超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

kocorono全曲レビュー その11「12月」

2010-12-31 23:51:53 | kocorono全曲レビュー




という訳で無事に総括を終える事が出来ホッとしています。
この数日間はほぼこれに集中してた気がする。その分思い入れのある記事にもなった・・・かな。
コミケも終わって、色々な心配が吹き飛んだ気分です。
これで新しい気分で新年に向かっていけるわい。


その前に、今年最後の更新、「kocorono」全曲レビュー。
今回は「12月」です。



「故郷には雪が降る」ってフレーズで季節感を煽っている今曲。
サウンドもバリバリのガレージ風ロックでキャッチーさは高いんじゃないかと思います。
それに12月って「師走」って言うでしょ。
それ考えるとこの「走ってる感覚」は正にそれをそのまんま表現したようでもある。
故郷からの上京。
それに伴う軋轢。


非常にせわしくて
色々な事が重なって
やらなきゃいけない事もあって
準備しなきゃいけない事もあって
考えてしまう事もあって。

その一方で、今年を振り返ったり、お楽しみのイベントがあったりとワクワクする出来事もあって。
実際12月は個人的には好きな季節です。


そんな季節を、全力で過ごす為の一曲
もしくはその「全力」を描いてるかのような一曲。
端的に、分かりやすく表すと、「焦燥」ですね。
12月だからこそ、次の年に向けて強い決意をしてるような。




ってなわけであと数分ですが、良いお年を。今年もご愛顧ありがとうございました。




2010 THE BEST 音楽(アルバム)編

2010-12-31 20:22:40 | 音楽総括





なんとか年内にまとめる事が出来ました。最後は音楽(アルバム)編です。
これで総括シリーズもひとまず終了です。


で、去年と同じく12月付近のアルバムは最初から除外してます。
その代わり去年の12月付近の作品が入ってたりします。
その辺はご了承下さい。

今年も振り返ってみれば沢山の素晴らしい作品に出会えました。って書くとお決まりのセリフみたいですが
実際こういう音源だったり、音源じゃなくても他メディア、漫画・アニメに助けられる事は多々ありました。
そんな感謝の気持ちを込めてお送りしているこの総括シリーズ。
最後に、ここに入らなかった作品でも好きな作品はいっぱいある!って事を付け加えて
最後の総括に参りたいと思います。


1枚でもかぶってたら嬉しいです。ってな訳で以下。







1位 2010/クラムボン
2位 きみのためにつよくなりたい/サンボマスター
3位 LOSTAGE/LOSTAGE
4位 孤独のカンパネラを鳴らせ/椿屋四重奏
5位 NO ALBUM 無題/bloodthirsty butchers
6位 Misstopia/THE NOVEMBERS
7位 友だちを殺してまで。/神聖かまってちゃん
8位 Lingering Fizz/marble
9位 ADVENTURE/monobright
10位 本日は晴天なり/サニーデイ・サービス

11位 ロスト アンド ファウンド/LOST IN TIME
12位 Heavenly Days/CooRie
13位 Family Record/People In The Box
14位 THE FIRST RAYS OF THE NEW RISING SUN/KING BROTHERS
15位 放課後ティータイムⅡ/放課後ティータイム
16位 WE ARE ONE/TRICERATOPS
17位 FAIRYTALE/おとぎ話
18位 MUSIC/フジファブリック
19位 メガラニカ/CASCADE
20位 Life goes on/アナログフィッシュ

21位 十九色/清浦夏実
22位 アサイラム/THE BACK HORN
23位 Abbot kinney/LOVE PSYCHEDELICO
24位 Sex On The Beach/つしまみれ
25位 オーロラ/NICO Touches the Walls
26位 kikUUiki/サカナクション
27位 everyday is a symphony/口ロロ
28位 Keep The Beats!/Girls Dead Monster
29位 still a sigure virgin?/凛として時雨
30位 HOKORI/おとぎ話




こんな感じです。
年間で聴いたのの3分の一くらい・・・かな?
入りきらなくてパンパンになってしまった感じ。
ここにあるだけが総て、って訳でもないです。特によく聴いてただけで。

最後なんで、潔く10位以内のアルバムにだけ触れて終わるって形にします。
結構全曲レビュー等でいっぱい語ってる部分あるんでね。



・2010/クラムボン
・きみのためにつよくなりたい/サンボマスター
最後までどっちを首位にするか悩んで聴き比べとかもやったんですけど
どっちも同じくらい好きだし、感銘を受けたんで
どっちがどっちとかないだろう、と。
だから基本的にこの順位は飾りだと思って下さい。っていうのはやや卑怯ですけど。

クラムボンのは聴いたあと音楽好きでいて良かった、って素直に思えるアルバム
サンボマスターのは金字塔だった一枚目の壁をようやくブチ破れた感じのするアルバム。
(どちらも)「人間」が鳴っています。

