ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

2020年の秋ドラ17

2021-01-10 18:56:00 | 日記
奥さんの「もう出番がないかも?」という予想は外れ(笑)
石橋蓮司さん演じる三条西実澄じいさまが再び登場なさって
帝に対し「申し上げます。いよいよ明日、信長が従五位下に叙され
晴れて昇殿が許される運びになりましてございます
将軍家なき今、信長は然るべき官位につけねばなりません。これで少しく安堵致しました」

…と報告すると、帝は「今、信長には勢いがある
天下静謐のための働きは見事である。褒美をやっても良い…とは思うが
蘭奢待を所望と言うて参った…如何であろうな?」といささか戸惑い気味に話し
実澄じいさまは「はっ?…蘭奢待を…!?あ…所望とは…つまり切り取りを許せと…?」と唖然(苦笑)

「八代将軍・足利義政が拝観して以来、110年…
然るべき者が、然るべき手順を踏んで初めて叶いますものを…あまりにも急な申し出
しかも、切り取り所望とは、あまりにも不遜な仕儀かと…
お上がそれで良しと思し召しなら、やむを得ませぬが…」と、こちらも戸惑いを隠せず…(苦笑)

帝は「う~ん…」と唸っていたものの、結局お許しになったらしく
東大寺正倉院に古きより伝わる香木・蘭奢待が、110年ぶりに運び出され
浄実僧侶から「こちらが三代将軍・足利義満公が切り取りし跡でございます
こちらは六代・義教公、これは八代将軍・義政公が切り取りし跡にございます」

…と、香木に残された跡を差し示され「その次がワシか…」と感無量な様子の信長
「拝領つかまつりたい、この信長にも是非!」と
鑿を木槌で香木に打ち込む時には、完全にエクスタシー(笑)恍惚の表情
その香木の2片を館に持ち帰ると「殿もこれで歴代将軍と肩を並べられました」と佐久間信盛
信長は信長で「1つ帝に差し上げよう。帝もきっとお喜びじゃ」と超ゴキゲン(笑)

が、再び御所のシーンに変わると…
「これは…蘭奢待!?」と驚く実澄じいさまに
帝は「朕が喜ぶと思うたのであろうか?信長は…」と憮然とした表情(汗)
じいさまが「誠に…誠にもって畏れ多いことにござりまする」と平伏すると
「毛利輝元が、関白にこれを所望したいと願うているそうじゃ。毛利に贈ってやるがよい」と帝

「しかし、毛利は目下、信長と睨み合うている間柄…」と戸惑うじいさまの言葉にも
「それは朕の預かり知らぬこと…毛利に贈ってやれ」と答え
「織田信長…よくよくの変わり者よのう…」とポツリ…(汗)
その表現は至極穏やかだけど「預かり知らぬ」ことはないであろうに
信長の敵・毛利に贈ってやれって…以下省略(汗)

その変わり者は、将軍・義昭なきあと、弟・細川藤孝と共に自分に加勢していた
三淵藤英を光秀の坂本城に急きょ預けて来て…
「三淵様には、この1年、山城の一乗寺静原山の城攻めを始め、幾度もお力添えを賜りました
その三淵様の居城をいきなりお取り壊しにするとは…
信長様のお考え、時に計りかねることがござります」と言う光秀に
三淵は「主とはそういうもの…その時にこそ、どう付き従うか?
そこが家臣の器…もはや古い考えかも知れぬが…」と返していたんだけど

その後、光秀のもとに、一両日中に三淵を成敗するように…という信長からの書状と
それを「しかと見届けて参れ」と命じられた使者が送られて来て(汗)
三淵は、光秀の様子からそれと察したらしく
「信長殿は私を斬れと仰せられたかな?」と訊ね
光秀が「三淵様は、紀州・由良に逃げておられる公方様と文を交わし
信長様を討つ企てを進めておられる…その証拠が信長様の手に…
何故、さほどに信長様を敵視なされる?」と訊き返すと

「十兵衛殿が信長殿を選んだように、私は公方様を選んだ、それだけのことだ
私の家は、代々幕府に仕えて来た
私は、そこから一歩も外へ出ず、出る気もなかった。良くも悪くもそれだけだ
弟の藤孝は、とうに幕府を見限った…その勇気が私にはない
…って「家臣の器」とは、盲目的にというか
一度付き従うと決めたら、たとえ主がどう変貌しようが、一生付き従うということ?(汗)
まあ、そういう考えが珍しくない時代だったのかも知れませんが…

ともあれ…「ここに参ってから、覚悟はしていた
この庭の一間四方をお借り出来れば、己の身は己で処する。ご案じなさるな」と三淵
光秀が「三淵様、私が初めて堺へ行き、鉄砲を買うために入った店で、初めてお会いして
見事な立ち居振舞いを拝見致し『おお、これが将軍の奉公衆か!』と
目が洗われる思いでございました」と話すも
「もう、ずいぶん昔の話じゃ」…と、さらりと流し

更に、光秀が「そのお方に死ねとは申せませぬ!信長様に直訴致します!
今一度、お考え直し頂き、死一等を減じて頂きとう…」と言いかけたのを遮り
「その儀はお断り致す!生ある限り、信長殿につくことはない!
いわれなき情けをおかけ頂くことは武士の恥
そこはお汲み取りの上、しかと名断して頂きたい!」とキッパリ!

言葉を失った光秀に「負け惜しみかも知れぬが
捨てられる花にも一度は咲いてみせたという誇りがあるように見える…気のせいかな?」
…と、先ほど光秀の娘に教えていた生花の残りらしき
百合の花を手に取って、穏やかに微笑んで見せる辺り
ああ、もう本当にこの人は覚悟していたんだ…ということが、ひしひし伝わって来ました

…で、この忠誠心あふれる三淵のシーンのあとに登場したのは、稲葉一鉄の家臣・斎藤利三
利三が、稲葉の下から光秀のところへ逃げて来た理由は
「馬を寄越せ、寄越さぬ」で争いになり(苦笑)
稲葉から「この顔めがけて、草履を投げつけられ」たからと聴き(苦笑)
さすがの光秀も「それで、ご主君を捨てようと…?」と少々困惑気味…

しかし、光秀によれば、利三は…「姉川での浅井との戦で立派な働きをした」とか
「長島一向宗との戦いも数多の手柄があった」と噂に高く
顔に大きな刀傷が残っているような、なかなかの猛者みたいで
そんな草履を投げつけられたくらいで、主君を捨てようなどと考える武士には見えず…?

すると、利三は「我が主君は、美濃の守護・土岐頼芸様の家臣でございました
しかし、斎藤道三様に分があると見て、道三様に乗り換え
道三様のご嫡男・高政様が有利と見るや、また乗り換え
高政様が病死なさると、ご嫡男・龍興様に乗り換え
信長様が勝つと見て、龍興様を見捨てたお方でござります

侍たる者は、己の主君に誇りを持たねば、戦で命を投げうつことは出来ませぬ
これまで、某は稲葉様の盾となり戦こうて参りましたが
この顔に草履を投げられ、最早これまでと…」
…と、勝ち馬に乗り、上手く世渡りすることにばかり腐心する主君に
とことん愛想が尽きた経緯を明かし…って、
まあ、現代でも、己の政治理念とは関係なく
選挙のたびに出馬する政党を変え、当選回数を重ねておられる御仁もいらっしゃいますけど…(汗)

そんな主君を見捨てたくなるのも、むべなるかなと得心がいったものの
「しかし、何故、私のところに…?」と光秀
利三は「3年前の比叡山の戦に某も出向きました
信長様は、女子供も斬れと命じられましたが、明智様はそうされませんでした

信長様の陣営にあって、それがお出来になるのは、明智様お一人かと存じます
明智様がご主君なら、如何なる戦にも身を投げうつことが出来る!
そう思い、ご家来衆の末座にお加え頂きたく…何とぞ!」と答え、また光秀の悩みが増えた模様(笑)

尊敬できない主君に仕えなければならない辛さを思うと
最期はどうであれ、三淵のように、一生ブレずに付き従うべき相手がいるというのは
ある意味、幸せなことなのかも知れないなあと…
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