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仏教ライフを考える西原祐治のブログです

なぜ日本人は怒りやすくなったのか?

2022年03月29日 | 現代の病理

『アンガーマネジメントで読み解く なぜ日本人は怒りやすくなったのか?』(2022/1/7・安藤俊介著)、「アンガーマネジメント」とは、「怒り」を上手にコントロールすることを言うのだそうです。

 

私たちは、多くの「~べき」を持っていて、「~べき」が裏切られることは、自分が大切にしている理想や願望に傷がつくことであり、怒りの火花を散らして、その大切にしているものを守ろうとする。これが、怒りは防衛感情と言われる理由だとあります。

 

本から少し転載します。

 

怒りは防衛感情です。怒ることで体を臨戦態勢にして、大切なものを守ろうとします。

 犬切なものには価値観、考え方、立場、プライド、家族、仲問といったものがあげられます。守らなければいけないものが多い人は、必然的に怒ることが増えます。

 自己肯定感の低い人は、守らなければいけないと思っているものが多い人です。それは、意識しているものもあれば、無意識のうちに感じているものもあります。いろいろなものを守らないと、自分を保つことができないと思い込んでいるからです。

 

 素直に自分のミスを認められないのは、些細なミスであろうとも自分がミスを認めることで、自分か悪いことをしたと思いたくない、それを認めてしまえば自分の価値がなくなるのではないかと、無意識に思っているからです。

 

自己肯定感が高ければ、自分のミスはミスとして素直に認めることができます。ミスを認めたところで、自分の価値が下がるとは思っていないからです。ミスはミスとして認めればいいくらいの感覚でいられます。

 

 しかし、自己肯定感の低い人にとっては、自分の非を認めることは、それがどんなに小さなことだとしても、とても難しいことなのです。(続く)

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