スクランブル交差点に白鳥が舞い下りた、その白鳥、実は、破れていたんだね、「破れた白鳥」はおかしい、「傷ついた白鳥」ではないかって、まあまあ、お聞きあれ、ちょっとしたアクシデントね。
Tokyoを訪れる外国人観光客のイチバン人気、それは、渋谷のスクランブル交差点、連日、いろいろなことが起きる、今でも信じられないが、あれは夢か、いや夢ではない。
晩秋、金髪の長身女性を中心にした白人のグループ、ヒゲモジャの男がテレビカメラを抱えている、目を上げると、あの巨大スクリーンでは、シブヤおじさんが、「ハッー」と息を吹きかけてスクリーンをふいていた、信号が青になる。
ゾロゾロと人のムレ、その一行は、交差点の真ん中でストップ、ヒトが少なくなった、すると、180センチ以上の上背のキンパツ女性が、「パッ」とコートを脱いだ、その下は、なんとバレリーナ、タイツ・長い脚・真っ白なコカン、
「アン・ドウ・トワ」
「アン・ドウ・トワ」
交差点の真ん中で「白鳥の湖」、
「・・・」
まわりの人々、あっ気にとられて声も出ない。
長い足をアタマよりも高く振りあげた、そのシュンカン、
「ビリッ」
「ピカッ」
カイセツしなければいけないね、「ビリッ」はあの布地が破れたんだ、そして、ミゼラブルなことに2枚目もほころびた、だから「ピカッ」、これがモンダイなんだね、つまり、タイヘンに言いにくいのだが、ヒヒヒ、上が金髪なら下も・・・
交差点の数百人が吠えた、
「ウオッー」
「Wow!」
アラブの若者、台湾の女の子、スケベそうなフランス人、浅黒い顔はタイのみなさん、190センチのスェーデンのカップル、おっと、緑と黒のファッションのアフリカのグループ、
「そうだ インタビュー・インタビュー」
〝How do you think about it?"
世界の声ね、
「すごいもんを見た」
「やっぱりニッポンだな」
「一生の思い出になった」
「おらーの まご(孫)に話してやるべえ」
「韓国や中国じゃあ こうはいかないだろー」
「パクさん くやしかったら おまんもやってみんしゃい」
カナダの男の子、
"Good Job!"
"Splendid!”
とんでもない展開になった、
「地球の地軸が ちょっとずれたかな」
おつきがさっとコートを手渡し、なにごともなかったかのように信号は「赤」。
そんなことは信じられないって、私だって信じられないさ、あれは夢だったのか、まあー 白日夢っていうのもあるからね、これっ、ネットに流れたのか、まあー、ムリだろう。
Tokyoのイチバン人気は、シブヤのスクランブル交差点、これは、ホントー、ねっ。