のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

陳さん

2010年09月18日 | 日記・エッセイ・コラム
 「陳」は中国的な姓ですが、四川や広東・福建などの南のほうに多い姓で、北京まで来るとあまり見かけない姓です。黒龍江省はじめ東北三省は山東省や河北省など北京近辺から移り住んだ人が多いので「陳」と言う姓はほとんど見かけません。

 確か、アグネス・チャンの結婚前の本名も「陳」で「陳 美齢」と言う名前だったと記憶しています。ホンコンでは良く見かける姓です。

 ハルビンでは一人だけ陳さんと言う知り合いがいました。やはり南のほうの出身で毛沢東時代にわけありでハルビンまで流れてきた人だそうです。聞き取りにくい癖のある言葉を喋るので、元々東北出身ではない事はハルビン人らすぐにわかると西郷ドンが言っていました。

 ホラ吹き陳さんと私は呼んでいましたが、漢方薬の販売をしていました。やはり胡散臭い漢方薬などはホンコン近辺からやってくるようです。説明書に書かれている漢字が簡体字ではなく繁体字で、ホンコン向けか台湾向けに作っているのかもしれません。さらに、日本語に似た言葉も書かれていますので「日本人も良く買っていくので日本語の使用説明書が入っている」と肌荒れに効く塗り薬の説明書を読めば

 「こわな 驚さ!すぐになおこ!」きっと、これは驚き!すぐになおった!と言いたいんだろうなと説明書を作った人の意図を汲みながらも「危なそうな薬だな」とついつい買ってしまいました。期待にこたえて塗ってみたら肌荒れしました。

 オットセイのチンチンが精力剤と言うのはなどましなほうで、チベットのユキヒョウの骨だとか、雲南の毒蛇の粉とか本物かどうかもわからない変なものばかり勧めてくるので困ったもんでした。そんないかがわしいものいらないと断ると、凛とした顔になり右手の拳をグイと突き出し、なぜかここだけ日本語で「タツ!タツ!」おまえさんの興味は結局そこだけか?とあきれたものです。

 60歳過ぎて脂ぎった妙にエネルギッシュなおじさんで、南の出身を思わせる色の黒さと、てかてか光った頭がそれとなく好き物を思わせていました。

 陳さんの勧める漢方薬で身の安全がありそうなものは朝鮮人参くらいしかなく、安く分けてくれるので何回か朝鮮人参を買って帰りました。

 多様な漢方薬と太極拳で不死身の肉体を作り上げ、頭でレンガは割れる、矛で突いても突き通せない強靭な肉体、テレビに出て来る怪しげな仙人のようなおじさんで、120歳までこの世にいて人々を導いたあと、雲に乗って須弥山に昇って仙人になると申しておりました。

 8年前、アパートから通りに自転車で出てきたところをフォルクスワーゲン・ジェッタのタクシーに跳ね飛ばされ、強靭な肉体もあえなく砕け、仙人になる60年前に死んでしまいました。

 自転車なんて世俗的なものに乗らずに雲に乗って出かければ、ドイツの工業力に殺されることもなかったのに。

 こういうおじさんだったので、中国では珍しく子供に見放され、もちろん奥さんにも見放されひとりで生活していたそうですが、あと腐れないいい死に方をしたようにも思えますし、面白い人間がいなくなって寂しくもあります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

常識なんですが

2010年09月16日 | 日記・エッセイ・コラム

 ロシアの友人に「TOYOTAとTOTOは同じ会社ですか?」と意表をつかれる質問をされて、「なんのことだ?」と返事に困ってしまいました。”TO”しか共通項はないでしょう! TOTOは東洋陶器という会社でトヨタトイレではありません。それじゃ、自動車はヨタですか?

 ウォシュレットつきの運転席、長時間の運転でもイボ痔キレ痔にさようなら!トイレ休憩不要で移動時間が短縮!後部座席はバブルジェットのシステムバスに早変わり!の次世代モーターカー。

 トヨタ・セフィーロ(日産車です)、ドイツのカリーナ(BMWのことです。バブルの頃には六本木カローラと呼ばれてたっけ)、ニコンのパジェロ(そういわれるとパリ~ダカ-ルラリーのパジェロにはNIKONのステッカーが大きく貼られていました)、 ナショナルのオムロン(松下電工製の電動血圧計)、言わんとしていることはなんとなくわかるのですが、額面通りに受け止めると何のこと?と首をひねる解釈は日々生まれています。

 世界のトヨタがある愛知県の豊田市は、トヨタにあやかってその地名を豊田市にしたそうですが、SAPPOROビールのおかげで札幌市が誕生したわけではありません。

 ナショナルとパナソニックは松下電工のブランドネームだと言うことはほとんど理解されていません。ピアノを作っているヤマハとオートバイを作っているヤマハは別の会社だと思っている人も少なくありません。

 ミカドは京都に住んでいて、天皇は東京に住んでおり、それぞれ日本を統治していると言われた日には「蘇る南北朝。日本は分断国家だったの?」とあきれてしまいます。

 皇居の周りを走っているのは走ることを趣味にした一般の市民ランナーで、日本のKGBが護衛のために走っているわけではありません。

 ロマノフ王朝の宮殿だったエルミタージュ美術館は入館料を支払えばロシアが強奪してきた財宝・美術品を観覧できますが、皇居には入館料の窓口もありませんし、コンビニでディズニーランドのパスポートと一緒に皇居の入場券など販売していません。

 門番の皇宮警察に「ロシアから来ました」といっても「そりゃ、遠路はるばるごくろうさんなこってす。まあお茶でも飲んでってください。」と中に入れてくれるはずはありません。

 観音様はサンスクリット語で「アヴァローキテーシュヴッラ」と言う神様で仏陀のお母さんではありません。仏陀(ゴーダマシタールタ)の母親はマーヤという名前でした。

 結婚式の三三九度は一杯の酒を三回に分けて注ぎ、三回に分けて飲む儀式で、三杯ずつ九杯飲むわけではありません。

 お祭りの神輿は神様を光臨させて街中を清めるために回る行事で、重たいものを担いで我慢比べをしているわけではありません。棺おけを担いで爆竹鳴らしながら行進するのは中国の葬式で、日本ではそのような風習がありません。

 富士山が最初にあって、その名にちなんで個人の名前にフジをつける習慣が生まれたわけで、富士さんという人が初登頂に成功したからその名がついたわけではありません。

 原爆ドームを修復して国会議事堂を作ったなんてとんでもありません。東京には原爆は落ちていません。お前さんたちは落とそうと思っていたんでしょうが。

 当たり前だと思って思考停止になっているとずっこけるような質問が飛び交うことはしばしばあるものです。興味を示さないより、間違えた解釈でも興味を示してくれることはありがたいことです。お互いの距離を近づけるにはまたとないチャンスです。

 「常識だろう」と片付けてしまってはそれまでですが、こちらもあらためて日本再発見することも多いので、突拍子もない質問も楽しいものです。私達だって向こうに行けば同じような思い違いをしているものです。何より、こんなやり取りができるようになれば嬉しいことです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山仕事

2010年09月14日 | 日記・エッセイ・コラム

 10月3日に育樹祭のために皇太子殿下がいらっしゃると言うことで、8月から宮内庁御用達の山仕事をやっています。

 このイベントに関連して山林の手入ればかりではなく、道路の手直しなども行われているので、経済効果は絶大だと思います。

 私が作業している林道を皇太子殿下を乗せた車両が通るようで、毎日警察関係者が事前調査に姿を見せています。

 「目つきの悪いのが通ったな警察か?テロリストか?」 「なんだか、熊と警察が多い林道だな。」と一緒に作業をしている人たちとはこんな話題になって盛り上がっていますが、木を伐採するときや、刈り取った草を片付ける作業の邪魔になって迷惑です。

 東京の警視庁の警官を乗せたマイクロバスが通ると言うので、倒れた樹木が道路にかかりそうな伐採作業をストップして待っていましたがいくら待っていてもバスが来ない。向こうが気を使って作業の邪魔にならないように別の道路を通って目的地に向かったそうですが、それなら一言言ってくれれば作業を進められたのに。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やはり悲しき外国語

2010年09月13日 | 日記・エッセイ・コラム

 「すらすら外国語がしゃべれてコミュニケートできるからといって個人と個人の気持ちがすんなりと通じ合うというものでもないと思う。すらすらとコミュニケートできればできるほど絶望感がより深まっていくということだってあるし、つっかえつっかえ話し合えば気持ちが通じ合うということだってある。」

 海外でも大人気の作家、村上春樹の「やがて悲しき外国語」に出て来る言葉です。

 「言語は理解できるが、気持ちを理解できない」「気持ちを理解できるが、言語が理解できない」人間関係とは複雑怪奇なものです。突き詰めると、「好き」か「嫌い」や「心地よい」「不快」など単純なところに行き着くと思います。

 会話集や辞書を持ち歩いて、単語を指差しながら意思疎通が意外にうまく伝わっていたかとおもえば、双方の国の言葉がペラペラの人たちが、つまらないボタンのかけ違いで大喧嘩になったり、「わからないものだなぁ」と思うことも多いです。

 人間関係なんて、お互いの気持ちがどちらの方向を向いているかと言うことが一番大切だと思いますが、人の心と言うのは気まぐれで、大きな幹としては”こちらの方向”を向いていても、枝葉にはいろいろバリエーションがあります。そのときの気分で、本筋とは違った枝葉の感情が表に出てしまうことも往々にしてあるものです。

 特に言語の問題がなければ「相手はわかってくれるだろう」と言う甘えもできてしまうのか、心にもないことを口走ることもありますし、ちょっとした言葉のニュアンスから不信感に拍車がかかってしまうものです。

 「それを言っちゃあおしまいよ!」とフーテンの寅さんではありませんが、本心とは異なる部分で自分自身を追いやってしまうことなど、誰しも経験していることだと思います。

 「流暢に相手のことばを喋れればどんなによいだろう」と思いますが、流暢になればなったで微妙な言葉のニュアンスの違いで心が揺れるものですし、しばしばありがちなのは、自分の能力に酔いしれて相手を理解しようとしなくなる「傲慢」で、こうなるとどんな言葉を並べても理解などできなくなります。

 言葉による意思疎通が難しい場合それだけでも大きな苦労ですが、案外、最も基本的な感情に立ち返って意思疎通を試みようとするから、それが幸いすることもあるでしょう。

 つたない外国語で意思疎通ができたときの喜びは忘れられないものです。この悦びを持ち続けられれば良いのですが、言葉が上達するほどに意志が伝わった悦びよりも、伝わらなかった時に悲しみのほうが大きくなってしまうものです。

 これがまた「向上しよう」と努力する原動力になるのでしょうが、うまく伝わらなかった時の悲しみが怒りになることもあり、自分自身への怒りなのか?相手への怒りなのか?わからなくなって更にいらだつ。

 運転に慣れてきた頃に大きな事故を起こしやすいように、言葉による意思疎通がそこそこできてきた頃に大きな思い違いをやらかしやすいかも知れません。初心忘れるべからず。

 相手が日本語を覚えていく中で気を使うのは、自分が日ごろ使っている言い回しが相手の日本語に反映されることで、できるだけ正確で品の良い日本語を使って接するように心がけなければなりません。外に出たときに恥をかきます。

 言葉は気持ちを伝える道具ですから、枝葉に惑わされずに心で対話することが重要ですね。難しいのかたやすいのか?お互いの歩み寄りです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2010年09月11日 | 日記・エッセイ・コラム

 日本で「」と言えば赤ら顔もしくは青い顔をして角を生やした妖怪の類、もしくは獰猛な○○さん家の嫁さんのことを指しますが、中国では幽霊や死んだ人のことを「」と言い、若干ニュアンスが違います。

 日本でも古くは人が死んだことに「」を用いていたことは確かで、現在でも亡くなられた人のことを「鬼籍に入る」といいます。「鬼籍」とは死者の法名や俗称(この世での名前)や死亡年月日などを記載しておく帳簿のことで、仏壇のあるご家庭なら「過去帳」と言うのがあると思いますが、それを意味しています。また日本語では別の言い方で「過去帳」のことを「録鬼簿」とも言います。中国では「録鬼簿」のことを「鬼録」と呼ぶそうです。

 人が死んで神や仏になるならまだしも、鬼になると言う感覚は日本人には受け入れがたいものがあります。ところで、日本には「鬼塚」「鬼頭」など鬼を用いた姓が多々ありますが、中国の人々はどう受け止めるのだろう?

 日本では何事か一つのことに執念を持って厳しい研鑚をしている人に対して、「仕事の鬼」「研究の鬼」「スポーツの鬼」などと良い意味での「鬼」と言う言葉を用います。まさに「心を鬼にして」、眼には炎がめらめら燃え、夜空を指差せば星が光り、ちゃぶ台ひっくり返して親子でうさぎ跳びをするような厳しさに対して「鬼」と言う言葉を用います。日本人にとっての「鬼」は決して不気味な意味合いだけではありません。

 「鬼」すなわち「幽霊」と考える中国なら「仕事の鬼」と聞いて何を思い浮かべるでしょう?過労死した上司の幽霊が夜な夜な現れては仕事の邪魔をするように受け止められるのでしょうか?

 鬼に限らず日本の伝説に出てくる仙人や天狗などは人々に災いをもたらすこともありますが、時として知恵を授けたり、人の役に立ったりもします。中国ではこの世のものではない魑魅魍魎の類は人の災いをもたらすのみで、およそ信頼関係など持ちえません。

 「鬼六」と言う名を当てられてしまったがために激流の川に橋をかけながらもあえなく退散する鬼もいれば、「泣いた赤鬼」のように子供と遊ぶことが大好きな鬼もいます。「桃太郎」の鬼ヶ島に住んでいる鬼達は物の怪と言うより海賊山賊集団に近く思えます。現代的な判断ではどちらかと言うと桃太郎ご一行様のほうが強盗に近い気もします。

 桃太郎と言えば。「鬼門」などと呼ばれ、鬼が来るのは「丑寅」の方角を意味します。東西南北で言えば、東北の方角ですね。十二支で見ると、東北の反対、南西に位置するのは「申,酉、戌」の方角で、鬼退治に行く桃太郎の家来になった「サル、キジ、イヌ」はこんな関係から選ばれたんですね。

 中国語には「酒鬼」というスラングがあります。なんとなく日本の酒天童子を思い浮かべてしまいますが、「酒鬼」の意味は「アル中」や「飲んだくれ」と言う意味で、ののしりの言葉なのだそうです。そういえばちょっと以前の日本で「酒鬼薔薇」と名乗る鬼よりたちの悪い少年が現れたことがありました。この少年など中国的な意味で「心を鬼(亡者)」になっていたのでしょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人間万事塞翁が馬

2010年09月10日 | 日記・エッセイ・コラム

 民主党の代表者選挙が行われています。日本の総理大臣を選ぶ選挙でもあるわけですが、小沢・菅、どちらがなっても日本の夜明けは遠い気がします。どちらがふさわしいと言うより、どちらにやらせたくないとしか見えない選択肢。私の町の町長選びみたいです。

 「人間万事塞翁が馬」(淮南子・人間訓)有名なことわざですがおさらいしましょう。

 昔は中国北方の異民族を総称して「」といい漢民族に恐れられていました。「南船北馬」という言葉がありますが、河や沼の多い中国南部では船が日常の交通手段でした。一方、乾いた大地が広がる北部は馬が日常の交通手段でなくてはならないものでした。

 胡との国境に近いところに塞翁という占術などに精通した老人が住んでおりました。ある時、塞翁の家の馬が逃げ出してしまいました。それもよりによって胡の方面に逃げていってしまったものですから、近所の人は塞翁がさぞかし落ち込んでいるだろうと慰めに行きました。ところが・・・

 「これがどうして幸福に転じないことがありましょうぞ」と塞翁はいたって強気です。

 半年も過ぎたころ、塞翁の馬が突然胡の国から戻ってきました。しかも胡の国から良馬を引き連れて帰ってきました。いなくなった馬が仲間を一頭連れて戻ってくるなんてめったにない幸福です。差し詰め今の日本で言うならば、自動車窃盗団に盗まれ香港に売られたカローラが発見され、戻ってきてみるとBMWがおまけについてきたようなものです。人々はそろってお祝いを言いに塞翁のところへ出向いていきました。ところが・・・

 「これがどうして災いに転じないと申せますか」と少しも嬉しそうではありません。

 これだけならどこにでもいるあまのじゃくな性格ですが、塞翁の読みは的中します。良馬に恵まれたのは良いのですが、乗馬好きの息子が馬から落馬して足の骨を折って、足が不自由になってしまいます。差し詰め今の日本で言うならば、儲け物のBMWに乗ったクルマ好きな息子が運転を誤って交通事故を起こし、車椅子の生活になってしまうようなものです。人々は息子が不憫に思い塞翁を慰めに行きます。ところが・・・

 「なんでこれが幸福にならないことがありましょうぞ」と平然としています。

 もちろんその時代の中国には障害者年金も都バスの無料乗車券もありません(現在もないけど)。息子があんな体になって何がうれしいものか?と人々は思いました。

 一年ほど経った頃、胡人が攻め込んできて戦争になりました。若い者は弓を引いて戦い、十人のうち九人は討ち死にしました。塞翁の住む村でもたくさんの若い命が奪われてしまいました。が、塞翁の息子は体が不自由なために戦に行けなかったために親子共々無事で元気でした。

 「禍福は糾(あざな)える縄の如し」ともいいますが、不幸な出来事が幸福を招くこともありますし、幸福だと浮かれていると不幸を呼び込んでしまうこともあり、幸不幸は縄のように裏になったり表になったりして人生を翻弄しています。

 幸せであれ、不幸であれそれに飲み込まれないようにすることは大切で、この逸話では、逃げた馬が別の馬を連れて戻ってくる、棚からボタモチの幸福には気がついても、馬から落馬して怪我をしたために戦に行けず生きのびられた息子が幸福だったことには案外気がつかないかもしれません。

 不幸な目にあっても、これで厄が落ちたと意識を前向きにすれば幸福はめぐってくるものです。

 くれぐれも不幸を恐れて幸福になることを躊躇しないように、幸福は幸福で足元を見失わないように満喫してください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

侵略

2010年09月09日 | 日記・エッセイ・コラム

 尖閣諸島の日本領海で不法操業していた中国漁船が、日本の海上保安庁の巡視船に体当たりし、乗組員が逮捕される事件が起きました。
 どうでもいい口先だけの民主党の代表選挙報道ばかりで、この事件に関する詳しい報道が少ないのはマスメディアの意図的なのか?平和ボケなのか?

 日米関係の不調和に便乗して中国が浸出してきている昨今です。
 農村の目線から見ると、隣の畑を鍬ひとつ分掘ってみたら、文句を言われなかった。それなら来年も鍬ひとつ分掘ってみようか?こうして土地を広げて隣の畑を侵略するよくある手口で、おとなしいものはずるいものの餌食になる。ありがちなパターンです。
 
 この先、中国政府から逮捕された船員の釈放、返還要求で困惑する日本政府ということになるのでしょうが、自称人民解放軍野指揮官と中朝共産党の傀儡が代表を争っているような日本ですから、独立国らしい対応など望めないでしょう。
 自国民が拘束されれば腰を上げるのは国として道理にかなったことで、盗人猛々しいとはいえ中国側の言い分も一理ある。
 保釈するなら保釈するで、せめてロシアの人道並みに、ゴムボートに船員乗せて水を与えて「あんたたちも海の男なんだから、後は自分たちで帰ってね。」と公海上に放り出すくらいのユーモアが欲しいものです。

 この5月、中国の温家宝首相が来日したとき、「中国はいまだかつて一度も他国を侵略したことが無い。」とほざいていましたが、チベットや東トルキスタンやモンゴルは何なんだろう?
 要は「侵略」と言う概念が無いのであって、人のものは自分の物の感覚なんでしょうね。同じ目線では議論になりません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台風9号

2010年09月08日 | 日記・エッセイ・コラム

 北陸から進路を変えて日本列島を直撃した台風9号は日本各地に被害をもたらしました。東京にも大雨をもたらし、都市機能が麻痺するような事態になりました。
 治水インフラが進んでいる日本でこの事態ですから、この台風の余波が及んでいる朝鮮半島にも影響が出ているはずですが、それらしい報道もありません。
 
 この夏の記録的な猛暑で海水温が上昇し、日本海側では漁獲高に影響が出ているようですが、台風一過で水温が下がれば状況がよくなるかもしれません。
 何より、この異常な暑さが台風後に収まることを願っていますが、週末にはまた暑くなりそうな予報です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本酒

2010年09月07日 | 日記・エッセイ・コラム

 60代後半で亡くなった近所の男性のお葬式がありました。
 葬式の引物が3合瓶に入った日本酒でした。
 「これで寿命を縮めたようなもの。」と、故人の人生を雄弁に語るような引物でした。
 飲んべぇには「故人を偲ぶ、いいお浄めのお返しだ!」と感心していましたが、飲み終わるころには故人のことなどすっかり忘れて、気分よくなっていることでしょう。

 台風が日本列島襲撃の体制に入りました。秋雨前線と関連して大雨をもたらしそうなので、雨に備えて家の周囲の排水に詰まったごみなどを除去しました。
 雨が降らずとも、汗で衣服がびしょぬれになる相変わらずの猛暑。早く秋になってもらいたいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

元?

2010年09月06日 | 日記・エッセイ・コラム

 9月ですが記録的な猛暑で。日本各地で35度を超える気温を記録しています。
 今週一杯は猛暑が居座るようです。
 九州の西南に台風9号が近づいていますが、例年ならこの時期で12号から15号になっているもので、今年は台風が少ないのかな?と感じます。
 今回の台風も同様ですが、台風が日本海側を襲うのも今年の特徴かもしれません。

 6月7月に雨が多かったこともあり、水不足には至らなかったものの雨が少ない夏でしたが、どこかで元をとるのが雷様の所業です。8月サボった分9月になって雨を降らせるつもりなんでしょうか?
 夏が猛暑なら冬は寒くなるのもよくあることで、この冬は寒いのだろうか?などと懸念しています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

円高

2010年09月05日 | 日記・エッセイ・コラム

 運行中止になっていた富山ーウラジオストク間の船便が就航再開になる模様です。
 とはいえ、この船便の中心になる中古車輸出は相変わらずロシア側の関税が高いままだったり、国内生産保護のため、更なる関税の値上げがうわさされるので、日本へ買出しに来る客も増えそうにありません。
 輸入関税の値上げに対してロシア側の言い分は「わが国はWTOに加盟していないから、外国からどういわれようが気にしない。」

 最近中古車輸出をしているパキスタン人バイヤーに話を聞く機会がありましたが、「パキスタンの国内があんな状態になっていなければ、今すぐこんな仕事やめて帰りたい。」
 円高の影響をもろに受けているようです。
 「何でこんなに円高になっているんですか?日本はもっとお札を印刷して出せばいいじゃないですか?」とぼやいていました。

 国に成り代わってお札を印刷してしまうのが中国人。以前、偽札の機械を買って「兆」の金額に値する中国元を印刷していた一家がつかまったと言うニュースを聞いたことがあります。
 変動相場制ではなく、共産圏のお金と言うことで国際通貨ではない中国元ですが、偽札が大量に出回っているのも現状で、、もし国際通貨になるとしたらこの偽札対策が問題になるみたいです。

 1999年にロシアではデノミがあり、古いお札は使えなくなりましたが、日本の場合、明治の昔からの「円」は今でも額面どおり使えるのだそうです。もちろん、古銭ショップに売ったほうが率はいいのですが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

防災の日です

2010年09月01日 | 日記・エッセイ・コラム

 9月1日。防災の日です。関東大震災から87年。
 ラジオをつけながら自動車を運転していたら、ピュルピュルと緊急事態を示す警報が鳴ったので、地震でも起きたのか?と、自動車を停めて聞き入ってしまいました。国民に認知してもらうための警報の点検でしたが、そこで初めて今日が9月1日になっていたことに気がつきました。実は、まだ8月31日だと勘違いしていました。
 あまりに暑い日が続いたのでまだ8月の感覚です。

 東シナ海に3つ並んだ台風は、朝鮮半島と中国大陸に上陸した模様、台風7号は朝鮮半島経由で日本に向かうみたいで、北海道や東北地方に大雨をもたらしそうです。

 防災と言われると地震を思い浮かべますが、台風やゲリラ豪雨がもたらす雨と風の災害は毎年日本のどこかで起きています。

 昨年の政権交代以降混迷する無政府状態の日本ですが、天災のみならず隣国からのミサイルでも降ってきたらまともな対応ができるのだろうか?口蹄疫問題よろしく、対応の遅れが人災を招きそうな不安が付きまといます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする