ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

2020年の秋ドラ19

2021-01-12 20:08:00 | 日記
朝廷から昇殿を許される身分になった信長と、関白・二条晴良の関係が深まっていたようで…
二条が「これまで話し合うて参った、帝のご譲位についてであるが
帝におかせられては、春宮に一刻も早く譲位し、上皇となられ
古の鳥羽上皇の御代の如く、朝廷を力強きものに致したいとお望みのご様子

あとは、織田殿のご意志次第で、私と実澄卿がそれに向けて
朝廷で準備に入ろうと思うておる。如何じゃ?」と訊ね
信長が「身は、去年から申し上げている通り、それが帝のご叡慮なら
その儀を進めて頂くことに異存はござりませぬ

ただ、一口にご譲位と申しましても
新たな御所造りや儀式に、1万貫は下らぬ費用がかかることゆえ
今日明日にご用立て致すと、お約束は致しかねます」と答えるも
「今や、足利将軍に代わって、世を治めんとする織田殿じゃ
1万貫ごときなど、モノの数ではござるまい」と言われ

信長が「そこは熟慮致し…」と返そうとするのへ
苦虫を噛み潰したような顔で、このやり取りを聞いていた実澄じいさまが
「信長殿はまだまだアチコチに敵を抱えておられる。戦にかかる金もバカになるまい
何も今すぐご譲位をせずとも…と思われておられるのでは?」とカットイン

「実澄卿、善は急げと申しますぞ」という二条の言葉に
「信長殿に訊いておるのじゃ!本心を明かせられよ」とカブせたものの
信長が「帝の叡慮がそこにござるなら…時を移さず行うべきかとも…」と答え
二条はニンマリ、じいさまは「なるほど…」とフェードアウト(苦笑)

その経緯を報告されたらしい帝は「関白には、やや焦りがあると見える」とコメント
実澄が「御意。二条関白は、将軍足利家と深い繋がりもあり、何かと有利な立場でござりましたが
今は、その敵である信長につかねば全てを失いかねませぬ
畏れ多くも、帝のご譲位を利用し、信長を手元に引き寄せたい
…との思惑があるやに見えまする」と答えると

帝は「信長はどうか?」と訊ね
「あの蘭奢待切り取り以来、二条関白と関わりが深くなられたようで
朝廷のことなど万事、関白に相談している由」という実澄の返事に
「信長は、公家たちの暮らしを助けるために、様々な手を打ってくれてはいるが
関白に近づき過ぎると、足利家と同じ道を辿ることになりかねぬ…」と憂いたあと

「万葉好みの、かの珍しき鳥は如何致しておる?
信長のことを最も知っている男じゃと、女官たちが噂をしておる
実澄、かの者と話したいと思う」…って、またまた光秀の悩みが増えそうな気配…(苦笑)

その光秀は「もしや、鼓の上手な近衛様が戻って来ておられぬか?と思うてな」
…と、伊呂波太夫のもとを訪れていて
太夫が「危ない危ない、今、前久様が京においでと判れば
二条関白様が放ってはおきませぬ」と答えると
「では、まだ丹波においでか?前久様の妹君は、丹波黒岩城城主・赤井直正殿に嫁がれた
そこを根城に動いておられるのは知っている」
…と、どうやら丹波制圧のための訪問らしい

って、その辺りの事情を補足しますと…義昭の兄・足利義輝が暗殺されたあと
関白・近衛前久が、三好一族から脅され、次期将軍に足利義栄を推挙した際
義栄が一向に上洛しないことに加え、三好一族が義栄の将軍任官の許しを得るため
悪質な金をかき集めて差し出したことなど、不始末を招いたとして
関白の座にとどまることを疑問視する声が上がり
ついには、幕府から命を狙われる羽目に…(汗)

一方の二条家は、長い間、関白の地位を独占する近衛家を憎んでおり
大和から越前に逃れた覚慶…足利義昭が、将軍になるべく
元服の儀を行うための許可を申請する際に
将軍職を自分たちが決めることで近衛家を見返してやろうと考え

二条晴良が、その申請を取り次ぎ、帝の承認を得たばかりではなく
義昭が将軍に就任するや、幕府を味方につけて
前久が三好一族と共に、義輝の暗殺に関わったなどと吹聴して回り
前久を追い落とし、近衛家の領地を奪おうと画策…(汗)

そんなこんなで、行方をくらましていた前久が
幼少の頃、近衛家で育てられ姉弟のような仲の太夫の一座の芸人…鼓打ちに扮し
密かに京に戻って来た折に、光秀とは面識があったため
前述の「鼓の上手な近衛様」となった訳ですが…「もう一度お会いしたいのだ
太夫には頼み事ばかりで心苦しいが、他に手がない」と光秀

「ご自分で丹波にお行きになるおつもりですか?敵ばかりですよ?」と驚く太夫に
「丹波の国をこの目で見てみたいのだ。むろん礼はする」と告げると
「礼など不要です。その代わり、前久様が京へ戻れるよう、信長様にお頼み頂けませぬか?
今、二条様を抑えられるのは信長様だけ…

十兵衛様から強くおっしゃって頂ければ…
やれるだけ、やってみて頂けませぬか?
丹波くんだりで、近衛家の当主が苦労しているのを見ると…」と懇願されるも
「そのことは、まず前久様にお会いしてから相談しようではないか」と一旦棚上げ

それでも、光秀のことを信頼しているのか?「よろしゅうございます
丹波の園部までお出で頂ければ、お目通りを計らいましょう
私が前久様に話を通しておきます」と請け合った太夫に
「園部か…道に詳しい者はおるか?」と訊ねると
「丹波の裏道に詳しい者が1人いますよ、駒ちゃんの所に…」との返事

…ということで、太夫に続き、またまた架空の人物登場の巻(笑)
太夫が紹介したのは、皆さまのご想像通り「菊丸」で
前回、お駒ちゃんが義昭に会いに行っている時に、東庵先生の家を訪れ
そのまま、手伝いとして居着いていたらしく?

治療に来ていた藤吉郎の母ちゃんに「どうぞ」とお茶を差し出すと
「今、私が飲みたいと思うていたのはコレなのよ~!
先生、ウチにもこういう人が欲しいのよ!どこで見つけて来たの?」と母ちゃん(笑)

東庵先生が「見つけて来た訳ではございません
ブンブンのように勝手に飛び込んで来たのです」と答えるや
「ハイ!私はブンブンです!ブ~ンブ~ン!」と両手を広げ飛び回るマネをする菊丸
大河ドラマも大詰めに差しかかったにも関わらず
「本能寺」まで辿り着けるのか?って時に、このシーン要ります?イヤ、まぢで…(汗)

ともあれ…「菊丸、まさかここにいるとは思わなかったぞ!太夫に聞いて驚いた!」と光秀
「申し訳ござりませぬ。ご挨拶に伺わねばと思うていたのですが
とてもお偉い方になられていたので、畏れ多くて…」と言う菊丸に
「何を申しておる(笑)ワシはどこまでも十兵衛ぞ!」
…って、帰蝶だけじゃなくて、それ、自分で言っちゃう?(笑)

「太夫から聞いてくれたであろう?また一緒に旅をしよう」
「ハイ、丹波の園部まで…」というやり取りを聞いて
この前は、明智家が美濃を追われて越前に逃げた時で
その前は、斎藤道三に信長の父の怪我の具合を探るよう命じられ
薬草売りに扮して城に入り込み、竹千代さまに出会った時だったと思い出し
なんだかんだで、岡村隆史さんって、オイシイ役だなあと…(笑)

そして更に…「駒さんが向こうにおいでです
お話しなさいますか?」と架空の人物、数珠繋ぎ(苦笑)
っていうか「園部まで…」のあとに「向こうにおいでです」だったから
「えっ!?お駒ちゃん、丹波にいるの?」と思ってしまいました(笑)

光秀とお駒ちゃんの再会の挨拶部分はカットして…(笑)
「先日、枇杷庄へ行き、公方様にお会いして来ました…とても寂しい所で…
お会いした時、涙ぐまれて…私も泣いてしまって…
必ずまた京へ戻ると、諸国の大名たちと力を合わせ、信長様を倒すと…
そのあとも戦の話ばかりで…」と、お駒ちゃんが話していると

部屋の外から菊丸が「あのー、明日、丹波に一緒に行ってくれる芳三さんが
亀山で薬を置いて来る寺の名を確かめたいと言って来てるのですが…」と声をかけて来て
中へ入るよう促したお駒ちゃんが、寺の名前を読み上げるのを書き留めている菊丸の字を見て
武田信玄が死亡したことを知らせるメモを書いたのが菊丸だと知り、光秀ビックリ!

イヤイヤ、竹千代さまに出会った時、その帰り道で織田方の者たちに襲撃された際に
助けてくれた謎の一団のことを考えたんじゃなかったっけ?(笑)
その次に竹千代さまと会った時も、急に菊丸が消えて首をひねってたし
この日まで、菊丸のことをホントに「ただの百姓」だと信じてたことにビックリぽん!(笑)
…てか、このシーンも必要かどうかビミョーですけどねぇ(笑)
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2020年の秋ドラ18

2021-01-11 21:05:00 | 日記
信長に呼ばれ、妙覚寺に赴いた光秀は
やはり信長に面会したらしき外国人宣教師たちとすれ違い、お目めまん丸(笑)
まあ、ボクが子供の頃でも、日常生活の中で外国人を見かけることなんて、そうそうなかったし
チョンマゲ時代なら、なおさらインパクトがあったでしょうね(笑)

…で、信長は「十兵衛、わざわざ呼び立ててすまなかった。楽に致せ
バテレンの土産物じゃ」と、広げた世界地図を差し示し
「あの者たちは、ここから参ったのじゃ
ルソンやゴアより向こうの、地の果てから、己の信じる神の教えを広めるためにじゃ
そなたと、大きな世を作ろう話したが、あの者たちの志も負けずに大きい。話すと面白い
手を出せ。バテレンの菓子じゃ。食べるとポルトガルの味がするぞ」と金平糖を勧め

