猿人が誕生したのが、今から700万年前のことであった。
一匹の猿が樹から下りて、直立二足歩行の生活をスタートさせ、この生活様式を流行させ、固定化し、次の世代に伝達させていく。
これこそが、人類進化における最大の出来事ではあるまいか。
これによって、両手を解放し、モノを摑むことができるようになり、やがて道具を発達させることになる。
「2001年宇宙の旅」では、放り投げる枝のシーンが、次の画面で「飛び立つ宇宙船」になっていた、サルの道具がヒトの道具・宇宙船になる、素晴らしい閃きではないか、あの「サルのキリスト」の決意と行動から700万年、人類は宇宙に飛び出すことができるようになった。
ところで、サルとヒトが違う点は、
1、直立二足歩行
2、大脳の拡大
3、歯の変化
2の大脳の拡大は、直立と無関係ではないだろう、前屈みでは大きなアタマを支えることはできない、直立してこそ、バランスがとれるというものだ。