海そして千代の富士等々。僕らの子供の頃の人気スポーツは野球か相撲だったから、当然、運動能力に優れた若者が大勢入門していたのだろう。最近の新弟子検査の風景なんか見ると、単なるデブばっかりのような気がする。だから外国人力士に相撲界を席巻されるのは当然なのだ。その日馬富士だが、小兵などと言われるが、実はそんなに小さくはないのだ。日本相撲協会の公式サイトによれば現在、186cm、126kgと記載されている。あの双葉山と体重はほぼ同じ、身長では7cmも上回っている。最近、若ノ鵬大麻事件で話題になった間垣親方こと二代目若乃花とほとんど同じ体格なのである。双葉山も二代目若乃花もけっして小兵とは呼ばれなかった。むしろ当時としては体格に恵まれた方だった。今は周囲の力士が大きくなり過ぎた。大きいだけで運動能力が伴わないのが多過ぎる。日馬富士の活躍は大相撲の今後の在り方に、一つの答えを示しているとも言えるのではないか。

冬の絵空

2009-05-23 04:33:58 | テレビ
 お芝居は生で観たこともないし、テレビでもほとんど観ない。しかし、昨夜、NHK教育で放送された「冬の絵空」というお芝居は、たまたまチャンネルを回していたら、ちょうど始ったところで、プロローグの、中越典子演じる盲目の老尼が琵琶を弾きながらのアリアで引きずり込まれ、最後まで観てしまった。物語は「忠臣蔵」をベースとしたというか、パロったというか、結構面白いストーリー構成だった。主役の歌舞伎役者を演じた藤木直人は、他の役者に比べれば、やゝ物足りない面はあったが、これが初舞台だそうだからやむをえないだろう。実質的に舞台をリードしている生瀬勝久はさすがだが、中越典子の芸達者ぶりには驚いた。もともと好きな女優の一人ではあるが、今後さらにスケールの大きな女優として、映画にテレビに活躍が期待される。たまにはお芝居も観てみるもんだなぁ。

裁判員制度がスタート!

2009-05-21 20:57:51 | 時事
 今日からいよいよ裁判員制度がスタートした。と言っても、今日から新制度での裁判が始まったわけでもないし、自分が裁判員に選ばれたわけでもないから実感も何もないが。まぁ、選ばれたら選ばれたで、その時悩むことにしよう。
 この制度には賛否両論があることは理解しているし、今日も制度施行反対のデモがあっていたようだが、今までの裁判制度に問題があったから裁判員制度が考えられたんだろうから、ただ自分がやりたくないから、だけで反対するのもどうかと思う。以前、仕事の関係で何度か裁判を傍聴したことがあるが、裁判の過程で市民感覚を失わないようにするのは、基本的にはいいことだと思う。まだ国民レベルでの議論が足りないという意見もわかるが、この話はどこまで行っても平行線のままのような気がする。とにかくやってみて、制度の内容については随時見直しをしていけばいいのではないだろうか。
 ところで裁判員に選ばれる、1年間の確率は5000分の1だそうだが、生きている間に一度くらい選ばれるんだろうか。もし、選ばれた時、はたして「十二人の怒れる男」のヘンリー・フォンダ演じる陪審員№8のような毅然とした態度で臨めるだろうか、とても自信がない。

麦畑

2009-05-20 15:04:05 | その他
 今朝の熊日紙に、黄金色に輝く麦畑の写真が掲載されていた。麦畑が眺めたくなったので、所用で合志に行った帰りに近くの麦畑に行ってみた。まさに「麦秋」の風景が広がっていた。思わず、海達公子の詩「落穂ひろい」が口をついて出た。やがて収穫が終ると、この詩のような光景が見られるのだろうか。

 ■落穂ひろひ
  麦の穂をひらふ おばあさん
  袋をからうてゐる
  どこの おばあさんだらうか
  雲仙嶽も くれかゝつてゐる
  どこの おばあさんだらうか

