ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

2021年の冬ドラ6

2021-01-31 19:17:00 | 日記
さて、甲斐さんが推しておられる北村有起哉さん演じるプロデューサーは
生田斗真さん演じる売れない脚本家・吉丸に新しい連ドラに関してムチャぶりする一方で
アシスタントプロデューサーに「あいつ1人で書ける訳ないだろ!
今の内に2番手3番手、用意しとけ!ド新人でもいいよ
そこら辺のヤツ捕まえて来い!」と指示を出していて(汗)

それに捕まったのが、シナリオコンクールで最優秀賞を獲った大学3年生、21歳の如月翔くん
「第2話から彼に入って貰うから」…って、いきなり告げられた吉丸にしてみれば
「1人で連ドラはムリ!と思いつつも、断る選択肢はなかった
書かせて欲しいと思った」からこそ、ツルツル頭の男の幻覚に悩まされながら(苦笑)
期待に応えようと、ナンとかストーリーを捻り出し
この大きな仕事に向き合おうとしていた矢先に「えっ!?」って感じじゃないかと…(汗)

でも、帰宅して、その旨を妻(吉瀬美智子さん)に伝えると
「先発、任されて、マウンドに立ったのに、1回の表も終わらない内に
ブルペン見たらリリーフピッチャーが投げ込みやってました…って感じ?
そりゃ、ザワザワしちゃうよね…
でも、監督の立場からしたら、そりゃリリーフピッチャー用意しとくでしょ?
厳しい試合になりそうなら当然…でも、これは、圭ちゃんのドラマだよ

主人公は『神宮寺尊』って名前で、女子校の先生が財閥の御曹司で、敵キャラは『勅使河原』?
これ、ぜ~んぶ圭ちゃんが考えた設定だよ!小説だってそうだよ
初期設定、考えるのが一番大変なんだから!これは、圭ちゃんのドラマ!
余計なこと考えないで書く!とにかく先に進む!」と言われ、モヤモヤはスッキリ

ただ、打合せで「学園モノ」に書き直したストーリーを見せると
「予想してたより全然面白いっすよ」「私も良いと思います」と概ね好評だった一方で
中盤の展開…勅使河原による御曹司教師への嫌がらせのシーン…が地味だとか
オープニングも「この主人公は、ただの教師じゃない」と思わせるような始まり方にしろとか
ダメ出しされた挙げ句、主演の俳優・八神(岡田将生さん)が
「B型の血しか吸わない吸血鬼」という設定にしろと言っていると告げられ…(汗)

…って、さすがに、今からそのエピソードを第1話に盛り込むのはムリとの判断で
第2話で明らかにすることになったものの、その第2話を書くのは如月くんな訳で
「イメージ出来たらすぐ書けちゃう」如月くんは、たった1日で第2話を書き上げて来て
「これ、第1話より先に出来ちゃうかも?君は天才だよ!」と大喜びのプロデューサー(笑)

もっとも「神宮寺はB型の血液しか吸わないって言ったよね?これ、片っ端から吸ってる」(笑)
「血液型、確認しないで吸ってます」という点については指摘し
「その設定がよく判らないんですけど…ナンでB型だけなんですか?」
…という、如月くんのごもっともな質問に「イヤ、俺も判んないよ
でも、主演俳優の要望だからさ」と答えていたんですが

台本を読んだ八神から「やっぱ、1話から吸血鬼出した方が良いんじゃない?」と言われ
「イヤイヤ、イヤイヤ、2話からで良いって、八神くん言ったじゃない
それに、これ以上、尺延ばしたら1時間で収まらないよ」と説得を試みていて
なんでもかんでも「ご無理ごもっとも」と言いなりになっている訳じゃないらしい

が…「でも、お客さんは知っちゃってる訳でしょ?番宣とかネットニュースとかで
俺が女子校のイケメン教師で、実は財閥の御曹司で、実は吸血鬼だって紹介される訳じゃん
放送前から、みんな知っちゃってるよね?
それ期待して、この1話見せられたら、ナンだよ!吸血鬼出て来ねぇじゃん!って、なっちゃうよ
次の回からお客さん逃げちゃうよ?俺の言ってること間違ってる?」
と、更に説得力ある言葉を返されて、ぐうの音も出ず…(笑)

…で、吉丸に対しては「イイ感じで直ってると思うよ
オープニングで、神宮寺が乗って来るママチャリが、実は300万っていうのは財閥っぽいよ
神宮寺が裏金とコネで教員資格を取ったって
勅使河原が騒ぎ立てるのも、財閥あるあるだよな」と手直しした脚本を褒め
「これ、もうほとんど決定稿だな!とりあえず準備稿にして
スタジオセット、ロケハン、衣装合わせ、音楽もろもろ決めて行こう!」とGOサインを出したあと

「あっ!ただね、吉丸くん、デカイ直しが1つあんだよ」と切り出す辺り
やっぱり、吉丸にとっては「鬼」じゃないかと…?(苦笑)
もっとも、吉丸自身が「小説家」と「脚本家」の違いについて
「小説は、想像力で自由に書けるんでしょうけど
脚本は、予算とか、スケジュールとか、俳優は誰とか色んな条件があって、好きに書ける訳じゃない
プロデューサーがムチャ言って来たり、俳優がワガママ言って来たり…」と話すシーンがあり

また、このドラマの脚本家の福田靖さんも
「脚本って、どちらかというと設計図みたいなもの
『これは、テレビですか?映画ですか?何時間ですか?連ドラですか?』
…っていう条件をまず聞かないと書けない
最初から自分のワールドを作っているとは思わないですね」とおっしゃっていて
こうした変更や直しは日常茶飯事なんだなあと…(汗)

ともあれ…その鬼からデカイ直し…しかも「今日中に」…を指示された吉丸が
「えっ!?じゃあ、あの…1話の中で神宮寺が吸血鬼だって判らせるんですか?
えっ!?どういう流れで?えっ!?どこにそんなシーンを?」とパニクると
「えっ!?それを考えないのが脚本家だろ!」と丸投げされたものの

プロデューサーとアシスタントプロデューサーが
「とりあえず、これでどんどん進めちゃって!
すぐに撮影に入れるようにしておこう」とか
「他の俳優にはナンて言うんですか?決定稿が変わるかも知れない?って言っていいんですか?」とか
「そんなハッキリ言っちゃダメだろうが!」などと話している内に
「じゃあ、こういうのはどうですか?」と何か思いついた様子

吉丸が「ラストで、神宮寺の部屋を見せるんです。金持ちのスゴイ部屋…
テレビが『献血バスから血液パックが盗まれた』って、ニュース流してて
それ見ながら、神宮寺がストローで吸ってるんです
『B型』って書かれたパックの血液を…ダメですか?」と言うと

しばし沈黙の時間があり「悪くない」「イヤイヤ、全然イイですよ!」「面白いです!」とか
「10秒くらいで表現できるもんな!それで行こう!」
「もう、ここで書いちゃって下さい!手書きでいいから!」とか
「それで決定稿入れます?」「入れちゃって!入れちゃって!コーヒーも入れちゃって!」
と、にわかに吉丸を大先生扱い(笑)

前クールの「共演NG」に続き、ドラマ制作の裏側が垣間見えて、ちょっと得した気分(笑)
ただ、主人公が「脚本家」ということで、このドラマの中のドラマ
いわゆる「劇中劇」のストーリーを考えておられるのも福田さんなんだと思うと
30分番組とはいっても、1時間分のご苦労がおありなんじゃないかと…?(汗)
コメント
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