・LOSTAGE/LOSTAGE
今年出たオルタナの中では一番良かったのでは。
緊張感だったり不穏な感じをとことんまで煮詰めて、突き詰めた超ストイックなロックンロール。
その上「TOBACCO」「夜に月」等ポップさも加わり更に隙がなくなった印象。
聴いた回数であれば一番です。
全9曲って聴きやすいし。

・孤独のカンパネラを鳴らせ/椿屋四重奏
前作の延長線上でありながら、前作とは違うテーマでもってやり切った意欲作。
さながら陰と陽、みたいな。
反骨精神剥き出しな歌詞も非常にシンパシーを感じられます。

・NO ALBUM 無題/bloodthirsty butchers
心の琴線をくすぐるメロディだったり、懐かしさだったり、ヒリヒリするようなロック感だったり。
3年ぶりの作品で全盛期にも負けない、むしろ凌駕するってくらい出来の良いアルバムを持ってきてくれました。
中学生からのリスナーとして、それが何より嬉しかった。

・Misstopia/THE NOVEMBERS
小林祐介独特の硝子細工のような、でもタフでもある世界観が更に研ぎ澄まされた傑作。
どんどんと唯一無二の存在になりつつある。

・友だちを殺してまで。/神聖かまってちゃん
今年はあんまり新人アーティストの作品聴けなかったんですが
去年から目を付けてたかまってちゃんはようよう聴きましたね。
それはきっと少なからずこういう感情を・・・って自分の場合は「少なからず」じゃねーか(笑)。
通勤時にもよく愛聴してた。

・Lingering Fizz/marble
魔法のようなメロディはそのままに、よりテンションの高い曲ばかりを詰め込んだ会心作。
最初から最後までキラーチューンが立て続けに流れまくる構成がハイパーで素晴らしいです。

・ADVENTURE/monobright
1~5曲目まで全部ミドルテンポの曲で、あとは勢いのある曲を連発、最後でまた落ちて終わるっていう
バランスを全く考えないで作られてる超ヘンテコなアルバム。
「雨にうたえば」~「黒い空」あたりは別バンドか?って聴いてて思った。

・本日は晴天なり/サニーデイ・サービス
笑っちゃうくらい「あの頃のサニーデイ」を完全復活させたアルバム。
ファンの望むものを完璧に提供した感と、加えて過去の楽曲に比べても負けてない感じが個人的にはした。





ってな訳で個人的な今年の10枚にコメントを付けました。
傾向としては割と自分たちらしさ、そのアーティストが元々持ってる武器を磨いた作品が多かったような。
逆にシフトチェンジして成功したアルバムもありましたが。
時代性を反映させたアルバムも多く、
特にアナログフィッシュの「Life goes on」は個人的にも深く頷けるメッセージが多数入ってました。


後は、割とオールディーズの要素を詰め込んだロックや、ギターロックよりも
自分はオルタナロックのが好きなんだな、
ってこれ見ててちょっと思いました。
だからサンボとかちょっと浮いてるかも。ブッチャーズとノベンバは併せて聴いてみて欲しいところです。




長くなりましたが、記事作成にギリギリまで時間を使ってようやっと完成させることが出来ました。
ここまで読んで下さった方、本当にありがとう。
来年も素敵な盤に出会えますように!




2010 THE BEST 音楽(楽曲)編

2010-12-31 02:55:22 | 音楽総括




さて・・・このところ続いていた総括シリーズも今回と次回で最後になります。



今回は音楽(楽曲)編です。
今年も名曲が数々生まれましたが、その中から30曲選出してみました。
一曲でも重なる曲があれば嬉しいです。

で、去年と同じく12月に出た曲及びその付近の楽曲は聴き込みの絶対数が足りない、って理由で除外してます。
ご了承下さい。
では以下。





1位 ひとり/LOSTAGE
2位 SUPER☆STAR/クラムボン
3位 ゆらり、ふわり、君となら/marble
4位 断層/LOSTAGE
5位 ocean/bloodthirsty butchers
6位 Utauyo!!MIRACLE/放課後ティータイム
7位 アイデンティティ/サカナクション
8位 Fury/THE JETZEJOHNSON
9位 会いに/フジファブリック
10位 バランス/OGRE YOU ASSHOLE

11位 to the end~永遠に咲く花~/marble
12位 切情ALIVE/CASCADE
13位 Tokyo/口ロロ
14位 死にたい季節/神聖かまってちゃん
15位 平行/アナログフィッシュ
16位 Somewhere In My Heart/サニーデイ・サービス
17位 DRAIN/BOOM BOOM SATELLITES
18位 雨にうたえば/monobright
19位 英雄ノヴァ/monobright
20位 I love you&I hate the world/サンボマスター

