今クールも各局の新ドラマが次々とスタートしておりますが
まずは、放送開始から20年となった「相棒」…何を今さら感満載だけど(笑)
甲斐さんも「やっと『相棒』の再放送を観始めた(笑)」とおっしゃっていたことですし…(笑)
そもそもは、単発の2時間ドラマからスタートし
レギュラー番組になったという、テレ朝お得意のパターンですが
初代相棒・亀山薫(寺脇康文さん)、2代目相棒・神戸尊(及川光博さん)
3代目・甲斐享(成宮寛貴さん)、そして4代目・現相棒の冠城亘(反町隆史さん)といった
歴代相棒の変遷は元より、警察官僚のお偉方の栄枯衰退が見られたり
「花の里」の女将さんを始め、相棒たちを取り巻く出演者の顔ぶれが変わったり
過去に逮捕された、あるいは逮捕を免れた犯人や、その事件の関係者が、また別の事件で再登場したり
同じ俳優さんが、全く違う役で出演なさったり
長期シリーズならではのお楽しみがテンコ盛り
鑑識係の米沢さん役の六角精児さんは、2時間ドラマでは、監察医でいらしたり
「コナン」でお馴染みの漫画家・青山剛昌さんがカメオ出演されたり
三池崇史監督がゲストで出られたり…といったサプライズもあれば
レギュラー出演者の方がお亡くなりになったり、事件やスキャンダルによって自粛されたり
…と、これも長寿番組の宿命という側面もあった訳ですけど
「刑事コロンボ」よろしく、業界の方々にも人気が高いようで
伊丹刑事役の川原和久さんが、梨園の大御所・松本白鸚さんのお嬢さんとの結婚の挨拶に行かれた際に
松本さんが「相棒」のファンでいらしたおかげで、お話が弾んだらしく
川原さんは「出演していて本当に良かったと思いました(笑)」と話されてました(笑)
そういえば、尾美としのりさんも、義理のお父様から
「役者との結婚なんて絶対に許さない!」と猛反対されていたのに
尾美さんが「鬼平犯科帳」に出ておられたことをお知りになり、大賛成なさったんですよね?(笑)
ともあれ…主演の水谷豊さんは、20年間で340本
放送期間が2クール(半年)のため、その撮影には7ヶ月かかるというこのシリーズに関して
「あっという間でしたね。長くやったという実感がないんです
脚本、監督陣、撮影も毎回、何か新しいことをやってくれる
新しい世界が出て来るので、僕を、右京を、飽きさせない
時代背景に、いつも『今』を描いている社会性があるドラマであり
なおかつ、それがエンターテイメントであることが大きいと思います
僕ね、自分の中のものがそうじゃないと演じられない
だから、俳優は役や作品によって、自分を変える必要はない、変われる訳はないと思っています
20代は『傷だらけの天使』の『アキラ』など
危なっかしい役が多かったですが、まさに本人がそうでしたから…
若い頃は『俳優を辞めよう、自分の居場所はここではない』とずっと思ってましたから…」
…と話されていて「目の前の山を全力で登って来た」結果、四十数年のキャリアを積み重ねられ
「飽きたら、いつでも辞めてやろうと思っていた」という
某バンドのリーダーの方を思い出しました(笑)
その甲斐バンドの楽曲をモチーフにしたオムニバス映画
「破れたハートを売り物に」に参加なさっている橋本一監督は
シリーズ初期から「相棒」でメガホンを取っておられますけど
「ともすれば、難解なセリフの羅列になり勝ち」な謎解きシーンで
「(水谷さん演じる)杉下右京は、抑揚、独特の言い回し、耳に入りやすい発声で
視聴者に理解させ、面白いと思わせ、エンターテイメントとして成立させている
そんな俳優は、日本で水谷さん以外にいない」と大絶賛
一方、4代目相棒・冠城亘を務めておられる反町隆史さんは…
「当初、歴代の相棒のイメージが強い作品に入って行くのは
役者としてどうなんだろうという思いが、正直なところありました
完成されたチームの中へ、1人だけ『新人』として入って行くのは
お客さん感、アウェー感がすごくありました
現場では、何もかもが新鮮で衝撃的だったのが忘れられません
ただ、2年目にちょっとアウェーでなくなり
3年目に少し相棒っぽくなって来たかなと感じました
その3年を過ぎた頃、寺脇さんの記録を自分がいつか抜き
相棒としての最長記録をつくることを目標に立てたんです
(6年目となった今でも)最も神経を注ぐのは、相棒ならではの距離の取り方
ドラマの最大の見せ場は、最後に右京さんが犯人とやり取りする場面ですが
そこで右京さんが動きやすく、気持ち良く 犯人に接することが出来るような、冠城亘の立ち位置があるんです
邪魔してはいけない。踏み込み過ぎず、下がり過ぎず…毎回、すごく気を使いますね
2人で行動するシーンも、やっぱり『右京さんについて行きます』というのは面白くないから
冠城亘もある程度強くなきゃいけないと思います
時に反発し合ったり、喧嘩したり、それでも心が通じている仲を見せて行く
重すぎず、軽すぎず、コンビならではの爽快感を出したい…そこが一番大事だと考えています
言葉や台本には書いていない雰囲気や表情、息づかいが
お互いにつながるものがあるからこそ出せる
暗黙の了解と信頼関係の上で、セリフの意味合いも深くなる
1クールのドラマでは作れない『相棒』の強味です
つまり、本当の意味での相棒だと思うんです」と、おっしゃっていて
程よい距離感を保ちつつも、共に年月を重ねることで
グッと深みを増して行くような関係を「相棒」と呼ぶのかも知れないなあと…?
ちなみに、我が家の購読紙の読者アンケートによれば…
「今こそ見たい!『バディ』もの刑事ドラマ」で
ランキング1位は「相棒」、2位は「あぶない刑事」…まあ、これは大方の予想通りとして
ナンと!3位に「おかしな刑事」シリーズがランクインして奥さんゴキゲン♪(笑)
叩き上げの所轄刑事に伊東四朗さん、離婚した元妻に育てられたエリート警視に羽田美智子さん
大好きな役者さん同士が「訳アリ親子」を演じておられるというので
シリーズ全作を余さず拝見してるんだけど(笑)
こんなに人気が高いとは思っていなかったらしい
更に、4位「MIU404」5位「俺たちの勲章」8位「SPEC」12位「ケイゾク」と
お気に入りの刑事ドラマが、ベスト15内に目白押しで
「やっぱり、視聴率の高さと内容の充実度はイコールじゃないね(笑)」とご満悦でした(笑)
ただ、7位に「噂の刑事トミーとマツ」が入っているあたり
アンケート回答者の皆さんの平均年齢が、若干?高めなような気が…?(笑)