徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

高校総体陸上始まる!

2014-07-31 20:42:25 | スポーツ一般
 南関東高校総体の陸上競技が昨日から山梨県で始まり、今日はその2日目、注目の男女100mが行われた。熊本県勢では男子の出場はなく、女子の4名のみ。中でも入賞を期待した深川恵充選手(八代東)は準決勝で敗退と残念な結果に終わった。
 明後日の男女200mには男子3名、女子4名が出場するが、一人でも入賞できることを期待したい。特に僕のイチオシ、北川愛菜選手(熊本学園大付)には注目だ。


女子100m優勝のエドバー・イヨバ(東京高)

女衒(ぜげん) の はなし

2014-07-30 15:38:11 | テレビ
 先週のNHK木曜時代劇「吉原裏同心」は、悪徳女衒にだまされた父娘を主役の幹次郎が救う話だった。
 女衒というのは若い女性を買い付けて、遊郭などに売り飛ばす人身売買のブローカーのような輩のことだが、人身売買が禁止された明治時代以降も存在していて、戦後の昭和34年になって「売春防止法」が施行され、やっと姿を消したという。
 以前、このブログで紹介したことがあるが、戦前の昭和11年頃、天草・大矢野島の上村小学校に勤務していた父は、貧しい家の少女たちが、女衒によって中国や東南アジアなどに売られて行った、いわゆる「からゆきさん」の現場を見た生々しい手記を残している。
 再編集して再掲してみた。


有明海 旬の「ガネ」

2014-07-29 20:58:38 | 熊本
 玉名の義弟(妹婿)が昨夜から今朝にかけて獲って来た有明海のワタリガニを持ってきてくれた。毎年、旬の時期になるとお相伴にあずかるのだがありがたいことだ。有明海沿岸ではカニのことを「ガネ」という。この時期「ガネ」と言えばだいたい「ワタリガニ」のことを指す。茹でて食べても美味しいし、味噌汁に入れても絶妙の味わいとなる。ワタリガニは西日本、とりわけ有明海ではよく獲れる。
 ところで、「ガネ」といえば、熊本民謡の「キンキラキン」に登場する「がねまさどん」というのは、江戸時代、肥後細川藩六代藩主・細川重賢公の時に行われた「宝暦の改革」で采配を振った大奉行・堀平太左衛門の仇名である。「キンキラキン」は厳しい倹約令を風刺する唄として市井で盛んに唄われたというが、平太左衛門の容姿がカニを思わせるものがあったので、唄の中で平太左衛門をちょっぴり揶揄し、溜飲を下げていたのであろう。




海達公子の生涯

2014-07-28 19:38:38 | 文芸
 昨日、「評伝 海達公子」の著者である規工川祐輔先生を玉名のご自宅に見舞った。先生はちょうどデイサービスを受けるため不在だったが、奥様から先生の病状などをお伺いした。今では外出もままならなくなったとのことだった。今秋には熊大の同窓会に車椅子でもいいから出席してほしいとの依頼があるようだが、ご本人は躊躇されているという。家に籠ってしまうと増々病状は進むと思われ、機会あればこちらから誘い出すことも考えなければならない。
 下の文は、3年ほど前、先生の著書をベースにドラマ化を企図した僕の拙いシナリオのシノプシスである。未だ実現のめどは立っていない。



「結界(けっかい)」の はなし

2014-07-27 20:12:13 | 歴史
 先週木曜日、月例の玄宅寺舞踊会が行われた。会場の準備をしていると、玄宅寺の奥様の、「数日前、えんま様の縁日に使った結界があるので今回はこれを使いましょう」というひと言で舞台と客席を結界で区切ることになった。見れば、青竹でしつらえた立派な結界。
 そもそも結界というのは、仏教の概念で、聖なる領域と俗なる領域、あるいは清浄なるものと不浄なるものとを分け、秩序を維持するために区域を限ることをいう。神社などにも同じ様な概念がある。日本建築の「襖(ふすま)」「障子(しょうじ)」「衝立(ついたて)」「縁側」なども結界の一種であるという。
 さて、会場の設営が終り、いつものように最前列の席にわれわれ“おじさん”サポーターが陣取る。そこでふと気付いた。「玄宅寺の奥様、ひょっとして不浄な“おじさん”サポーターと、清らかな花童の少女たちの距離を少しでも離したかったのかな?・・・」と思ったのはちょっと穿ち過ぎかな。


東京オリンピック2020 まで6年!