21位 WHITE SONG/おとぎ話
22位 Like A Music/CooRie
23位 想像力/cinema staff
24位 xxxxx/KING BROTHERS
25位 悲しいほど青く/清浦夏実
26位 宇宙飛行士への手紙/BUMP OF CHICKEN
27位 旧市街/People In The Box
28位 Step On/セカイイチ
29位 比翼の羽根/eufonius
30位 ロスト・チルドレン/椿屋四重奏



以上が今年特に聴いて「おおっ!」って思った30曲ですね。
実際どうなんでしょう?
何気にカップリング曲が2曲も入ってるんですが・・・。椿屋のはぶっちゃけシングルかリード曲で出すべき。
正直ちょっともったいない気がした。次のアルバムに入らないかな。

30曲と多いので、簡易的に解説等。



・ひとり/LOSTAGE
間違いなく今年一番聴いた曲です。
何が凄いってまずイントロの時点で相当グッと来るし
その後の展開も非常にストイックで真っ当にオルタナ・ロックど真ん中なんです。
一気に耳に突き刺さるような名曲。
文句なしの選出。

・SUPER☆STAR/クラムボン
明るいタイトルと曲調とは裏腹に
詞がかなり切実なものになっていて。それでいて伝わりやすい。
何度聴いても飽きないところも流石。何度でも聴きたくなるし。ふわっと宙に浮いてるような感覚になる。

・ゆらり、ふわり、君となら/marble
メロディーを磨きに磨き上げた超ストイックなポップ・ソング。こういうのが聴きたいし、伝わって欲しい。

・断層/LOSTAGE
マグマのように煮えたぎるロックチューン。ロックに大切なぶっとんだ感覚だったり
切れ味の鋭さがまんべんなく注入されてる曲。
聴いてて思わず興奮してしまう。

・ocean/bloodthirsty butchers
非常にシリアスなテーマを、ゴツゴツしたロックサウンドでじっくりと聴かせてくれる。
「生きていこう」っていう実直なメッセージが鳴らされています。

・Utauyo!!MIRACLE/放課後ティータイム
聴いてるだけで踊りたくなってくる。HTTの曲ではこの曲が一番良い、と断言できる。
のは、やっぱりサウンドが面白いからかな。コード進行も奇天烈で最高!

・アイデンティティ/サカナクション
色々なものが爆発してる曲。超テンションで超ダウナーな事を歌ってる凄い曲ですよ。

・会いに/フジファブリック
イントロの時点で泣ける。

・to the end~永遠に咲く花~/marble
一気にブワ-ッと広がっていくメロディの素晴らしさ! ロックキッズにも聴いて欲しい。

・Tokyo/口ロロ
電車のアナウンスだったりサウンドをポップソングに落とし込んでいる画期的な曲です。

・平行/アナログフィッシュ
まず詞が面白いってのと
淡々と歌ってると思ったらいきなりギターの音が強くなったりとか
アイディアが兎に角秀逸な曲ですね。
絶対面白いと思う。

・雨にうたえば/monobright
確実に隠れてる名曲。別世界に連れてかれてるような気分になる。アンニュイなメロディも本当に良くて。
ちなみに表記は一応出た時のもので。

・I love you&I hate the world/サンボマスター
あのサンボが「憎しみ」を歌ったというある意味ありえない曲。
所々声が震えてるのがまたもうね・・・。

・WHITE SONG/おとぎ話
汚く、荒み切った、擦れまくった心を一気に白く染め上げてくれる素晴らしい一曲。

・Like A Music/CooRie
自由に解き放たれたメロディの美しさ。清涼感そのもののような曲です。

・宇宙飛行士への手紙/BUMP OF CHICKEN
メロディの洗練度は今まででも随一なのでは?大きくも小さくもあるスケール感もまたクセになる一曲。

・旧市街/People In The Box
ラップ(ポエトリー)→オルタナ→大サビ、っていう良い意味でめちゃくちゃな構成。
よくこんなん作れたなって思う。

・Step On/セカイイチ
個人的に詞を読んで「うんうん」って頷く箇所が多かった。
心に染み入るような名曲、と同時にある意味「石コロブ」の続編のようにも思えた曲でした。フィーリングで。

・比翼の羽根/eufonius
いつもの要素はありつつも、サビでもう一段階踏み込んでいく構成が見事。長年のリスナー的にも満足。

・ロスト・チルドレン/椿屋四重奏
悪意そのもののような曲。



割と多めに取り上げてみました。
結構バラバラな感じになってしまったので傾向も何もないんですが
メロディが突き抜けた曲が好きなのかな、ってのと
シリアスな曲もかなり好きなのかなって思います。そういう曲が多いです。
或いはその両方を満たしているような、ね。
刺激的なフレーズが出てくる曲も好き。

まあ、唯一傾向があるとすれば大抵そんなにメジャーじゃない、って部分ですかね(笑)。
興味があれば是非というところ。




という訳で次回で総括シリーズもひとまず終了です。明日更新します。