超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

FORTUNE ARTERIAL 赤い約束 第9話「眷属」 感想

2010-12-04 02:24:24 | アニメ




かなでさん本当に良い人だなあ。今週のFAの感想。




てっきり今週は紅瀬さんの話になると思いきや、基本瑛里華と孝平が中心でしたね。
「眷属」とは何ぞや?って事で。
兄貴の行動も気になるけれど。


先週の最後、ようやく自らが吸血鬼である事を陽菜に告げられた瑛里華、
その陽菜が瑛里華の事を話しておく、と。かなでさんに。
分かってもらえるようにね。
分かってもらえるとは思うけど・・・でも何か厳しい表情なのよ。
もしや、って思ったけど
まあ杞憂ですよね(笑)。引くとか、怒るどころか、陽菜の命を助けてくれてありがとう、と。
瑛里華が私は吸血鬼なのよ、と自分を卑下するも
「えりりんはえりりんだよ!」と。
今までの思い出だったり、楽しさを信じる、と。この人何気にずっと良いこと言ってるなあ・・。

そんなこんなで、瑛里華はようやく本当の意味で皆と打ち解ける事が出来た、と。
吸血鬼って明らかに化け物の類ですけど
そして先週退治云々言ってた人が
普通に受け入れてくれる。
これは嬉しかったんじゃないかと。そりゃあね。


ただ、話はもちろんここでは終わらず、タイトルである「眷属」について移る。

白ちゃんの兄が紅瀬さんをとある館に案内するんですけど
そこに居たのは千堂兄弟にそっくりな女の吸血鬼。
これは、もしや・・・と思いつつも
すぐさまに険悪なムード、だがしかしその吸血鬼の目力でたちまち紅瀬さんは奴隷状態に。

これがどういう事なのか?
その後文化祭の準備・それとティータイムの買出しに瑛里華と孝平が行った時
孝平が辛抱たまらず彼女に訊いたんです。
その前に浮かない顔してたのもあって。
瑛里華は戸惑いつつも話してくれました。

眷属・・・それは前述の言葉の通り、吸血鬼にとっての奴隷、或いはしもべ的な。
吸血鬼に仕えるもの?
血を吸わせたり、いいようにしたり。
正に先の吸血鬼と紅瀬さんと同じような。

これも瑛里華が話してくれたんですが
眷属っていうのは元は人間で、吸血鬼に血を吸われる事で吸血鬼化してしまった者、らしい。
元は人間な訳ですから、代償に極度の睡眠を取らねばならない、と。
体育祭の時のCパートはこれの事だったんだ。
 で、そういうしもべ的な存在である「眷属」を作れ、と瑛里華は強要されてる訳です。
その吸血鬼・・・いや、彼女らの母ですね。
在学中に作らなければ館に閉じ込められてしまうという話。
理由としては、自分を抑えきれなくなる可能性があるから、かなあ。血を吸いたくなって。

となると兄の伊織は既に血を吸ってたので、あれが眷属って事なのか。
そして孝平は眷属候補として生徒会だったり、無茶な力試しをされた、って事なのか?


ていうか孝平は事情を知って自ら眷族を願い出るんですけどね。
閉じ込められるのとか、明らかに見逃せないですもんね。
それに多分好きって気持ちもあると思うし・・・。

でも瑛里華はそれを断って、私は人間らしく生きたい、と。
この描写は今までの積み重ねで活きている感じでした。
普通の人間に憧れてる~って要所要所で入ってましたもんね。母や兄とは違って、受け入れないと。
一旦引く孝平。
眷属を作らないでいい方法を探すわ、と瑛里華。


ただ、終わり際にどうしても孝平の血を吸いたくなってしまって。
どうやら自分にとって大切な人の血を吸いたくなる、との事ですが。
じゃあ母も兄もそうなのか。
そこらへんまだまだ深く描写されてませんけど。

でも、眷属になる/ならない、作る/作らないってのが一応のテーマにはなってきそうですね。その辺に注目しつつ。




一気に謎が明かされました。
明かされてない部分とかもあるけど、着地点は見えたような。
すごい王道といいますか、一本道というか。
こういうのって今は逆にない気がするので新鮮ですね。
なんか当初の印象よりも大分面白くなっていってる感じ。瑛里華にしても孝平にしてもどんな行動を取るのか。
それが楽しみです。
何気にコンプレックスを打ち破る、ってのがテーマになってるのかな。ってちょっと思ったり。