のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

怪我の功名

2020年03月31日 | 日記・エッセイ・コラム

 今朝、石油ファンヒーターのスイッチを入れるとき目に入ったのが「CORONA」のメーカーの名。

 そういえば、給湯器もコロナですし、芯だし式石油ストーブもコロナ。以前乗っていた車はカリーナだったけど、コロナに囲まれてるじゃん!

 こうしてコロナが忍び寄っていたんですね。

 「牛が発情したから見てくれねぇか!」と和牛繁殖農家から電話をもらったのが6時半。すぐに出かけて直検(肛門から手を入れて卵巣の状態を触感で探るんですよ)すると、まだ黄体が取れていない状態なので4-5時間待ってから種付けしよう。ということになりました。

 この農家のオヤジさんが東京で暮らす息子のところに、コロナウィルス騒動で不自由しているだろうと米と野菜を送ったそうです。そしたら、息子からお礼に送られてきたのがコロナビール。メキシコ物ですね。

 どういう信頼関係の下に成り立っているのか?わからないが、いい息子じゃねぇの!

 分け前をもらってきました。

 そのまま山仕事に出かけて、お昼時にまた和牛農家に立ち寄り直検すると今度は黄体もきれいに取れて卵胞も大きくなっておりすぐにも排卵しそうな気配。

 受精して、農家のオヤジさんと立ち話しているとき、おばちゃんがタテゴと呼ばれる牛の顔につけた紐をほどいちゃったんですね。自由になった牛が背後から私の上に覆いかぶさってきて、柵と牛の間に挟まれて胸をしこたま打ち付けました。

 と、言うより、柵の支柱の頭が左胸に刺さるような状態で、「リングにかけろ」で言うならギリシャチームのテーセウスの繰り出すハートブレイクキャノンを食らった剣崎ってとこですかね。

 口から心臓や内臓が飛び出しそうな感覚と、脂汗が噴き出る感覚。

 ヤバイでっせと脈を探るのですが、手首の感覚が分からない。柵にもたれたまましばらく動けぬスタンディングダウン状態。「リングにかけろ」ではここで立ち上がった剣崎は新ブローのギャラクティカファントムを出すのですが、私は柵を乗り越えてリング外に退去。

 受精した証明書を書いて、また山仕事に戻りました。

 が、左胸が痛くてペースが上がらない。火曜日なので整形外科医の同級生がいる病院に電話すると「すぐ来い」ということになりました。

 軽トラのダッシュボードにマスクはあったのですが、先日、木工作業で使ったものだから木くずが付着したまま黒くなっている。ないよりましか。と入っていくと、受付で新しいマスクもらえました。

 「あ、こりゃだめだわ。肋骨折れてらぁ。委員長(私のこと)高校の時も柔道で肋骨やったよな。どういう痛みが来るかわかってるよな。」

 2-3日あたりから痛みが本格的になってくるのだけど、ただただ耐えるしかない。おかげで右肩から指先までのしびれがおさまってしまった。

 怪我の功名。コロナのおかげ。開き直ってよかったよかった。

 明日、あさって様子を見ながら休むぞ!

コメント (3)
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