のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

そういえば

2010年07月28日 | 日記・エッセイ・コラム

 熟して落ちたプラムの実にクワガタムシがかぶりついているのを発見しました。昔は珍しくもない光景でしたが、最近は見かけることが少なくなった気がします。それでも、ひところよりクワガタムシが増えているように感じるのは、雑木林が増えたからなのか、子供が少なくなってクワガタムシを捕る人が少なくなったからなのか、その両方からかもしれません。

 小学生のころ、クワガタムシやカブトムシのえさに何が良いか?実験してどれが長生きするか?夏休みの自由研究で調べたことがあります。脱脂綿に砂糖水を含ませたものは確かに食いつきが良いのですが、長生きしません。一番長生きしたのはトマトをえさに与えたものでした。

 杉林でセミの大群を見かけました。今年が一斉に地上に出る年だったのか?年々セミが増えてこうなっているのか?時折サルの群れが杉林にいるのを見かけるのは、このセミを捕って食べているのだろうか?昔は見たことがなかった光景ですが、何か環境の変動でもあるのだろうか?

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メラトニン

2010年07月27日 | 日記・エッセイ・コラム

 世間一般に言われる熱帯夜には程遠い寒冷地ですが、それでも、夏の夜は暑いので寝不足になりがちです。
 最近は、夜寝る前に温めた牛乳を飲んで寝ることにしています。牛乳にはトリプトファンと言う成分が多く含まれていますが、これがメラトニンと言うホルモンを分泌させ、このメラトニンの作用でよく眠れるようになると言われています。

 汗かきなのでウーロン茶をがぶ飲みしていましたが、胃の調子がおかしくなり、胃にやさしい牛乳を飲まざるを得ない体調ですが、毎年のことながら土用から2週間ほどが暑さとの勝負です。

 この2-3日は激しい夕立が襲ってきているので、夕方には多少涼しく感じますが、昼間は蒸し暑くて風がない。汗まみれで一日中風呂に入っているようです。

 牛乳の効能なのか昨夜は良く眠れました。

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海軍記念日

2010年07月26日 | 日記・エッセイ・コラム

 ロシアの海軍記念日です。ウラジオストクの港には退役海軍軍人がたくさん集まってきます。
 毎年この日を楽しみにしていた海軍将校の親友がいましたが、昨年突然亡くなってしまいました。毎年、海軍記念日の後、彼のエピソードを聞くことが楽しみでしたが、今年は妙な寂しさが漂います。

 ロシア人に限ったことではありませんが、軍人生活が長いと立ち居振る舞いでわかるときがあります。第二次大戦終結前に日本陸軍がスパイ養成学校の中野学校を作るとき、軍人経験がない人材を選んだと言われていますが、軍人らしさを消して警戒されないスパイを育成するためだったそうです。

 民意に否定されて落選したにもかかわらず居残っている法務大臣の超法規的判断で来日した金賢姫元死刑囚。日本人に成りすませるように特別教育を受けたスパイでしたが、あの日本語のレベルではすぐにばれてしまうことでしょう。
 日本人と偽って乗り込んだ大韓航空機爆破事件で逮捕されたときにもう一人の男性スパイとともに服毒自殺を図ったものの一命をとりとめた彼女ですが、もしあのまま死んでいれば、「日本人が爆破した」と言われても仕方なかったかもしれません。そういう意味で彼女が生き残ったことは大きいと思います。

 ロシアの海軍の日に合わせて米韓海軍の軍事訓練が日本海で繰り広げられ、北朝鮮へのけん制をしているようですが、はたしてどれだけの効果が期待できるか?

