としまえんがついに営業終了したのだとか。学生の頃にデートに行った思い出がある遊園地でした。
OBの先輩が職場の女の子を紹介してくれて遊園地のチケットと目印の青いバンダナをいただきました。
西武池袋線の練馬駅で待ち合わせで、目印の青いバンダナを頭に巻いて「どんな人が来るのかな?」と待っていたら、ベージュのワンピース来た小柄な女性が声をかけてきました。
ヤッタ!と思ったのですが、ご親戚に不幸ができたのでまた「次の機会に」と帰っていきました。
そういう事情なので仕方ないから閉園まで遊園地で遊んで、「次の機会」を待ってますが、まだ来ません。法事、長引いていますね。お経が長いのかな?
見てくれとは到底合致しない美しい歌声。
どう見てもマフィアか、刑務所収監者のコーラスの容姿ですが、見事な歌いっぷりです。
私は一人道にでる 石くれ道が霧に輝く
夜は静かに 荒れ野は神の声に耳をすまし 星と星は語らう
天は不可思議に厳かに 青い光に包まれ大地は眠る
こんなに苦しくつらいのはなぜか 何を待ち何を惜しむ
この世に望むものは既になく 惜しむ昔もない
自由と安らぎがあれば すべてを忘れて眠れたなら
されど、冷たい墓の眠りではなく こんな眠りをしたい
命の力が胸にまどろみ 静かに胸が高まるように息づく
昼も夜も耳を優しく愛撫し 甘い声で愛の歌を歌うような
頭上には永久に変わらぬ緑色の樫の葉が繁り 身を傾けてざわめくように
ミハイル・レールモントフの詩Выхожу один я на дорогуですね。
11年前に急逝したロシア人の友人にレールモントフの本をもらいました。
いついかなる時にもクールでダンディズムに気を遣う男で、大いに参考にさせていただいたのですが、こっち(と、小指を立てる)関係には結構だらしがない男で、ガールフレンドが多く。それもまたずいぶんケバイのがお好みで、彼が連れて歩く女性のどれが本妻だったのか?いまだに謎のままです。
夜、寝ているときに昔の恋人の夢を見て、その女性の名前を叫んでいたようで、奥さんに電話で頭を殴られて目が覚めたなんて話をしていましたが、あのまま生きていれば今は還暦。52-3で引退の国ですから相変わらず気ままなことをやっていたのでしょうが、亡くなった時が40代終盤。彼にとっての時間はその時に止まっています。
のちに次第に彼の死の真相がわかるにつけ、あの国に生まれていなければと言う思いもしますが、それもまた人生。
われ一人旅路を行けば。
今はレクイエムに聞こえる。