2014-07-24 15:45:54 | スポーツ一般
 「東京オリンピック2020」まで今日からちょうど6年だそうだ。つまり「2020年7月24日」が新しく建設される国立競技場での開会式となる。この事実を知ってちょっと愕然。なぜならこの暑さ!しかもあと6つも歳を重ねた自分を想像するととても見に行く自信はない。いろんな「しがらみ」があってこの時期の開催となったのだろうが、50年前の「東京オリンピック1964」の、あの快適な気候の下での開会式は望むべくもない。「環境にやさしいオリンピック」というのが「東京オリンピック2020」のキャッチフレーズだったと思うのだが、選手や観客にとっては厳しいオリンピックになりそうだ。

▼「東京オリンピック1964」開会式(1964.10.10)

あやの 15歳。

2014-07-23 18:52:26 | 音楽芸能
 この前の日曜日、NNNドキュメント「舞妓になりたい 京都・祇園 15歳のこたえ」(日テレ系列)では、京の祇園で、舞妓さんを目指す二人の少女の1年間を追跡したドキュメントを見た。ともに15歳、熊本県出身のあやのちゃんと島根県出身のゆかちゃん。しっかり者で何ごとにもそつがないあやのちゃんが先に舞妓デビュー。遅れを取ったおっとりタイプのゆかちゃんははたしてあやのちゃんに追いつけるのだろうか・・・



 そんなドキュメントを見ながら、僕はもう一人のあやのちゃんこと「ザ・わらべ」の上村文乃ちゃんのことを考えていた。歳も同じ、しかし、こちらは既に芸歴13年を数える。もうやがて、日本舞踊の名取になるだろう。



 一方、京の二人は舞妓から、いずれは芸妓になり、祇園で一生を送ることになるのだろうか。
 熊本と京都、違う空の下ではあるけれど、同じ日本の伝統芸能に身を置く彼女たちの人生が幸せであることを願わずにはいられない。
 なお、現在は3人とも16歳になっている。

※下の映像は上村文乃ちゃんの応援ビデオです。

わが家のルーツ!?

2014-07-22 18:32:26 | ファミリー


 わが家の家紋は右の図のような「右三つ巴」と呼ばれる紋である。墓石にもこの紋が刻まれている。ところが6年前、甥の結婚式で上京した際、東京在住の従弟が、実はもともとこの家紋を使っていたと、紙に印刷された左の図のような家紋を持ってきた。そんな家紋があることを聞くのも見るのも初めてだった。調べてみるとこれは「軍配唐団扇」と呼ばれる紋だった。
 僕の祖父が大正5年に死去した時、僕の父はまだ幼かったので、東京在住の父の従兄が家督を相続した。そんなわけでわが家には家系に関する資料が何も残っていない。この家紋が意味するものは何なのか。ずっと気になっていたが、昨年、ネットでやりとりをさせていただくようになった家紋研究家の西村昌巳さんに調べていただいた。西村さんのお話では「軍配扇は武蔵七党のうちの有道姓の児玉党の専用紋として知られているので、その流れが有力と思われる」とのご回答をいただいた。「武蔵七党」といえば、中世の日本で武蔵野を舞台に活躍した武士集団、それがなぜ九州の熊本へ? 実は「武蔵七党」の一つである児玉党を構成していた小代氏が宝治元年(1247)に肥後国玉名郡野原荘(現在の熊本県荒尾市周辺)の地頭職となり、文永8年(1271)には小代重泰が蒙古襲来に備える為に野原荘に下向したという。ひょっとしたらわが家の祖先はその時付き従って関東からやってきたのかもしれない。それを検証する史料が見つからないのでまだ推測の域を出ないが、気長に調べて行きたいと思う。

ジェームズ・ガーナーさん

2014-07-21 21:51:51 | 映画
 今朝、アメリカの俳優、ジェームズ・ガーナーさんの訃報が最初に飛び込んできた。好きな男優の一人だった。もう86歳になっておられたわけだ。西部劇やアクションやコメディなど、ダンディな役どころが多かったが、訃報を聞いて、まず僕の頭に浮かんだのは、なぜか「噂の二人(1961)」というウィリアム・ワイラー監督のシリアスな作品。オードリー・ヘプバーンとシャーリー・マクレーンという二大女優に挟まれて、いま一つ煮え切らない医者の役だった。
 親友のカレン(オードリー・ヘプバーン)とマーサ(シャーリー・マクレーン)は、共同で女学校を経営していた。カレンにはジョー(ジェームズ・ガーナー)という恋人がおり、二人は婚約する。しかし、この頃からマーサの嫉妬もあって、カレンとマーサの間に齟齬が生じ始める。さらに、一人の生徒の心ないデマによって、二人が同性愛関係にあるとの疑いが広まる。これはジョーの心理にも微妙な変化をもたらし、やがて、平穏だった暮らしは次第に破滅的な方向へと向かう。
 当時の同性愛に対する認識の、今日との違いを感じるが、カレンを愛しながら微妙に動く男の心理を演じたジェームズ・ガーナーの演技にリアリティを感じたものだ。合掌。

どうなる スイカの名産地 植木町

2014-07-20 22:36:16 | 熊本
 今夜のTKU(フジ系列)のバラエティ番組「日本語探Qバラエティクイズ!それマジ!?ニッポン」で、世界で注目されている植木町のハート型スイカが問題に出された。江戸時代からスイカの名産地として知られる植木町、2010年に熊本市に編入され、合併特例区となっているが、来年3月22日をもって合併特例区の期限が切れる。それ以降の町の事業がどうなるのか先行き不透明な状況だ。
 植木町はもともと「味取町」として交通の要衝として発展した町だが、味取地区の看板には次のように記載されている。

「味取町」について
 来民往還の分岐点、豊前街道沿いに加茂坂の登りつめにあり、豊富な湧水もあって、かなり以前より集落が形成されたものと思われる。寛永9(1632)年、内村内に味取町が設けられ、在町として栄えた。町名の起源を「荷取」とも、和名抄の「三重郷」等に由来するとも伝える。参勤交代の際の茶屋が豪商松屋(堀家)に置かれた。盛時には約150戸の民家を数え、上、西松屋、富七屋、砥石屋といった商家が軒を並べたと云う。元禄年間に当町から植木町(味取新町)に分かれた。明治18年、新道(福岡往還)の開通と共に往時の賑わいを失っていった。

 また、スイカやメロンなどの農産物はもちろんのこと、田原坂を始めとする西南戦争の激戦地、小野小町伝説の残る泉水、種田山頭火ゆかりの味取観音、そして植木温泉など、いろんな魅力を湛えた町である。たとえ熊本市内の一町になっても、キラリと光る町であり続けてほしいと願っている。

▼世界が注目!「ハート型スイカ」





▼田原坂花音頭

孫の誕生日と柳川の風情

2014-07-19 20:10:31 | ファミリー
 来週の金曜日が孫のてっぺいの7回目の誕生日ということで、今日は早めのお祝いに家内と久留米に出かける。7年経っても、彼が生まれてすぐ新生児黄疸の症状が出て、心配で病院に駆けつけたことを昨日のことのように思い出す。今年から小学1年生になったが、元気に通っているようだ。「学校は楽しい」と言う彼の言葉が何よりだ。
 久留米からの帰り、最近少し夏バテ気味の母のために、柳川へ回って鰻の老舗W屋から鰻の蒲焼を買って帰った。母が元気を回復してくれればいいが。
 久しぶりの柳川はやはり独特の風情がある。帰りに初めて有明海沿岸道路を通ったが、荒尾までが凄く近くなったような気がした。母が元気になったらまた連れて来たいものだ。


柳川市沖端の風景


有明海沿岸道路

夏が来れば思い出す・・・

2014-07-18 16:33:00 | 
 夏が来ると栃木県黒磯市(現在の那須塩原市)で過ごした3年間を思い出す。春夏秋冬の季節がハッキリしていて、どの季節も素晴らしい景色が拝めたが、中でも一番好きだったのが夏。幸いなことに那須湯本にあった保養所の管理も僕の仕事の一つだったので、多いときは週に3回は那須高原に登った。その那須湯本から車で10分ほど行ったところにあったのが「沼原湿原(ぬまっぱらしつげん)」。那須連山の西端標高1,230メートルに位置し、東西約250メートル、南北約500メートルに広がる亜高山の湿原である。季節ごとに咲く花々を楽しめるが、特にニッコウキスゲの黄色い花が咲き乱れる初夏が一番好きだった。爽やかな高原の涼風を感じながら眺める水辺の黄色いニッコウキスゲ。あの夏の日々が懐かしい。

 ♪童謡・唱歌「夏の思い出
    作詞:江間章子 作曲:中田喜直

▼沼原湿原(那須塩原市板室)







細川ガラシャ夫人 414年忌

2014-07-17 16:36:59 | 歴史
 今日は細川ガラシャ夫人の414年忌であることを、津々堂さんのブログ「津々堂のたわごと日録」で知った。
 僕はガラシャ夫人について書かれたものを結構たくさん読んだが、今では、昭和13年に出版された全国高等女学校長協会編の「日本女性文化史(中)」に53頁にわたって書かれた「細川忠興夫人」以外はあまり読まないようにしている。この「細川忠興夫人」の著書は満江巌さんという牧師でありキリスト教文学者の書かれたもので、あくまでもキリスト教というフィルターを通しての見方ではあるが、戦前の女学生たちがガラシャについてどういう教育を受けたのかがわかる資料という意味で興味深い。ちなみに満江氏は5代目のクリスチャンペンクラブ会長だが、初代会長は朝ドラ「花子とアン」の村岡花子さんだそうである。
 ところで、今日はガラシャ廟のある立田自然公園(泰勝寺跡)でも、ガラシャを主人公に大河ドラマを誘致しようとしている京都府下の市町村でも特に記念行事はないようだ。かといって新暦に読み替えた8月25日にも特に予定はないらしい。結局、観光振興に利用しているだけか。

▼舞踊「細川ガラシャ」(写真をクリックすると動画を再生します)
HIROさん撮影

ピタゴラスと「六段くずし」

2014-07-16 16:07:31 | 歴史
 NHK総合の「ドラマ10」(火)で放送されている「ハードナッツ! ~数学girlの恋する事件簿~」。
 昨年、BSプレミアムで放送されていた時は、なんだか面倒くさそうなドラマだと思って見なかった。今度はNHK総合で再放送となったが、主役の橋本愛と高良健吾の二人とも熊本市出身ということもあって、見ないと悪いかなという気もあり見始めた。ところがこれが意外と面白い。橋本愛のちょっととぼけた天才数学girlぶりや高良健吾扮する刑事との微妙な関係などコメディとしても楽しめる。
 考えてみると、まさに今、僕たちがパソコンで使っている写真や動画や音楽など、すべて裏では数学が使われているわけで、時にはそのことに思いを致すことも必要な気がする。
 先週の第3回では「ピタゴラス音律」の話が出て来た。今日の「ドレミ音階」は紀元前、古代ギリシャの数学者ピタゴラスの発見に始まるといわれる。そして、今、僕たちが聞いているドレミの音とは違っていて、少しずれている。ドラマでは、この「ピタゴラス音律」を研究していた大学教授が殺害される。そしてその教授がダイイングメッセージとして残した「ピタゴラス音律」のメロディがヒントとなって、橋本愛扮する数学girlが犯人をあぶり出すというわけだ。
 ドラマの中でも語られるが、中世ヨーロッパの音楽は「ピタゴラス音律」で演奏されていて、その代表的な例として「グレゴリオ聖歌」などがあるという。以前、このブログでも取り上げたことがあるが、邦楽の中で筝曲の代表的な一つである「六段の調」は、16世紀中頃、キリスト教が日本に伝来した時に一緒に渡って来た「グレゴリオ聖歌」の中の「クレド」が原曲ではないかという説がある。もし、それが真実だとすると「六段の調」をもとにして作られた端唄「六段くずし」は、何と、もとをたどればピタゴラスに行き着くというわけだ。世の中は面白い!

▼ザ・わらべ が踊る「六段くずし」