読書な日々

読書をはじめとする日々の雑感

『ソフトバンク崩壊の恐怖と農中・ゆうちょに迫る金融危機』

2020年05月08日 | 評論
黒川敦彦『ソフトバンク崩壊の恐怖と農中・ゆうちょに迫る金融危機』(講談社+α新書、2020年)

恐ろしいことが書かれている本を読んだ。しかも昔の話ではない。今目の前にある危機に警鐘を鳴らしている本だ。

ソフトバンクが投資会社になり、しかも危ない投資ばかりをすることで2013年あたりから多額の負債を抱え、今や18兆円もの負債を抱えているという。携帯電話などの本来の事業のほうは大幅な黒字で健全なのだが、孫正義がいつの間にか投資家になってしまい、その投資がどうも素人ばりのことばかりやって、大赤字を生み出しているという。このままいけば、完全に破綻するのも間近だという。

そしてうちの生活に直結するのがゆうちょ銀行の金融危機。かつてゴールドマン・サックスの日本法人で天才トレーダーと言われた佐護勝紀という人がゆうちょに入って、かつてのサブプライムローンのような不良の金融証券を買わせているらしい。その結果、いつそうした不良債権が破綻してもおかしくない状況なので、そうなれば100兆円というゆうちょマネーなんか吹っ飛んでしまうというのだ。

月曜日にでも郵便局に行って、お金を引き下ろしてこよう。コロナで経済も無茶苦茶になっている状況が引き金となって、上のような事態が起きることも予想される。せめて現金でもっているほうがいい。

金融に詳しい人なら、金にするとか、優良な国の国債にするとか、いろいろあるのだろうけど、そういうことには全く疎いので、せめて現金で。庶民の悲しさよ。

コロナの恐怖に金融破綻の恐怖まで…。恐ろしい世の中になったもんだ。

『ソフトバンク崩壊の恐怖と農中・ゆうちょに迫る金融危機』 (講談社+α新書)へはこちらをクリック



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする