『第四の消費 つながりを生み出す社会へ』 (朝日新書・2012/4/13・三浦展著)の続きです。
③第三の消費(1975~2004年)オイルショックから低成長、バブル金融破綻、小泉改革まで、格差の拡大
○消費の個人化(家計から個計へ)
・軽薄短小がナウい( ウォークマン、パソコン、軽自動車)「家電から個電へ」
・物からサービスへ(e.g. 外食産業)
・量から質へ( ブランド志向、健康志向)
第二の消費社会と第三の消費社会の違い
五つの変化
第二の消費社会から第三の消費社会の変化は以下の五点てある。
1 家族から個人へ二家に一台から一人一台へ)
2 物からサービスへ
3 量から質へ(大量生産品から高級化、ブランド品へ)
4 理性、便利さから感性、自分らしさへ
5 宙寸業主婦から働く女性へ
④第四の消費(2005年~2034年)リーマンショック、2つの大震災、不況の長期化。
雇用の不安定化などによる所得減少、人口減少による消費市場の縮小
第四の消費社会と基本としてのシェア志向
第三の消費社会の矛盾と、第四の消費社会に向けての五つの変化
第三の消費社会から第四の消費社会への変化の特徴は以下の五点てある。
1 個人志向から社会志向へ、利己主義から利他主義へ
2 私有主義からシェア志向へ
9 ブランド志向からシンプルーカジユアル志向へ
4 欧米志向、都会志向、自分らしさから日本志向、地方志向へ(集中から分散へ)
5「物からサービスへ」の本格化、あるいは人の重視へ
○社会とのつながりやシェアを大事に(社会重視、シェア志向、シンプル・カジュアル志向)
・情報社会と利他志向(e.g. Facebookへの書き込みと「いいね」への満足)
・エコ志向、日本志向、地方志向(すだれや打ち水など伝統的な生活、自然と親しむ暮らし)
※環境問題に関心がある人は、
①日本のことが好き(85.2%)、
②初詣に行く(65%程度)、
③来年以降も使えそうなデザインの、丈夫で長持ちしそうな、基本性能が良い物を買う(50%程度)
(カルチャースタディーズ研究所「現代最新女性調査」2010:首都圏20~39才の女性を対象)
「ものを買えば幸せになれる時代」が終わり、「つながりに幸せを見出す(第四の消費)社会」へ変化している。
第四の消費社会への試み
1.ライフスタイル、ビジネス、まちづくりなど社会全体をシェア型に変えていく
2.人々が、プライベートなものを少しずつ開いていった結果、パブリックが形成されていくことを促進する。
3.地方独自の魅力を育て、若い世代が地方を楽しみ、地方で活動するようにする
4.金から人へ、経済原理への転換を図る
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます