地球温暖化に二酸化炭素が大きく関与していることが大きく取り上げられるようになって久しいしいけれど、私が高校生だった昭和50年代前半には既に二酸化炭素と温暖化について論議されていました。当時はそんなことを言うと笑われましたが、今では二酸化炭素=地球温暖化。
ハルビンの西郷ドンに送ってもらった写真から、温暖化対策になりそうな輸送手段を探してみました。
方正県などの地方に行くとタクシーとして活躍している三輪車。モデルチェンジもあるので、デザインもなかなかしゃれています。
昭和30年代なら日本だって三輪車がたくさんありましたが、そのほとんどが荷台を持つトラックで、稀にライトバンタイプは合ったものの、人を乗せる感覚は希薄でした。 これを乗用に利用する中国人の発想は興味深いです。
三輪車は安定は良くありませんが、小回りが利きます。
道が狭く、渋滞の多い東京などこういう自動車が便利だと思うのですが、日本の技術を導入すれば電気自動車にするのもたやすいことでしょう。
2ストロークエンジンを使っているので、中国の大都市では排ガス規制にひっかかるようですが、便利なコミューターだと思います。
なかなか無骨なサイドカー。日本ではキカイダー以降魅力的なサイドカー乗りがいません。
小さく見えますが、横幅が広くなるのがサイドカーの難点です。サイドカー付きのハーレーなど幅が2m近いものがあります。
側車とオートバイが直結しているリジットのサイドカーはカーブの時など独特の技術が必要ですが、側者との間にサスペンションが入っているタイプなので乗りかたもそれほど難しくありません。
風を感じながら疾走するために屋根は取り払ってオープンになっています。屋根をカットしたことで、立体駐車場にも入ります。
荷台に乗っているのは アーバンなファッションには欠かせないヤギです。
重い荷物を積むために後輪のタイヤがダブルタイヤになっているタイプで、シングルタイヤよりもぬかるみには強いかもしれませんし、ワイドタイヤより迫力があります。この道路では前輪のハンドルなどタイヤが滑ってしまって 舵が効かない様な気もします。
左ハンドルなので赤坂や六本木にも行けます。丸いハンドルタイプですが、オートバイのようにバーハンドルの三輪車もあります。
このタイプの三輪車はシャフトドライブですが、、エンジンからチェーンで駆動力を後輪に伝えている三輪車もあります。
昔ホンダのS800がチェーンドライブを用いていたと記憶していますが、”こんな技術で駆動させていたのか!”と感心することもあります。
この三輪車も800cc程度のエンジンを使っているのでしょうが、1tどころか車体が耐えきれる限界直前まで荷物を積んで走っています。
パワーは落ちますが、化石燃料を必要としないロバの荷車。原油相場に関係なく、草で走ります。
有害なベンゼンも窒素酸化物も吐き出しません。排気する糞に地球温暖化を促進するメタンガスが多少ありますが、畑に散布して再利用できます。
中国北部やウイグルなどの西域に行くとロバの荷車をよく見かけます。
都市部では家畜に荷車を引かせて荷物を運び込むことを禁止している地域も多いので、年々見かけなくなっています。
これで荷物を運んでくっていけるようなら地球環境に好ましいのですが、人の欲望はより多く、より早く、そしてより安くと加速していき、その結果が自分の首を絞めてしまっています。
どこかが走り出せば一緒に走り出さなければならないのが生き残るための術なんでしょうが、時代のスピードに振り落とされる人も多いです。
バイオマスが注目される時代になりましたが、有効な技術が広まるとロバの荷車も再び注目されるようになるかもしれません。