超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

サカナクション@日本武道館 10.10.8

2010-10-09 21:03:50 | ライブレポ



昨日はサカナクションの日本武道館公演を観て来ました!
東京に行くのも何気に約1ヶ月ぶりでした。



いやあ、終始気持ち良かったですね。
気持ち良かった、のと同時に、サカナクションの音楽が武道館で鳴っている、っていう事に対して
違和感みたいなものもあって
それがまた楽しかったです。
ワンマンで観てると分かるんですけど、シングル曲以外バーッってアゲる曲ないんですよ。
だから余計に、「武道館のライブ」って感じじゃなくて
「サカナクションのライブ」ってのをそのままやった、みたいな。
丁度9mmとかNICOは武道館らしさを意識したライブ、って感じだったんで
その逆って感じになるかな。
どっちがどう、っていうのは全くなくて
むしろやり方が違っててとても良いです。そっちのが良いです。
最後の「目が明く藍色」は本気で感動しました。
あれは反則レベルだね。
叫んでたような気もするし。



武道館に行くのなんて・・・半年ぶりか。てか今年4回目だ。
何気に今年は自分の好きなバンドが武道館やってるんだね。
逆に来年は少なそうだな。
なんとなく。

九段下駅にて、相当の人の群れ。チケットは売り切れらしい。正直、ギリギリ売り切れないかな?とか
個人的に思っていただけに、侮れないな~とか思った。
これならばまた近いうちにやれるレベルだな。
気の早い話だけど。

武道館に辿り着くと、その時点で武道館の一部がエレクトロって感じになってる!(笑)。
ライブが始まる前もそんな感じの仕様だったし
ライブハウス武道館ならぬ
クラブハウス武道館ですか。或いは、そのどっちもか?

monobright、Base Ball Bear、NICO Touches the Wallsからお花が届いてました。





ライブ本編。
一曲目は、おなじみ「Ame(B)」でスタート!
うお~いきなり武道館がディスコ化だ(笑)。
自分の周りの人は大人しかったけど
アリーナ席とかの人はもうはじけまくり。その様子を観てるのも楽しい。
普段のサカナのライブって意外とモッシュがキツくて音の隅々までは、って感じなんですが
座席有りだとじっくりとそれを楽しめるのがいいですね。
ホールでのライブもまた希望。

そこから「ライトダンス」「セントレイ」といきなりアッパーチューンの連発!
前者では途中ベースソロが炸裂してそれもまた格好良かった。
続く「アドベンチャー」も納得の盛り上がりです。

したら、個人的に大好きな「klee」!電車の中でリピートしてました。
絶対武道館で聴きたい、と思ってただけにこれは嬉しい。
やっぱこの曲のギターリフはかっちょいいね。


が、それだけがサカナクションの魅力ではなくて、もちろん深みのある聴かせる曲も重要です。
いきなり「フクロウ」というややマニアックな選曲に驚きつつ
何気にシティポップスっぽい?アレンジに聴こえた「涙ディライト」、
そして、これまた個人的にお気に入りの「アンダー」!ああ・・・これが聴けて本当に良かった(笑)。
絶対気持ち良いよ、って予想してた以上のトリップ感。
この日は常に映像と共に送ってる感じだったんですが
この時の映像はとってもモヤモヤした映像で
それとのリンク性なんかも曲の持つパワーを増幅させてたと思う。
 ここから繋げて「シーカランスと僕」。うむ、実にクラブ的でありますな。
音がクリアで気持ちいいわ。

更に、もっとアートな方向性へ変化
なんとインスト3曲連続で演奏です。これもまた良い構成だなあ。
「マレーシア32」と「21.1」「Paradise of Sunny」だったんですが
正直この部分・・・一番のハイライトだったかも。
サカナクションの凄さ、が最もよく出てました。
演奏面で。
ちょっと呆然としてしまうくらい良かったです。中でも「Paradise of Sunny」は、圧巻。

新曲も披露、何気にロック色強かった。
メロは実にサカナっぽい。


で、ここからスーパー盛り上がりタイムに突入!です。
「ネイティブダンサー」から始まり「インナーワールド」に続き
サカナクションとの出会いの曲「サンプル」があり
デビュー盤のリード曲「三日月サンセット」がありーの、「アルクアラウンド」「アイデンティティ」という
超豪華な流れがありーの・・・
特に「アイデンティティ」は、期待以上の爆上げっぷりでした。
ここまで一体感が出るとは。
本当に大きいステージ用の曲だわ。なのに歌詞がネガなのが更に素晴らしい。
叫んでうお~ってなるような詞じゃねえだろ(笑)。
でもそれも上手く、狙ってやってるっぽいのが流石だ。 違和感の演出。素も入ってるだろうけど。

そういえば「ライトダンス」の「でも明日が見えなくて~」の合唱も凄かったな。
コーラス部分を観客に歌わすんだけど
1万以上の人が「明日が見えなくて~」とか歌っているだなんて。自分も含めて。
どんだけナーバスなんだよ(笑)。
異様な光景だったよね、ある意味。

