信長に呼ばれ、妙覚寺に赴いた光秀は
やはり信長に面会したらしき外国人宣教師たちとすれ違い、お目めまん丸(笑)
まあ、ボクが子供の頃でも、日常生活の中で外国人を見かけることなんて、そうそうなかったし
チョンマゲ時代なら、なおさらインパクトがあったでしょうね(笑)
…で、信長は「十兵衛、わざわざ呼び立ててすまなかった。楽に致せ
バテレンの土産物じゃ」と、広げた世界地図を差し示し
「あの者たちは、ここから参ったのじゃ
ルソンやゴアより向こうの、地の果てから、己の信じる神の教えを広めるためにじゃ
そなたと、大きな世を作ろう話したが、あの者たちの志も負けずに大きい。話すと面白い
手を出せ。バテレンの菓子じゃ。食べるとポルトガルの味がするぞ」と金平糖を勧め
恐る恐る金平糖を口にする光秀を前に
「ところで、今日来て貰ろうたのは小さな話じゃ。この小さな国の些細な話じゃ
稲葉一鉄の家臣で斎藤利三という者がいる
その利三が、そなたの城に逃げ込んだであろう?
訳は色々あろうが、稲葉が腹を立てておる。利三を稲葉に返せ
稲葉は美濃の国衆をようまとめてくれておる
つむじを曲げられては面倒。事を穏やかに治めたい」と切り出し
「稲葉殿は、あのご気性…利三が帰れば斬られましょう
事は穏やかには済みませぬ」という光秀の返事に
「やむを得まい。1人の命のために、美濃の中を無駄に騒がせる訳にはいかぬ」と返したものの
「殿が1人の命を大事になさると判れば、国衆はかえって殿を敬い
美濃は穏やかに治まりましょう」と言われて
「ワシは、1人の命を大事に思うておる!
それゆえ、公方様も手をかけず、丁重に若江城にお移り願ごうたではないか!」と声を荒げると
光秀も「丁重に?木下藤吉郎は、殿のお指図と言い、公方様を城から引きずり出し
宇治から河内の若江城まで、着の身着のまま、裸足で歩かせ、人々の嘲りを受けさせた
武家の棟梁たるお方の扱いとは思えぬ仕打ちでございました!
戦に勝っても、あれでは諸国の大名を心服させることは出来ませぬ!」
…と、ずっと胸にくすぶっていたのであろう不満を吐き出し
痛いトコを突かれたのか?信長が「とにかく、利三を返せ!」と命じ、話を終らせようとするのへ
「その儀、ご容赦願います!」とキッパリ!
「なに?」と聞き咎める信長に「殿は、三淵様にも紙きれ1枚で死をお命じになられました
三淵様は、理非をわきまえられた立派なお方でござりました
1年後、2年後、我らの思いをお伝えし
幕府で培われた力をお借りして、共に世を治めて頂けたやも知れませぬ
そのお方を、何故斬ってしまわれたのか!
公方様が去られ、殿が武家の棟梁たる立場に立たれるには
皆の力を結集せねばならぬ時に!」と更なる苦言を呈したため
ついに「もうよい!帰れ!」と信りん激おこ(汗)
光秀も売り言葉に買い言葉で「帰りまする!」と席を立つと
信長の近習の者が、たまりかねて「殿!」と声をかけるも
「捨ておけ!帰りたい者は帰せ!」と一喝(汗)
が…「うーん!うーん!」と唸りながら、怒りに身を震わせていたかと思ったら
「ぐずぐずするな!呼び戻せ!」とソッコー手のひら返し(笑)
そんなことは日常茶飯事なのか?(笑)近習がサッと駆け出して行くと
信長は、バテレンが置いていったらしき「洋服」に目をやりニヤリ(笑)
この洋服に関して笑ったのか?それとも、光秀の反応を想定しての一連の流れにほくそ笑んだのか?
後者だとしたら、ただの短気ではなく、なかなかの策士ぶりだけど…(笑)
まだ怒りが治まらない様子の光秀が、荒い足取りで戻って来ると
先ほどの洋服を差し出し「これもバテレンが以前持って来たのじゃ。ワシには似合わぬ
そなたにやろうと思うて取っておいた。持って行け」と手渡し
「まあ、座れ。今度は大きな話じゃ」と信長
近習が近寄って来て、懐から畿内の地図を取り出し、床に広げると
「そなたは、佐久間や細川たちと河内の国から三好の一党を追い払うた。見事じゃ!
ワシも伊勢の長島一揆は息の根を止めた
すなわち、摂津の一向宗総本山・本願寺を除けば、南側の敵はほぼ抑え込んだことになる
手付かずで残ったのは、西隣の丹波じゃ
ここは、公方様の息のかかった者が多い…難物じゃ」と地図を差し示しながら話し
「難しい国かと…」と眉をひそめる光秀に
「ここをそなたに任せる!与力として、細川藤孝を付けてやる、どうじゃ?
そなたならやれよう。何年かかってもよい。丹波を抑え込め!」と命じ
光秀が「丹波を…」と戸惑っているトコへ
「利三の件は、ワシから稲葉に話しておく」と最後にポツリ…(笑)
これって、利三の話は、丹波制圧を引き受けさせるためのネタ振りだったってこと?(笑)
まあ、もしかしたら、裏で帰蝶が仕組んだのかも知れませんが(笑)
この交換条件にまんまと乗せられる辺り
光秀の言動を予測するのは簡単そうです(笑)
坂本城に帰った光秀は、アノ洋服を身につけてみたらしく(笑)
たまが、クスクスと笑いながら「父上が、ずいぶんと妙なお姿で…姉上はどう思われます?(笑)」と訊ね
岸も笑いながら「でも、たまには、ああいうお姿も良いかも知れぬ(笑)」と答えると
たまが「私は、ここがムズムズ致します(笑)」と眉間を押さえ
姉妹が笑い転げているトコへ「何が可笑しいのです?」と煕子が声をかけ
着替えを手伝っていたらしき左馬助や侍女たちが
笑いを堪えながら廊下に出て来るのを見て
「まあ!左馬助まで…さほどに可笑しいのですか?あの出で立ちが…」と首をかしげていると
膝まである長く分厚いコートにタイツ姿の光秀が登場(笑)
その場にいた全員が吹き出しそうになっているのを見て
「どうだ?やはり奇妙か?ん?」と訊ねると
「まあ!大層お似合いでございますよ!」と煕子(笑)
どうやら、本気でそう思っているみたいで(笑)
恋は盲目と言うか、ナンと言うか…とビックリしていたら(笑)
言われた光秀もまんざらではない様子で「そうか?」と訊き返し(笑)
「ハイ!都で見た南蛮人のようでございます!」という煕子の言葉に「うん!」とご満悦(笑)
願わくは、その出で立ちで外出するシーンがないように…(笑)
もっとも、このドラマの中で…というか、血を分けた親子や兄弟姉妹が
いがみ合い、殺し合うことも珍しくなかった時代に
本当に仲良く幸せそうな家族は、明智家だけなんですよねぇ…