 これは彼女が尋常小学校6年(12歳)の時に作った詩で、昭和3年9月号の「赤い鳥」に推奨作品として掲載された。


親父の生きた時代

2009-05-19 17:36:40 | その他
 今日は親父の祥月命日(しょうつきめいにち)。もう9年が過ぎた。午前中に母と家内と一緒に墓参りを済ませ、午後からは、亡くなってからは一度も見たことがなかった親父のアルバムを引っ張り出してみた。なにしろ生まれたのが明治44年(1911)なので、古写真のデータベースで見たような写真ばかりだ。親父はずっと教員をやっていたが、下の写真は島崎尋常高等小学校の訓導をやっていた昭和13年頃と思われる。野外教練でもやったのだろうか、橋の欄干に座って得意げなのが親父だが、まだ20代の後半なので生徒たちにちょっと危ないことでもやって見せていたのだろう。場所はさだかではないが、下を流れているのが井芹川と思われるので、今の横手町から城西小学校に向かう道にかかった橋の上だと思われる。日中戦争が既に始まっている頃なので、軍靴の音高い社会情勢の中で親父や生徒たちは何を考えながら、この写真に写ったのだろう。


アウトブレイク

2009-05-16 22:27:47 | 時事
 新型インフルエンザがいよいよ“アウトブレイク”の様相を呈してきた。疫学的には“パンデミック”のレベルに入ったと言うらしい。水際で食い止めるのは現実的には不可能だろうと思っていたので特に驚きはない。しかし、このところの政府や行政機関のものものしい対応ぶりには若干違和感を感じる。例年のインフルエンザ流行の時には、首相までがコメントするなど聞いたこともないが、弱毒性だと言いながらも、未知のウィルスなのでどう対応していいかよくわからないのが実際のところだろう。一連の騒動を見ているとどうしてもダスティン・ホフマンが主演した95年の映画「アウトブレイク」を思い出してしまう。日本でも昨年「感染列島」なんていう映画があったが、こちらの方はまだ観ていない。それはさておき、この状況がさらに拡大していくと、いろんなイベントなどが中止に追い込まれはしないかと心配だ。また、みんなが外出を控えると、せっかくの景気拡大策も効果半減になりかねない。ただただ、早く終息してくれることを願うばかりだ。

日本の工場現場は宝の山!

2009-05-14 19:36:57 | その他
 NHK熊本放送局のローカル番組「クマロク!」(18:10~19:00)を見ていたら、不況の電子部品工場を早期退職した人が、農業法人に転職し、それまでの経験を活かして能力を発揮しているという話題が取り上げられていた。僕の人事労務担当歴28年の経験から言っても、日本の工場現場には凄い人材がいっぱいいる。彼らは、学校を出て入社した時から、現場現物での品質管理や業務改善を徹底的に教育され、独特のマインドを持っている。日本のこれまでの発展は彼らによって支えられて来たと言っても過言ではない。僕がいた会社でも技術屋が中途半端な機械を据え付けても、現場のワーカーたちがちゃんと使えるような機械に仕上げるというような話は何度も聞いたことがある。そんな素晴らしい人材を、もっと他の産業でも活かせないものだろうか。放送されたケースはまさにそんな一例だろうが、もっともっと活用できる方策はないものだろうか。

おくりびと オリジナルシナリオ

2009-05-12 13:58:16 | 映画
 ツタヤに行ったら、映画「おくりびと」のオリジナルシナリオが平積みされているのが目に入った。映画化された最終シナリオとどう違うのか興味が湧いたので、買って帰り、さっそく読んでみた。小山薫堂さんの後書きによると6回書き直したそうだが、正直なところ、やはり映画化されたシナリオの方が全体的によく練り上げられているような気がした。映画化されたシナリオと異なる点をいくつか上げてみると、登場人物では、NKエージェントの佐々木社長の若い妻が登場する。逆に大悟の同級生である、銭湯のツヤ子さんの息子は登場しない。エピソードもいくつか異なっている。大悟が故郷の山形に帰るきっかけは楽団の解散ではなく、大悟自身が音楽家として才能の限界を感じたからとなっている。たしかにこんな内面的な挫折というのは映像化しにくいので、楽団の解散という分かりやすい話に変えたのだろう。大悟の初仕事となる独居老婆の納棺も火災事故ということになっているが、これなども黒焦げの死体はさすがに映像化しにくかったのだろう。映画でも納棺の時間に遅れて到着するエピソードがあるが、オリジナルシナリオでは途上で雪道でスリップし脱輪するという、エピソードが描かれているが、映画ではそこは削除され、大した遅れでもないのに怒るという遺族の微妙な心情を描いている。その他の納棺の場面も設定が変わっているようだ。その他、大悟と妻・良子(映画では美香)のラブシーンなどは滝田監督のたっての希望で入れたらしい。ともあれ、シナリオが映画化されていく段階で、どう変わっていくかが少し分かったようで面白かった。

「夏目漱石 草枕の道」走破!

2009-05-11 00:16:01 | その他

■岳林寺
今日は快晴。ずっと前から念願だった「草枕の道」に家内と二人で挑戦した。
9時過ぎ、スタート地点の岳林寺から15km余りの旅が始まる。


■鎌研坂(かまとぎざか)
鎌研坂を通るのは中学生の頃以来だから、実に50年ぶりのことになる。
草枕の有名な書き出し、「山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」
のくだりはここら辺で思いついたのか。


■峠の茶屋
鳥越ノ茶屋を過ぎて道が四方に分かれる。
天水町(玉名市)方面を目指す。


■石畳道
竹林の中を通る石畳の道。最近あまり見たことのない
ような太い竹が並んで、ちょっとびっくり。


■石畳道
さらに、石畳の道はみかん畑の中へと続いて行く。
この道はいつ頃、誰が造ったものなんだろうか。


■野出ノ茶屋跡
3時間余りかかって、やっと野出峠の茶屋跡に着く。
「『おい』と声を掛けたが返事がない。」で有名な茶屋は
ここのことだと言われているが、鳥越ノ茶屋のことも合わせて
表現しているという説もあるらしい。今は展望園になっている。
12時も回ったことだし、桜の樹の下のベンチに座って持参した
昼飯を食べる。漱石が正岡子規に送ったといわれる句を刻んだ
句碑が建っていた。
「天草の 後ろに寒き 入日かな」


■野出ノ茶屋跡
とにかく四方は絶景。金峰山やその向こうの宇土半島、
有明海などが一望できる。霞がかかっていたので天草や
島原の方まではよく見えなかったのが残念。


■みかんの里
旅も後半、天水町に入ると、道はだんだん下っていく。
有明海と横島の干拓地が次第にハッキリと見えてくる


■前田案山子の墓
漱石が逗留した前田家の当主、前田案山子の墓を通る。


■みかん畑の道
みかんの花のにおいの中をゴール目指して進んで行く。


■前田家別邸
「草枕の道」ゴール地点の前田家別邸に着く。
5時間半ほどかかったが、急な山坂が続いたわりには、
当初心配したほどには疲れなかった。


■前田家別邸の浴場
「草枕」に「那古井の宿」として登場する前田家別邸は、
今は奥の離れは「漱石館」になり、漱石が入った浴場も
当時のまま残されている。

ピンクのレオタード

2009-05-09 17:08:59 | その他
 先日の連休の時、みわが最近、バレエのレッスンに対する意欲がないという話を聞いた。どうも原因はレオタードにあるらしいという。だいぶ使い古してきて、他の子に比べて見栄えがよくない、とみわは思っているらしい。そんなことが原因なら新しいのを買ってやればいいじゃないかと、爺婆バカぶりを発揮し、さっそくネットでメーカーに注文した。そして今日、品物が届いた。すぐに「ガンバレ!」というメッセージをそえて久留米に転送。はたしてみわは、やる気を取り戻してくれるだろうか。