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水浴び

2010年07月24日 | 日記・エッセイ・コラム

 上腕骨折で入院していた父が退院しました。火曜に手術して4日目ですが、手術後の化膿もなく、順調に回復に向かっているようです。足でなかったのが幸いですが、まだしばらくリハビリを必要とします。

 父が入院していた病棟の同じフロアーに産婦人科病棟があり、この2週間様子を見ていると思ったよりも多くの新生児が誕生していました。少子化も心配ないのかな?と思っていたら、出産のために里帰りして産む母親が多かったり、産婦人科がこの総合病院と近くに一軒の個人病院があるだけが現実なんだそうで、それでこの出生率ではなるほど、危機的状況なんだ。

 ひところはフィリピンや中国人の国際カップルの子供が多く生まれていましたが、近年ではこうした国際結婚も下火になった、と言うのか、日本そのものが相手にされなくなったこともあり、非婚化率も高くなる一方です。

 国際カップルと言えば、モスクワ近郊から日本に来た奥さんが里帰りし、メールが来ました。エアコンがないこともありますが、モスクワ近郊は日本より暑いようです。さらに、彼女の実家の町に住む男性が川で水遊びをしていて急死する事件があったようです。

 この夏の暑さで「遊泳禁止」区域の川で泳ぐ人も多く、さらにロシアのおじさんたちは一杯飲んで泳ぐので、川での事故が増えても当然かもしれません。

 こういう暑い日は「川で水浴びが一番健康的」と私の弟も7歳と5歳の子供を連れて川に行きました。川を遡上すると、ところどころ温泉が噴出して水がぬるくなっている場所があり、それを見つけて楽しんできたようです。

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借り暮らしのアリエナイ

2010年07月23日 | 日記・エッセイ・コラム

 異様な熱波の影響なのか、近隣の市では熱で膨張した道路のアスファルトが隆起する事件が起きました。

 大量に汗をかいての脱水症状なのか、カリウムの欠落か?指がつったり、腕の筋肉が痙攣する状態になったので、スポーツドリンクを飲んでミネラルの確保をしましたが、この機会に熱中症のことをもう少し勉強してみようかと思いました。

 
 スタジオジブリの新作映画「借り暮らしのアリエッティ」を見てきた5歳になる姪は、家の床下に小人が住んでいると期待しているようです。
 「小人に持っていってもらうの」と花を摘んできて、縁の下の通風孔に供えています。

 我が家の床下にはネコが住み着いているので、「伯父さんのところでは、お花ではなく煮干しをお供えするんだよ。」と、縁の下の通風孔に煮干しを置いてしばらくしたら、中から猫が出てきてこちらを睨んて「ニャー」と一括した後、煮干しをくわえて床下に戻っていきました。
 姪は映画を見て抱いていた夢が一週間足らずで崩壊したようで、「アリエナイ!」と唖然としていました。

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不安?

2010年07月22日 | 日記・エッセイ・コラム

 猛烈な暑さが日本列島を襲撃しています。地域によっては38度39度の記録的な暑さになったようです。
 昨日より湿気が少なく感じたものの、連日の暑さで夏風邪をひいた模様です。寝苦しくて何度も目が覚め、ようやく眠りにつけるのが明け方近くの毎日です。

 北朝鮮工作員だったキムキョンヒが来日して、拉致家族とあって話をしているようですが、彼女の肩書きは「元死刑囚」らしく、テレビで「キムキョンヒ元死刑囚」とアナウンスされるたび、へんな言い方だな?と思えてしまいます。
 北朝鮮だった、小泉訪朝以前は「北朝鮮、朝鮮民主主義人民共和国」と呼ばれていましたが、小泉訪朝以後は単純に「北朝鮮」と言う呼び方に変わっています。たぶんなにやらの団体がうるさいことを言うので、不自然な呼び方をしていたのでしょうが、「元死刑囚」にもこうした動きが働いているのでしょうか?

