のと鉄道運転士 「のとてつ5828」の乗務日誌

能登半島を走る第三セクター鉄道「のと鉄道」
のとてつ5828運転士の公私の乗務日誌

遅れは仕方ないけど・・・

2008-02-18 | インポート

 今日の夕方、運転した七尾発の列車は「悲惨」と言ったほうがいいくらい大変でした。

 ただでさえ夕方の列車で一番混む下り列車なのに、今日はJR北陸線で遅れが出ていて、大阪からの「サンダーバード」が遅れたうえに途中の金沢で運転打ち切り?したようで、乗り継ぎする普通列車に大勢乗車されてきました。

 ダイヤ通りに和倉温泉に着いていれば、この時間の「サンダーバード」は、ちょうど和倉温泉の温泉客がホテル・旅館でチェックインするのにいい時間ですから、平日でもそこそこ込み合う列車で、そのお客様をすべて金沢発の七尾行普通列車に振替したから、さあ大変。

 「ワンマン」という列車に乗車された事がない方がほとんどとみえて、乗車にも手間取り、いつもながらの車両入口に集中している学生のためなかなか乗車出来ずに、七尾駅の駅員の応援を得て「1分30秒」の遅れで発車。車内はまるで都会のラッシュアワーなみ。重みで列車の加速が悪いのがはっきりわかりました。

 和倉温泉に着いても、何度もワンマン運転で一両目の前側のドアしか開かないと放送しているのにもかかわらず、近くのドアが開くものだと思ってドア付近に立ち止まって待っていて、結果流れが悪くなるという悪循環。それでも、「特急券」の遅れによる払い戻しは、駅で行っている旨を応援に駆けつけた駅長さんと共に下車客に説明し、すでに宴会を終え?出来上がってしまっている多くの酔っ払いはもちろん、一般の方らからも誰一人文句も言われずに、何人かに「にいちゃん、ワンマンって大変やな・・・」と同情されながら下車されたのは、文句タラタラのオンパレードを覚悟していただけに「奇跡」だったかもしれません。

 結局、和倉温泉は3分遅れで発車しました。到着の遅れたお客様にはご迷惑おかけしましたが、仕事的には「お客様に怒られなくてよかった・・・」とした一日でした。