恐る恐る金平糖を口にする光秀を前に
「ところで、今日来て貰ろうたのは小さな話じゃ。この小さな国の些細な話じゃ
稲葉一鉄の家臣で斎藤利三という者がいる
その利三が、そなたの城に逃げ込んだであろう?
訳は色々あろうが、稲葉が腹を立てておる。利三を稲葉に返せ
稲葉は美濃の国衆をようまとめてくれておる
つむじを曲げられては面倒。事を穏やかに治めたい」と切り出し

「稲葉殿は、あのご気性…利三が帰れば斬られましょう
事は穏やかには済みませぬ」という光秀の返事に
「やむを得まい。1人の命のために、美濃の中を無駄に騒がせる訳にはいかぬ」と返したものの
「殿が1人の命を大事になさると判れば、国衆はかえって殿を敬い
美濃は穏やかに治まりましょう」と言われて
「ワシは、1人の命を大事に思うておる!
それゆえ、公方様も手をかけず、丁重に若江城にお移り願ごうたではないか!」と声を荒げると

光秀も「丁重に?木下藤吉郎は、殿のお指図と言い、公方様を城から引きずり出し
宇治から河内の若江城まで、着の身着のまま、裸足で歩かせ、々の嘲りを受けさせた
武家の棟梁たるお方の扱いとは思えぬ仕打ちでございました!
戦に勝っても、あれでは諸国の大名を心服させることは出来ませぬ!」
…と、ずっと胸にくすぶっていたのであろう不満を吐き出し
痛いトコを突かれたのか?信長が「とにかく、利三を返せ!」と命じ、話を終らせようとするのへ
「その儀、ご容赦願います!」とキッパリ!

「なに?」と聞き咎める信長に「殿は、三淵様にも紙きれ1枚で死をお命じになられました
三淵様は、理非をわきまえられた立派なお方でござりました
1年後、2年後、我らの思いをお伝えし
幕府で培われた力をお借りして、共に世を治めて頂けたやも知れませぬ
そのお方を、何故斬ってしまわれたのか!
公方様が去られ、殿が武家の棟梁たる立場に立たれるには
皆の力を結集せねばならぬ時に!」と更なる苦言を呈したため

ついに「もうよい!帰れ!」と信りん激おこ(汗)
光秀も売り言葉に買い言葉で「帰りまする!」と席を立つと
信長の近習の者が、たまりかねて「殿!」と声をかけるも
「捨ておけ!帰りたい者は帰せ!」と一喝(汗)
が…「うーん!うーん!」と唸りながら、怒りに身を震わせていたかと思ったら
「ぐずぐずするな!呼び戻せ!」とソッコー手のひら返し(笑)

そんなことは日常茶飯事なのか?(笑)近習がサッと駆け出して行くと
信長は、バテレンが置いていったらしき「洋服」に目をやりニヤリ(笑)
この洋服に関して笑ったのか?それとも、光秀の反応を想定しての一連の流れにほくそ笑んだのか?
後者だとしたら、ただの短気ではなく、なかなかの策士ぶりだけど…(笑)

まだ怒りが治まらない様子の光秀が、荒い足取りで戻って来ると
先ほどの洋服を差し出し「これもバテレンが以前持って来たのじゃ。ワシには似合わぬ
そなたにやろうと思うて取っておいた。持って行け」と手渡し
「まあ、座れ。今度は大きな話じゃ」と信長
近習が近寄って来て、懐から畿内の地図を取り出し、床に広げると

「そなたは、佐久間や細川たちと河内の国から三好の一党を追い払うた。見事じゃ!
ワシも伊勢の長島一揆は息の根を止めた
すなわち、摂津の一向宗総本山・本願寺を除けば、南側の敵はほぼ抑え込んだことになる
手付かずで残ったのは、西隣の丹波じゃ
ここは、公方様の息のかかった者が多い…難物じゃ」と地図を差し示しながら話し

「難しい国かと…」と眉をひそめる光秀に
「ここをそなたに任せる!与力として、細川藤孝を付けてやる、どうじゃ?
そなたならやれよう。何年かかってもよい。丹波を抑え込め!」と命じ
光秀が「丹波を…」と戸惑っているトコへ
「利三の件は、ワシから稲葉に話しておく」と最後にポツリ…(笑)

これって、利三の話は、丹波制圧を引き受けさせるためのネタ振りだったってこと?(笑)
まあ、もしかしたら、裏で帰蝶が仕組んだのかも知れませんが(笑)
この交換条件にまんまと乗せられる辺り
光秀の言動を予測するのは簡単そうです(笑)

坂本城に帰った光秀は、アノ洋服を身につけてみたらしく(笑)
たまが、クスクスと笑いながら「父上が、ずいぶんと妙なお姿で…姉上はどう思われます?(笑)」と訊ね
岸も笑いながら「でも、たまには、ああいうお姿も良いかも知れぬ(笑)」と答えると
たまが「私は、ここがムズムズ致します(笑)」と眉間を押さえ
姉妹が笑い転げているトコへ「何が可笑しいのです?」と煕子が声をかけ

着替えを手伝っていたらしき左馬助や侍女たちが
笑いを堪えながら廊下に出て来るのを見て
「まあ!左馬助まで…さほどに可笑しいのですか?あの出で立ちが…」と首をかしげていると
膝まである長く分厚いコートにタイツ姿の光秀が登場(笑)
その場にいた全員が吹き出しそうになっているのを見て
「どうだ?やはり奇妙か?ん?」と訊ねると
「まあ!大層お似合いでございますよ!」と煕子(笑)

どうやら、本気でそう思っているみたいで(笑)
恋は盲目と言うか、ナンと言うか…とビックリしていたら(笑)
言われた光秀もまんざらではない様子で「そうか?」と訊き返し(笑)
「ハイ!都で見た南蛮人のようでございます!」という煕子の言葉に「うん!」とご満悦(笑)
願わくは、その出で立ちで外出するシーンがないように…(笑)

もっとも、このドラマの中で…というか、血を分けた親子や兄弟姉妹が
いがみ合い、殺し合うことも珍しくなかった時代に
本当に仲良く幸せそうな家族は、明智家だけなんですよねぇ…
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2020年の秋ドラ17

2021-01-10 18:56:00 | 日記
奥さんの「もう出番がないかも?」という予想は外れ(笑)
石橋蓮司さん演じる三条西実澄じいさまが再び登場なさって
帝に対し「申し上げます。いよいよ明日、信長が従五位下に叙され
晴れて昇殿が許される運びになりましてございます
将軍家なき今、信長は然るべき官位につけねばなりません。これで少しく安堵致しました」

…と報告すると、帝は「今、信長には勢いがある
天下静謐のための働きは見事である。褒美をやっても良い…とは思うが
蘭奢待を所望と言うて参った…如何であろうな?」といささか戸惑い気味に話し
実澄じいさまは「はっ?…蘭奢待を…!?あ…所望とは…つまり切り取りを許せと…?」と唖然(苦笑)

「八代将軍・足利義政が拝観して以来、110年…
然るべき者が、然るべき手順を踏んで初めて叶いますものを…あまりにも急な申し出
しかも、切り取り所望とは、あまりにも不遜な仕儀かと…
お上がそれで良しと思し召しなら、やむを得ませぬが…」と、こちらも戸惑いを隠せず…(苦笑)

帝は「う~ん…」と唸っていたものの、結局お許しになったらしく
東大寺正倉院に古きより伝わる香木・蘭奢待が、110年ぶりに運び出され
浄実僧侶から「こちらが三代将軍・足利義満公が切り取りし跡でございます
こちらは六代・義教公、これは八代将軍・義政公が切り取りし跡にございます」

…と、香木に残された跡を差し示され「その次がワシか…」と感無量な様子の信長
「拝領つかまつりたい、この信長にも是非!」と
鑿を木槌で香木に打ち込む時には、完全にエクスタシー(笑)恍惚の表情
その香木の2片を館に持ち帰ると「殿もこれで歴代将軍と肩を並べられました」と佐久間信盛
信長は信長で「1つ帝に差し上げよう。帝もきっとお喜びじゃ」と超ゴキゲン(笑)

が、再び御所のシーンに変わると…
「これは…蘭奢待!?」と驚く実澄じいさまに
帝は「朕が喜ぶと思うたのであろうか?信長は…」と憮然とした表情(汗)
じいさまが「誠に…誠にもって畏れ多いことにござりまする」と平伏すると
「毛利輝元が、関白にこれを所望したいと願うているそうじゃ。毛利に贈ってやるがよい」と帝

「しかし、毛利は目下、信長と睨み合うている間柄…」と戸惑うじいさまの言葉にも
「それは朕の預かり知らぬこと…毛利に贈ってやれ」と答え
「織田信長…よくよくの変わり者よのう…」とポツリ…(汗)
その表現は至極穏やかだけど「預かり知らぬ」ことはないであろうに
信長の敵・毛利に贈ってやれって…以下省略(汗)

その変わり者は、将軍・義昭なきあと、弟・細川藤孝と共に自分に加勢していた
三淵藤英を光秀の坂本城に急きょ預けて来て…
「三淵様には、この1年、山城の一乗寺静原山の城攻めを始め、幾度もお力添えを賜りました
その三淵様の居城をいきなりお取り壊しにするとは…
信長様のお考え、時に計りかねることがござります」と言う光秀に
三淵は「主とはそういうもの…その時にこそ、どう付き従うか?
そこが家臣の器…もはや古い考えかも知れぬが…」と返していたんだけど

その後、光秀のもとに、一両日中に三淵を成敗するように…という信長からの書状と
それを「しかと見届けて参れ」と命じられた使者が送られて来て(汗)
三淵は、光秀の様子からそれと察したらしく
「信長殿は私を斬れと仰せられたかな?」と訊ね
光秀が「三淵様は、紀州・由良に逃げておられる公方様と文を交わし
信長様を討つ企てを進めておられる…その証拠が信長様の手に…
何故、さほどに信長様を敵視なされる?」と訊き返すと

