夜、韓国の家庭料理をご馳走になりました。思ったほど辛くはありませんが、後日どうなることやら?
チゲ(鍋)を食べた後、残りのスープにインスタントラーメンの麺を入れて味わい、皿にその残りのスープにご飯を入れて炒飯にし、おこげを味わう。鍋料理をたっぷり楽しめました。後日どうなるかはわかりません。
38度線近くの町からやってきた奥さん曰く、「日本では塩分控えめ、中国は油控えめ、韓国も辛いものを控えるのが最近の傾向です。韓国は胃がんが多いんですよ。辛いものが良くないんですね。」
ロシアなんか甘いもの控えめってところだろうか?
20代の頃、釜山からソウルを目指して歩いたことがありますが、釜山の西の馬山と言う街で初めてチャンジャを食べました。韓国風鱈の塩辛のようなもので、食堂で店のオヤジさんがサービスにつけてくれたものですが、コリコリした歯ごたえが気に入ってしまいました。
以後、チャンジャは私の好物の一つになっていますが、ウラジオストクに朝鮮市場があった頃、おいしいチャンジャに出会ったことがあります。
ロシア人の友人は「こんな辛い物を何で食べるんだ?」心配していましたが、今まで食べたチャンジャ中で一番おいしかったのがロシアで食べたものでした。
若かりし頃はキンピラゴボウが嫌いで口にするのもはばかっていましたが、30代になってからキンピラゴボウを食べられるようになり、今や大好物。 人参は好きでしたが、ゴボウになじめませんでした。最近はゴボウの泥臭さと言うのか、垢抜けない味わいが好きになりました。
今まで食べたキンピラのベストといわれると、USAの日本料理店の付け出しで出てきたキンピラゴボウで、日本食に飢えていたこともありますが、「この世にこんなうまい食べ物があったのか?」と感動したことがあります。
第二次大戦中、連合軍の捕虜にゴボウを食べさせたことが「気の根っこを食べさせる捕虜への虐待だ」と東京裁判で有罪になった例もあったようですが、この味わいがわからないなんて不幸せかも?
ちょっとした食べ物にも旅の想い出があったり、旅へのいざないがあったり、面白いものです。