 地理的に北朝鮮と近いウラジオストクには、北朝鮮からの出稼ぎ労働者が多く働いており、ごみの収集や肉体労働などに従事しています。
 北朝鮮関連で気になるニュースと言えば、最近北方領土に北朝鮮何民謡の収容施設をロシアが作っていると言ううわさです。有事があれば陸続きのロシアに向けて大量の難民が押し寄せることは考えられることですが、どうもこのところの北朝鮮の動きがおかしいからその準備を始めているのだろうか?
 強大な軍事大国でありながら、些細な懸念にも反応が大きいロシアですが、過去にも北朝鮮がなにやら動くたびに、市内の地下施設(有事の際に市民が逃げ込むらしい)の点検をしたり、余念に抜かりがない国です。

 北朝鮮は金ちゃんファミリーの後継者問題で、中国とも一線を引いているようですし、引き金に手をかけたと判断しているのがロシアのようです。後継者が発表されると言われる9月ごろがひとつの山かも?
 事が起こって日本はどう対応できるのか?あの政権を見ていると敵前逃亡しそうで非常に不安ですが、観光客を含めれば2万人とも3万人とも言われる韓国に在留している日本人をどうやって帰国させるのだろうか?たぶんプサンからの船での搬送になることでしょうが、自衛隊だっていけないし、米軍にお願いと言っても、日米関係は良好ではない。
 風邪気味のせいか、不安なことばかり考えてしまいます。

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手術

2010年07月20日 | 日記・エッセイ・コラム

 上腕骨折をした父の手術が終わりました。方に近い部分だったので、骨の中心に穴を開けて、チタンのバーを骨に通し、ボルトでとめる手術。実質の手術時間は2時間ほどで、全身麻酔のため、その前後それぞれ1時間ほどの時間を要しました。

 脳梗塞気味なので、昨年から血液をさらさらさせる薬を服用していましたが、それが血液の凝固を邪魔するために、薬の効力が薄れるのを待って怪我から10日後の手術になりましたが、骨の状態もよく、痛みが治まれば早々の退院できると言う説明でした。

 朝から病院に行って髭を剃ったり体を濡れタオルで拭いたり手術着に着替えさせたり、小学生になったのんきな甥が言うところの、「伯父ちゃん”おくり人”みたいだね」の作業をしました。

 1日に何件の手術があるのか判りませんが、午後1晩で手術室の入った父のあとに、3人の患者が手術室に運ばれていきました。同じ階に産婦人科があり、子供が生まれたようで、歓声を上げている一家がいました。

 手術中、時間つぶしに同じ病院に入院している知り合いを見舞いましたが、病人ではなく怪我人の整形外科病棟はまだ雰囲気が明るいのが幸いです。知人が入院している内科病棟は暗く重い雰囲気が漂っていました。

 実は昨夜、近所に住む従姉妹が救急車で運ばれる事件がありました。中学校のお母さんたちの集まりでバーベキューをした後、2次会で行った居酒屋で飲んでいるうちに「呼吸しなくなった」。つまり、急性アルコール中毒になってしまったようで、救急車を呼んで運ばれたそうです。

 家に電話して様態を聞いたら、昨夜のうちに病院から戻ってきたようですが、今日は一日ぶすくれて、イジけてごろごろしているそうです。

 まあ、何にしても「不幸中の幸い」で、悪くはないと開き直ることにしています。

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梅雨末期

2010年07月17日 | 日記・エッセイ・コラム

 梅雨明けが近い時期になりましたが、蛇行するジェット気流がもたらす梅雨前線の異状による大雨による被害が各地で出ています。
 岐阜県では運送会社に駐車してあった10トントラックが洪水で流される事態が起きたようですが、水の力の猛威を感じさせる出来事です。
 雨が少ない年でも毎年どこかで大雨被害が出る日本ですが、世界屈指に整備されたインフラでも防ぎきれないのが自然のそこ力かもしれません。

 昼過ぎ、雷雨になると予報が出ていましたが、雷雨の気配もないのに午後2時過ぎに突然停電になりました。どこかで雷でも落ちたのでしょう。
 1分ほどで停電は解消されましたが、夕方、今度は強烈な雷雨になりまた停電になりました。
 通り雨のようなふり方で、バケツをぶち巻いたような激しさだったのに、線を引いたように一瞬にして雨はやんでしまいました。
 雨が上がってから、雨水が流れる側溝や排水口にゴミがつまっていないか見回りましたが、障害物もなく雨水が排水路を駆け巡っていました。

 ロシアは面積も広いけど、平坦地も多いの各地で洪水が起こります。時期冬季オリンピック開催地のソチも、以前、大洪水が起きました。
 坂の多いウラジオストクは基本的には洪水が置きにくい土地とされていますが、今世紀はじめに大雨で道路の舗装がはがされて、水道の本管が破れる事故がありました。
 アスファルトの品質が良くないこともありましたが、雨水が舗装を削り穴が開き、それが次第に大きく広がり地面が掘り起こされる。道路の排水施設をしっかり作っていないために、道路そのものが川になり、こうした道路陥没事故が置きやすい作りになっていました。

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顔?

2010年07月14日 | 日記・エッセイ・コラム

100714  何に見えますか?とウラジオストクから送られてきた写真。
 人面岩?豚にも見えますが、彼らが言うには犬に見える岩だそうです。子犬でしょうか?

 とても犬には思えませんが、感性が違うのだろうか?
 海辺には人に見える岩や、馬に見える岩などが多々存在しているようです。

 この友人は、休日は混雑するからと、仕事が終わってから夕方の海に解す御意欲に行くことが、最近の楽しみだそうです。

 サマータイム期間なので、ウラジオストクの時間は日本より2時間進んでいますが、夏至に近い今の季節は向こうの時間で夜の10時近くまで外が明るい季節です。仕事が終わる時間が5時と仮定すると、日本なら午後3時。実際は日本より西なので、日本で言うなら午後2時ごろに仕事が終わるようなものです。仕事が終わってから海辺で海水浴が十分可能です。

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2010年07月13日 | 日記・エッセイ・コラム

 梅雨前線の停滞で大雨の被害が心配な日本ですが、梅雨前線の末端がひっかかる中国でも長江流域で水害が相次ぎ、100名を越す死者が出ている模様です。一方で内陸北部の砂漠化は進む一方で、北京の間近まで砂漠が迫ってきています。

 梅雨時は6月よりも7月のほうが降水量が多くなるものの、降水量としては9月の秋の長雨のほうが多いのが例年です。

 この梅雨はやけに雨が多い年になっていますが、こういう年は秋に天気が良くなり、秋野菜が豊作になることが多いものです。

 北海道には梅雨がないと言われますが、やはりこの時期は雨が振ることが多くなります。ほぼ西側にあるロシア沿海部も同様で、雨の日が多くなります。東アジア全体が雨の季節になるわけです。

 雨も降らなければ騒動ですが、なかなか思うようになってくれないのが自然の恐ろしさでもあり、面白さでもあります。

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選挙?

2010年07月12日 | 日記・エッセイ・コラム

 いろいろとゴタゴタしていたので、ワールドカップサッカー決勝に気を配れなかったのですが、スペインが優勝、オランダが2位。ドイツが3位でした。水族館の占いタコの予想がズバリ的中しました。

 大方の予想通り、参議院選挙は民主党の惨敗で終わりましたが、各地で投票が完了する8時になった途端、各放送局が独自の調査による当選確実の報道を始めました。早い地位で気は8時には開票が始まることでしょうが、8時まで投票を受け付ける地区もあるようで、そのため選挙の報道にも規制がかかっているようですが、それにしても、開票もまだと言う状態で「当選確実」を出され、選挙管理委員会の発表でもないのに「当選した」と万歳三唱している候補もすごい。これで「実は落選でした」なんてことになれば大変です。

 保守か革新かという対立の時代ではなくなりましたが、保守と呼ばれる人たちのほうが革新的な発送を持っているのが面白い時代です。要は「国家感」があるかないかが今の日本の保守と核心だと思いますが、これが争点にならないようマスメディアが誘導していたようにも感じました。

 参議院選挙がこれほど注目されたことも珍しいと思いますが、タレント候補と飛ばれる集票力目当ての著名人が多い選挙でした。ヤワラちゃんが国会に行ったところで何ができるのだろう?世界を相手に勝ち抜いてきた人ですから、相応の根性はあるのでしょうが、あれだけの選手が晩節を汚してしまわないか不憫にも思えます。

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病院2

2010年07月10日 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日に引き続き病院の話題です。

 落ち着いてきて病院内を見渡せば、入院患者の中に知った顔がいるもので、父の病室の隣には我が家の近所の学校の先生が入院していました。

 棚の上の荷物をとろうとして踏み台から落ちて足を複雑骨折した話は聞いていましたが、木曜に手術をしたばかりでした。怪我をしたので先月と聞いていたので、随分手術まで時間がかかったと聞いたら、血管にクロットと呼ばれる血液や血小板などが固まったものができてしまい、そのまま手術するとそのクロットが肺や心臓に入って血液の流れを止めてしまうため、クロットが消えるのを待って手術したそうです。父の病棟にも同じ理由で手術までが長引いた患者がいましたが、こちらは三ヶ月も待たされたそうです。

 お祭り大好き一家なので、毎年祇園祭には活躍していますが、今年は奥さんのほうは病室で祇園祭を迎えることになるかもしれません。

 別の病室には屋根屋さんが入院していて、屋根から落ちて足を複雑骨折し週明けに手術になるそうです。

 「これも一種の職業病だな。」と当人は申していますが、どちらかと言うと労働災害のような気もします。

 父も週明けには手術することになりそうです。私のすぐ下の弟の5歳になる息子はナンラタレンジャーのような怪獣ものには待っているため、「じいちゃん怪人になるの!」と、じいちゃんが手術して変身能力を備えた怪人になることを期待しています。

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病院

2010年07月09日 | 日記・エッセイ・コラム

 朝9時過ぎ、父が救急車で運ばれたと父の家の近所から電話がありました。

 タケノコをとりに行って雑草に足をとられて側溝に転落し、側溝の角に肩をぶつけ左腕を骨折したようでした。左手が使えないので、軽トラのミッションを2速に入れたままで自宅まで戻ってきて、自ら救急車を呼び、保険証や着替えをそろえ、着替えの中に3合ビンの日本酒を隠し持って、病院に運ばれました。

 救急車の隊員から電話があり、あと3分ほどで病院に到着するので、そちらに来るようにと連絡がありました。

 病院に駆けつけると診察から出てきたところで、車椅子を拒否して自ら歩いて出てきました。左の上腕骨折だそうで、手術になりそうです。その後、血液検査や心電図をとり、入院手続きをとって病室に行きました。深さ1mはある側溝に落ちたものですから服が水浸しで、病室で着替えさせました。片手が使えないので、ナースが着替えを手伝うと言ってたようですが、「息子に手伝ってもらうから」と断っていました。その理由は、このところへんなパンツにこっていて、今日は真っ赤なトランクスタイプのパンツをはいていたため。「こんなことになるのだったら普通のパンツはいていればよかった」とぼやいていました。

 78年の人生で初めての入院生活を味わうものですから、着替えや隠れて飲む酒はしっかり持ってきたものの、浴衣やスリッパ、湯飲み茶碗、病院食用の箸やスプーンのことなど忘れていました。伯母が来てこうしたものをそろえてくれました。

 手術に関しては週明けに決まるようですが、診察しただけで何の手当てもなし。救急車の中で応急の三角巾による処置のまま病棟に入れられました。擦り傷に絆創膏さえ張ってもらっていませんでした。医療過誤が問題になるとは言え、最近の病院はこういうものなのだろうか?

 朝から長い一日でした。

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占いタコ

2010年07月08日 | 日記・エッセイ・コラム

 ドイツ、負けちゃいましたね。スペインもやっとこ予選を勝ち上がってきたような感があったので、調子よくないのかな?と思っていましたが、さすがはヨーロッパ予選を勝ち抜いた国です。
 もし日本がパラグアイに勝っていたらベスト8でスペインと当っていたわけですが、やはり勝てなかったでしょうね。

 スペインがドイツに勝ったことでいちやく注目されてしまったのが、ワールドカップの勝利国を予選するタコ。ドイツにの水族館で飼われているタコだそうで、対戦国の旗の下に餌のハマグリを置くと、勝つほうのハマグリに食らいつきます。今回のワールドカップでは全て的中させていたようです。

 決勝はスペインとオランダですが、ラテン対ゲルマンの対決になりました。

 個人的にはマラドーナ率いるアルゼンチンに興味がありましたが、チームより、あの強烈なキャラクターのマラドーナが面白かっただけです。
 サッカー好きの友人に言わせると、作戦も、選手交代もメチャクチャらしいのですが、選手の個人能力が高いからどうにでもなってしまう。あれだけのスター選手をそろえたチームですから、監督のカリスマ性がなければまとまらないのかもしれません。

 名選手が必ずしも名将ではない日本ですが、一説には岡田監督に不信感を持ったから選手たちが勝手に団結してチームワークが生まれたという説もあります。

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七夕物語

2010年07月07日 | 日記・エッセイ・コラム

 昭和12年7月7日は北京の南を流れる廬溝河に架かる橋「廬溝橋」を舞台に「日中戦争」(支那事変・日華事変)が勃発しました。廬溝橋事件から65年が経ちました。

 さて、ネガティブな話はほどほどにて、旧暦の7月7日は七夕の日です。七夕祭りはあまり祝わないようですが、最近は生活にゆとりができてきたこともあるのか復活している地域もあるようです。

 七夕は「七巧節(巧みになる日)」などとも言われ。「七巧菓子」という手先が器用になるお菓子を食べるようです。主に女の子のお祭りで、柳の葉っぱで作ったハサミ、縫い針、刺繍針、布団針、櫛などを入れた餃子を作り、手先の器用ないいお嫁さんになれるように天の織姫に願い、織姫と牽牛が年に一度の再開ができることを祈るそうです。

 七夕には「天河配」という演劇が上演されるのですが、これが織女と牽牛の物語です。基本的なストーリーは日本で知られている物語と似ているのですが、いくつか違うところがあります。牽牛と織女の二人の間には子供もいますし、二人の馴れ初めには牛が大きな役割を果たしています。

 中国語では牽牛は牛郎(ニュウラン)織ひめ織女(チーニュイ)といいます。

 牛郎は幼い頃に両親と死別して、兄と兄嫁の3人で暮らしていました。毎日牛の世話や番をしていたので人々は彼を牛郎と呼ぶようになりました。兄嫁は外面はよいものの牛郎のことを毛嫌いしていましていつもいじめていました。

 ある日草原に餌を食べさせに牛を連れて行き、木陰でうつらうつら眠りこけていると、夢の中で牛が話し掛けてきました。

 「あなたのお兄さんはいい人だが、兄嫁は腹黒い女で、おまえさんを殺そうとしている。今日の夕飯に兄嫁はおまえさんにうどんを食べさせるだろうが、毒が入っているから絶対食べてはならないよ。いつまた殺されるかわからないから、おまえさんは早くあの家を離れなさい。家を出るときには牛をもらって出るようにしなさい。」

 牛郎が目を覚まして見ると、いつもと変わらぬ光景で、牛はもくもくと草を食っていました。”奇妙な夢をみたもんだ”と思いながらも夕方になって家に戻ると兄嫁が

 「牛郎!おなかがすいたでしょう。うどんを作ったから熱いうちに食べなさい。」

 ”これは夢で見た通りだ!どうしよう”。牛郎はどうしてよいのかわからずどんぶりを手にたじろいでいると、それを見かねた牛がどんぶりに角を当ててうどんは地面に落ちてしまいました。そばにいた犬がそのうどんを食うとすぐさま血を吐き死んでしまいました。牛郎は正夢だったことを感じて、牛を連れて兄の家を出ました。

 実はこの牛はそんじょそこらの牛ではなく、天上界の金牛星が生まれ変わって人間界に出現した牛なのでした。一人暮らしをはじめてしばらくした頃、牛郎はまた奇妙な夢を見ました。

 「牛郎。明日は七人の天女が森の奥の池で水浴びをする。天女の1人は天帝の許しを得て下凡(下界の人間になること)する予定なので、木の枝にかかっている天衣を奪ってしまえばもうその天女は天界に戻れない、おまえはその天女と結婚しなさい。」

 まるで日本の「はごろも」伝説のようではないか!と牛郎が思ったか思わなかったかは定かではないが、翌日牛郎は早速牛に言われた通り、七人の天女の中の織女の天衣を隠して、予言どおりに夫婦となります。

 牛郎は牛を連れて畑仕事をし、織女は機を織る。二人は普通に幸せな生活を営み二人の子供にも恵まれました。月日はたち、牛郎は再び奇妙な夢を見ます。

 「織女の下凡は明日がちょうど7年目の満期になるので、天帝の命令によって天界に帰らなければならない。だが、一つだけ連れ戻す方法がある。私(牛)を殺して皮をはぎ、明日、織女が天に昇るとき、子供達と共にその皮をかぶって追いかけるのだ、旨く捕まえられれば連れ戻すことができる。」

 そう教えると牛は自ら岩に頭をぶつけて死んでしまいました。牛郎は涙を流しながら牛の皮をはぎ子供達を乗せるために二つの籠と天秤棒を用意しました。

 翌朝、織女は今まで織った機を牛郎に手渡し、二人の子供に別れを告げました。織女も天帝の命令に逆らうことができません。子供の手を振り解き泣く泣天下に戻っていくと、牛郎は用意した籠に子供を入れ、天秤棒で担ぐと牛の皮を着て追いかけました。

 もう一息で手が届くその瞬間、王母娘(天帝の妻で織女の母親)がかんざしで二人の間に線を一本引きました。個の線が「天河」となり、二人を東西へと引き離してしまいました。

 牛郎は織女に形見の「首木」(鋤や鍬や牛車を引かせるために牛の首につける鞍のようなもの)を投げ、織女は牛郎に「」(ヒ、機織するときに縦糸に横糸を通す道具)を投げました。

 二人の悲しむ姿を見かねた「喜鵲(かささぎ)」は毎年七夕の日には群れとなって自らの体で「喜鵲橋(シーチェチャオ)」を作り、牛郎と織女をこの橋の上で再会させることになりました。

 夜空を見上げても、どれがどの星なのかよくわからないのですが、天の川の東に三つ並んだ星があり、真中の一番明るいのが牛郎で、その両脇の小さな星が二人の子供だそうです。その左には織女が投げたひし形の「杼」があるそうです。

 川西には四つの星があり、一番明るいのが織女の星でその右には牛朗の投げた「首木」が三角形の星となっています。

  七夕物語は中国国内でも地方によってストーリーに若干違いがあるのですが、おおむね話のあらすじはここに記したのが基本形のようです。「はごろも伝説」「かぐや姫」「鶴の恩返し(夕鶴)」の要素もちりばめられています。

 あるいは現実的に考えると、「七夕物語」は異民族間の結婚や国際結婚だったのかもしれません。天の川(日本海)という国境を隔ててしまったがために分断されてしまった恋はいったいいくつあるでしょうか?

 日本では牽牛が怠惰になって仕事を怠けたがゆえに織女と引き離されてしまいます。くれぐれも結婚後家庭生活や仕事に手を抜かないように心がけなければなりません。織女はハルビンに帰ってしまうかもしれません。鳥のくせに情に熱いカササギは7月7日に橋をかけてくれますが、中国の航空会社が7月7日に成田-上海間を無料で就航サービスなどという話は聞いたこともありません。

 「憧れ」で心を暖め、誠意と熱意で恋愛と家庭作りを営みましょう。

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