「十兵衛殿が信長殿を選んだように、私は公方様を選んだ、それだけのことだ
私の家は、代々幕府に仕えて来た
私は、そこから一歩も外へ出ず、出る気もなかった。良くも悪くもそれだけだ
弟の藤孝は、とうに幕府を見限った…その勇気が私にはない
…って「家臣の器」とは、盲目的にというか
一度付き従うと決めたら、たとえ主がどう変貌しようが、一生付き従うということ?(汗)
まあ、そういう考えが珍しくない時代だったのかも知れませんが…

ともあれ…「ここに参ってから、覚悟はしていた
この庭の一間四方をお借り出来れば、己の身は己で処する。ご案じなさるな」と三淵
光秀が「三淵様、私が初めて堺へ行き、鉄砲を買うために入った店で、初めてお会いして
見事な立ち居振舞いを拝見致し『おお、これが将軍の奉公衆か!』と
目が洗われる思いでございました」と話すも
「もう、ずいぶん昔の話じゃ」…と、さらりと流し

更に、光秀が「そのお方に死ねとは申せませぬ!信長様に直訴致します!
今一度、お考え直し頂き、死一等を減じて頂きとう…」と言いかけたのを遮り
「その儀はお断り致す!生ある限り、信長殿につくことはない!
いわれなき情けをおかけ頂くことは武士の恥
そこはお汲み取りの上、しかと名断して頂きたい!」とキッパリ!

言葉を失った光秀に「負け惜しみかも知れぬが
捨てられる花にも一度は咲いてみせたという誇りがあるように見える…気のせいかな?」
…と、先ほど光秀の娘に教えていた生花の残りらしき
百合の花を手に取って、穏やかに微笑んで見せる辺り
ああ、もう本当にこの人は覚悟していたんだ…ということが、ひしひし伝わって来ました

…で、この忠誠心あふれる三淵のシーンのあとに登場したのは、稲葉一鉄の家臣・斎藤利三
利三が、稲葉の下から光秀のところへ逃げて来た理由は
「馬を寄越せ、寄越さぬ」で争いになり(苦笑)
稲葉から「この顔めがけて、草履を投げつけられ」たからと聴き(苦笑)
さすがの光秀も「それで、ご主君を捨てようと…?」と少々困惑気味…

しかし、光秀によれば、利三は…「姉川での浅井との戦で立派な働きをした」とか
「長島一向宗との戦いも数多の手柄があった」と噂に高く
顔に大きな刀傷が残っているような、なかなかの猛者みたいで
そんな草履を投げつけられたくらいで、主君を捨てようなどと考える武士には見えず…?

すると、利三は「我が主君は、美濃の守護・土岐頼芸様の家臣でございました
しかし、斎藤道三様に分があると見て、道三様に乗り換え
道三様のご嫡男・高政様が有利と見るや、また乗り換え
高政様が病死なさると、ご嫡男・龍興様に乗り換え
信長様が勝つと見て、龍興様を見捨てたお方でござります

侍たる者は、己の主君に誇りを持たねば、戦で命を投げうつことは出来ませぬ
これまで、某は稲葉様の盾となり戦こうて参りましたが
この顔に草履を投げられ、最早これまでと…」
…と、勝ち馬に乗り、上手く世渡りすることにばかり腐心する主君に
とことん愛想が尽きた経緯を明かし…って、
まあ、現代でも、己の政治理念とは関係なく
選挙のたびに出馬する政党を変え、当選回数を重ねておられる御仁もいらっしゃいますけど…(汗)

そんな主君を見捨てたくなるのも、むべなるかなと得心がいったものの
「しかし、何故、私のところに…?」と光秀
利三は「3年前の比叡山の戦に某も出向きました
信長様は、女子供も斬れと命じられましたが、明智様はそうされませんでした

信長様の陣営にあって、それがお出来になるのは、明智様お一人かと存じます
明智様がご主君なら、如何なる戦にも身を投げうつことが出来る!
そう思い、ご家来衆の末座にお加え頂きたく…何とぞ!」と答え、また光秀の悩みが増えた模様(笑)

尊敬できない主君に仕えなければならない辛さを思うと
最期はどうであれ、三淵のように、一生ブレずに付き従うべき相手がいるというのは
ある意味、幸せなことなのかも知れないなあと…
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2020年の秋ドラ16

2021-01-09 15:03:00 | 日記
さて、光秀は、またまた信長に呼び出されたらしく…(苦笑)
「改元を言上した。本来、改元の申し出は将軍が行うべきもの
なれど、今、将軍はおらぬ。ワシがその役目を負わずばなるまい。違うか?」と訊ねられ

心の底から、両手を上げて賛成!…といった表情ではないながら「仰せの通り…」と答えると
「そうしたら…見よ!早速、朝廷から5つの案を出して来た
うーん…やはり、これだな…『天』が『正』しい…『天正』!どうだ?」と再び質問
光秀が、先ほどと同じような表情で頷くと「よし、決まりだ!」と一人完結(笑)

光秀が「時に…公方様をどうなされるおつもりでございますか?」と訊いても
「将軍?家来を何人か付けて、どこへでも追い払えば良い。藤吉郎に任せてある」
と、もうそんなことはどうでもいい…といった調子(苦笑)

そんなことより…と、ばかりに「武田のこと、聞いておるか?
三河に攻め行ったあと、急に兵を返したというが…信玄めに何があった?
東への心配がなくなれば、一息に朝倉・浅井を潰せるのだが…」と口にし

光秀は辺りを見回した上、信長にだけ聞こえるような声で
「まだ確かなことは判りませねが、武田信玄が死んだという噂がございます」
と、菊丸の部下から受け取った文に書かれていた情報を明かすと

その後、元号が改まった天正元年、岐阜に戻った信長に
浅井家の重臣が寝返ったとの知らせが入るや、その夜の内に近江へ出陣
同じ頃、朝倉義景も越前から出陣しており、信長は再び朝倉・浅井軍と激突

織田軍の急襲により、朝倉家家老の山崎吉家は討死
勢いを増した織田軍は、義景の本拠・一乗谷へ突き進んで火を放ち
満身創痍で賢松寺に逃れた義景は、一門である朝倉義鏡から
「最早これまで…義景殿、ここは潔くお腹を召されませ」と迫られ

「馬鹿な!ここでワシが腹を切れば、朝倉家はどうなる!
百年続いた朝倉家の名が絶え果てるぞ!」と断固拒否
…が、景鏡が寝返ったことに気づき、寺の外に出ようすると、鉄砲隊が取り囲んでいて

「お主ら、誰に筒先を向けておる!
足利尊氏公から、越前をあてがわれて以来11代、一乗谷に本拠を構えて5代
ワシは、朝倉宗家・朝倉義景じゃ!」と叫んだものの
自刃を余儀なくされ、朝倉家は滅亡…(汗)

そして、信長は近江に兵を返して、小谷城を攻め落とし
浅井長政とその父・久政に降伏勧告を出すも、2人はこれを拒否して自害
浅井家も滅び、240年続いた室町幕府は倒れ
ついに、信長による新しき世の始まり始まり~!

朝倉・浅井家から奪い取った財宝の数々を、今井宗久が値踏みし
織田家の家臣たちの前で披露する席で、信長は光秀に文を差し出し
「松永久秀が許しを乞うて来た。朝倉、浅井、今はなく、将軍も去った…
悟ったのであろう、孤立無援じゃと…どう思う?」と質問

光秀が「松永殿は、味方にすれば心強い。欲しいお方です」と答えると
「ならば、許すか…土産は城じゃ。多聞山城を明け渡すと…」と満足気

そこへ宗久が「さすが越前で5代続いた大大名、名品揃いでございました
しかし、織田様、これだけの物を一手に収められたことは、他にはございますまい
もはや天下を取ったも同然!」などと言ったものだから、更に気分がアガったのか?
「蘭奢待、存じておるか?」と信長

宗久が「あの『古めきしずか』と呼ばれ、えもいわれぬ香りの…?」と返し
光秀が「天下一の名香と名高き、確か伽羅の香木とか…」と説明したこの蘭奢待は
「代々続く世の中で、大きなことを成し遂げた者しか見ることが叶わない」という
まあ、ある意味「国民栄誉賞」バリに選ばれし者にのみ拝観を許される幻の香木で

信長は「そのようじゃな」とその価値を認めつつ
「ワシはどうかな?今のワシは、蘭奢待を拝見できると思うか?どうじゃ?」と訊き
宗久は、一瞬、そのあまりの不遜さに驚きながらも
「それはもう!今やこの国のお武家衆で、織田様の右に出る者はおりませぬ
拝見には何の障りもございますまい」と請け合うと

「そう思うか?ならば、一度見てみるか!どうだ?十兵衛」とすっかりその気(笑)
光秀が「もし拝見となれば、東大寺は元より、帝のお許しを得ませぬと…」と慎重論を唱えるも
「帝?…帝はお許しになるであろう」と自信満々(笑)

その戦利品お披露目の席の帰り…
光秀が「宗久殿はどう思われますか?蘭奢待拝見について…
殿はいったい何をお考えなのか…?」と訊ねると

宗久は「公方様を京から追われ、朝倉・浅井を討ち果たした
今や京の周りに敵なし…いわば、ひとつの山の頂に立たれた
そういうお方なればこそ、見たい景色があるということでございましょう」と答えたものの

光秀は「そうであろうか?…誠にそうであろうか?…私に言わせれば、頂はまだこれから…
公方様を退け、さてこれからどのような世をお作りになるのか
今は、それを熟慮すべき大事な時…まだ、山の中腹なのです。頂は遠い…」と沈痛な表情

このやり取りを見て、奥さんは「来年、俺たちは1位になります!」と宣言し
「HERO」でそれを実現した甲斐バンドを重ね合わせたらしく(笑)
「チャートに食い込むロックバンド」を目指していらした甲斐さんが

「チャート1位の景色を見てみたかった」「25歳になるまでに発言力を持ちたかった」
…と、それをひとつの目標になさっていたことはもちろん
その位置に立たれて初めて、お知りになったり、お感じになったりしたこと
…いわゆる周りの環境の変化に対する姿勢を、つぶさに拝見して来た訳で

信長の心境についての宗久の推察に頷く一方で
ひとつの大きな区切りを迎えた、そのあとどうするのか?次は何をすべきなのか?
いつまでも勝利の美酒に酔いしれている場合ではない…といった光秀の考えについても
「追う」立場から「追われる」立場になったバンドに対する当時の思いが甦ったんだとか…(笑)

それはさておき…この光秀の言葉に、宗久は「なるほど…」と返しつつ
「しかし、あのお方は、今ここで、ご自分の値打ちを知りたがっておられる
人の値打ちは、目に見えませぬ
しかし、何か見える形でお知りになりたい…違いますかな?
見る景色が変われば、人もまた変わるとか…」

…と、光秀が、あの義昭もそうであったことを思い起こすような言葉を残し去って行き
さすが堺の豪商といった名シーンでしたが
信長の承認欲求はとどまることを知らないというか
幼い頃にたった一度、大きな魚を釣って母に褒められたことがあるだけで
その愛情は全て弟に注がれていることに気づき

それでもまた褒めて貰えるやも知れぬと、連日釣りに通ったものの、振り向いても貰えず
それを町民たちに分け与えることで「皆が喜んでくれるのが嬉しい」と言っていたのが
今度は、父に武士として認めて欲しい一心で務めるも
時に、大局にまで考えが及ばず、父に叱責され

その父もまた、若い頃の自分に似た息子に目をかけ、気にもかけていると
上手く息子に伝えることが出来なかったため
帰蝶や帰蝶の父・斎藤道三に認められたことを、この上なく喜び
帰蝶を喜ばせたい一心で、帰蝶の故郷である美濃の国を獲るための戦をしたり…と

信長役の染谷将太さんによれば…「信長は承認欲求が原動力の男」であり
「最も承認欲求を満たすことが出来るのは
一つの大きな国を作ることだと思っている
でも、どんどん力をつけて行く中で、そのピュアさと狂気は紙一重になる」…そうで
その「紙一重」を踏み越えんとするのを止めるのが
「本能寺」であり「光秀」なのかなあと…
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2020年の秋ドラ15

2021-01-08 20:23:00 | メディア
光秀が信長に命じられ、二条城へ「仲直り」の鵠を届けに行くと
「この鵠は来るのが遅かった…最早これを受け取る訳にはいかぬ」と義昭
「何故でございますか?」と訊ねる光秀に
「ワシは、信長との戦を覚悟したのじゃ!」と信長からの文を放り投げ

「信長がワシに寄越した17ヵ条の異見書じゃ!罵詈雑言じゃ!
帝への配慮が足りぬだの、将軍の立場を利用し、金銀を貯め込んで
誠に評判悪しきゆえ、恥ずべきである!と…最早、我慢がならぬ!

今や、武田信玄が上洛の途上にある
朝倉と浅井が信玄に呼応して、近江で信長を挟み撃ちにすると伝えて来ておる
徳川もすでに敗れ、松永も敵に回った!信長の命運は尽きた!」と言い放ち
「松永様を敵に回すよう謀られたのは公方様ではありませぬか!」という光秀のツッコミにも
「謀ったとは何事!?」と開き直り(汗)

三淵藤英が「明智殿、上洛の折は信長殿には、ひとかたならぬ恩を受けた
しかし、このところの信長殿は、帝、帝と御所のみに顔を向けておられる
武家の棟梁など無きものの如く振る舞われておられる
明智殿にも熟慮頂き、我らと共に公方様をお支えし
新しき世のための戦に馳せ参じて頂きたい」と説得するも

光秀は「戦に馳せ参じよと?誰との戦に?信長様と戦えと?」と返し
「明智殿は今や幕府にとって、なくてはならぬお方!
ここは何としても、ご決心頂きたい!」と迫る三淵には目もくれず
「公方様!どうか、どうか、今一度、今一度、お考え直しを!」と涙ながらに懇願

…が、義昭は「決めたのじゃ!ワシは信玄と共に戦う!
信長から離れろ!ワシのために…そうしてくれ!」と、こちらも涙で目を潤ませて迫り
ついに光秀は「公方様…それは出来ませぬ!御免!」と、逃げるように席を立ち
義昭は「十兵衛殿!」と跡を追おうとする三淵を「追うな!」と引き止め
「十兵衛は鳥じゃ…籠から出た鳥じゃ…また飛んで戻って来るやも知れぬ」
…と、どうやら光秀を説得することは出来ないだろうと、どこかで判っていた様子…

そして、義昭は畿内の大名を集め、信長に対し兵を挙げ
甲斐の武田信玄は、遠江・三方ヶ原で、徳川・織田の連合軍を破り、三河に侵攻
しかし、武田軍は突如、兵を引き上げるわ、朝倉と浅井も現れないわで
孤立した義昭は、木下藤吉郎に捕らえられ、三淵は二条城で投降

室町幕府最後の将軍は、命こそ取られなかったものの、宇治の南・枇杷庄に送致され
三淵は、居城である伏見城に戻され、光秀と弟・細川藤孝と対面
「兄上もご無事で、ようございました」と言う藤孝に
「無事?ワシが無事で何が良いのじゃ!?
藤孝、お主、義昭様や幕府の内情を密かに信長に流しておったな!」と立ち上がり
「いつから裏切り者になり果てた!」と激おこ(汗)

…が、藤孝は落ち着き払って「私は気がついただけです
政を行うには、時の流れを見ることが肝要だと…
この世には大きな時の流れがある…それを見誤れば、政は淀み滞り腐る」と語り
「それが公方様を見捨てた言い訳か!」と涙を浮かべて憤る兄の言葉をスルーして

「信長様からの御沙汰をお伝え申す
岩成友通が籠城しておる淀城を、私と兄上、2人で落とせとのこと
良き機会を与えられました…この上は、兄弟、力を合わせ…」
と、おそらく?「藤孝の兄」に対する信長の温情裁量に、精一杯応えるよう促す言葉は
兄の表情の前に掻き消され「淀城攻めの手筈はまた後日…私はこれにて…」と藤孝が立ち去ると

三淵は、力なくため息をつき、光秀に向かって
「十兵衛殿、ワシは負け、そなたは勝った…
ワシは、二条城で死んでも良いと思うた
説得に応じたのはただひとつ、義昭様のお命を助けて頂けるかどうか…」と明かすも
光秀は「私と三淵様の間に、勝ちも負けもございませぬ
あるのは紙一重の立場の違い…私はそう思うております
この上は、この十兵衛光秀にお力をお貸し下さいませ、何とぞ!」と頭を下げ…

もっとも、光秀が今の立場を選んだのは、勝ち馬に乗るといった計算ではなく
…って、信玄や朝倉・浅井が動いていれば、信長に勝ち目はなかったかも知れないし…(汗)
ただただ、義昭の変わり様について行けなくなったからであり
一方で、三淵が奉公衆として、最後まで義昭につき従ったことも理解している訳で
やはり「十兵衛はどこまで行っても十兵衛」だなあと…

さて、ここから架空の登場人物がらみのシーンが始まり…(苦笑)
まずは、三河のスパイ・菊丸が、町人風の出で立ちの男に
「織田が、朝倉・浅井を討たねば、盟約を結んでいる三河は、ゆくゆく危うい
織田が出て行けぬのは、背後に武田がいるからじゃ」と話しながら、したためた文を差し出し
「よいか、明智十兵衛様にお渡ししろ!抜かるな!」と指示

その後、菊丸は東庵先生の家へ、お駒ちゃんを訪ねて行ったものの、お駒ちゃんは不在で
代わりに、ちょうど治療中だった藤吉郎のお母ちゃんに捕まり(苦笑)
…って、今回の銀粉蝶さんは、ただ息子自慢を喋り捲っていた時とは違い
たぶん?息子から色んな話を聞く内に政局そのものに興味を持ったらしく

菊丸が遠江から来たと知るや「遠江!?徳川様はどうされておるかのう?
去年、三方ヶ原では大負けされたそうじゃが…」と言い出し
菊丸が「負けはしましたが、徳川様はご健在です!」と、ちょっとムッとしながら返すと
今度は「あのまま京へ攻め上がって来るかと思うたが、どうした!?武田は?」と訊ね…

まあ、このシーンが、ホントに必要なのか?は疑問だけど(苦笑)
お駒ちゃんが、枇杷庄の義昭を訪ねるシーンは「その後の義昭」編ってことかなあ?
その義昭は「これを見よ!ワシが書いた書状じゃ
これが上杉、これが武田、朝倉、浅井…そして今、書いておるのが毛利宛てのもの
備えが整えば、ワシは今一度立つ!そして信長を討つ!」と宣言

…が、お駒ちゃんには、それが空元気にしか見えず
「このまま戦を続けて、勝てるとお思いですか?」と訊ね
「この書状に返事が来るかどうかは判らぬ
だが、ワシは書き続ける!将軍である限り!」という義昭の返事に

「では、将軍をお辞め下さい!初めてお会いした時、公方様はお坊様でいらした
大和の貧しい人たちに施しをしていらした。毎日毎日、同じ時刻に…
でも、ご自分に出来ることは限られている、仏とは程遠い…そうおっしゃって…
そのようなお方が将軍になられると聞いて、これからはきっと良い世の中になる…
そう思いました…なのに、戦、戦、戦…」と涙ぐむと

「辞められるものであれば…そう思うたこともある
将軍として、ワシに出来ることは何か?ずっと考えて来た
睨み合う大名たちに和議を勧めた…しかし、戦は止まぬ!
幕府の旗の下、武家がひとつにまとまるよう働きかけた…しかし、戦は止まぬ!
これ以上、ワシに何が出来るのか?答えは出ぬ

だが、今、ワシはこうして大名たちに宛て、戦のための書状を書いておる
戦を終わらせるには、戦をするしかない…そう思うて、これを書いておる」と義昭
その考え自体は、光秀と、そして信長とも同じなのが皮肉というかナンというか…(汗)

ただ…「ワシは、駒を欺いてしもうたのかも知れぬな」との言葉は
将軍になってみるまで知り得なかったことばかりで
その立場ゆえに、結果的にそうなってしまっただけであり
初当選の議員1年生が、理想に燃えて掲げた公約を守れなかった…というような
今でもよくあることなんじゃないかと…?(汗)
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