最後に「enough」。ビシッと締めて終わる、ってのもオツですね。この曲も迫力満点で
ちょっと気持ちピリッってなりました。
最高のステージや。



アンコールは2回敢行。
1回目のMCで音楽への熱い想いと、「後5回はここで演りたい」っていう野望を語り、昔話へ。
初ライブは札幌KRAPS HALLだったらしいんですけど
そこでは100人未満しか来てなくて(それでもやや多目だな)
でも今日は100倍だよ!と最後に歓喜の声も上げてました。
メンバー紹介を済ませた後
「音楽で僕らの事を知ってください」と、前置きをして「GO TO THE FUTURE」。
なんでももうやらない、と以前言った曲らしく
その初ライブでも演奏した曲らしい。
正直、格好良かったよ。

そのまま1stの曲「白波トップウォーター」。これもまたしっとりしてて聴き入ってしまったな。


ただ、最後にはやっぱり彼らお得意の超変化球、投げますよね。
「ナイトフィッシングか?」と思ってたら
最新作から「目が明く藍色」でした。
武道館なのに「ナイトフィッシング~」抜かすっていうのは凄く意外だったけど
確かにこの曲のが集大成っぽい気がする。なんかやたらと感動したし。歌に。

こうして常に「気持ち良い!」とか「格好いいね!」って感情を抱いたままライブは終了。
すっごく緊張してたみたいで
歌詞何度も飛ばしてたんですが(笑)
十分にあの空間と渡り合えてたな、って気はしました。あくまで自分たちのルールで。




サカナクション初武道館。
冒頭でも語ったように、私個人的な印象としては武道館らしいライブ、ってより
サカナらしいライブ、という感じで
だから今年観たバンドとはカタルシスの種類が違かったんですけど
それも一つの格好良さだなって言うか
自分たちのスタイルを見せつける為のライブだったのかな、と。思いっきり。

だからこそ、本人が語っていた通り
この先回数を重ねていった時、どういう風に変わっていくのか
あの空間をどういう風にコントロールしていくのか、ってのが興味津々です。
今度は更に上手くやれそうな気もするんです。
この日はこの日で、凄かったけどね!
精一杯魅せてもらいました。

最後のスタッフロールが流れる演出の後に、客席がバーンと映し出されたのは流石に感動しました。



セトリ
1.Ame(B)
2.ライトダンス
3.セントレイ
4.アドベンチャー
5.klee
6.フクロウ
7.涙ディライト
8.アンダー
9.シーカランスと僕
10.マレーシア32
11.21.1
12.Paradise of Sunny
13.新曲
14.ネイティブダンサー
15.インナーワールド
16.サンプル
17.三日月サンセット
18.アルクアラウンド
19.アイデンティティ
20.enough
encore
21.GO TO THE FUTURE
22.白波トップウォーター
encore2
23.目が明く藍色



にしても、初期の曲は今と比べてやっぱポップ感強いですね。
そして「アイデンティティ」のキラーチューンっぷりは、やはりというか、鉄板レベルでした。
もうこれだけでこれからのライブは安心、とかそのくらいの。
これからもこの音楽性のまま突き進んでいって欲しいです。個人的に見たいので。





FORTUNE ARTERIAL 赤い約束 第1話「渡り鳥」 感想

2010-10-09 02:39:43 | アニメ



3度目の正直なるか・・・。「FORTUNE ARTERIAL」の感想です。



4年ぶり?のオーガストアニメですよ。
「あけるり」もとい「キャベツ」の衝撃は色々とアレだった訳ですけども
その前の「はにはに」も何故か「wind」との2本立て、っていうよく分からない放送形態になっていて
いつになったらまともな?っていう感じなんですけど
その意味じゃ今作はある意味注目ですね。
絵柄がああ、いかにもって感じで
今までだと一番原作に近いのでは。





ベタに主人公の転校シーンから。「ヨスガノソラ」でも最近観たよ(笑)。
ただ転校理由が一人立ち、って事で
その意味じゃ立派と言えば立派ですね。引越しばっかの辛さは微妙に分からんでもない。
7年ぶりに来る街、らしい。

で、いよいよ決意の新生活、と来たところに
副会長さんがお出迎え。名を千堂瑛里華、と言う。いきなりフレンドリーモード。
転校してきた生徒全員にやってるのかな。
取り敢えずは親密な雰囲気・・・

と思ったらいきなり拒絶される(笑)。
なぜ?と思いつつ、やっぱ冒頭のアバンから考えると、彼女には秘密が?
なんか握手する寸前に悲鳴上げて、その後一人で興奮状態に。
人間かどうかも怪しい。
複線から考えると。

その場に居合わせた八幡平、っていう在校生に案内されて学校の寮へ。
寮入りしてしまえばもう転校しなくて済む、って考えですな。
早くも主人公・孝平と八幡平は意気投合した様子。
そして寮では新たな出会いが、
と思いきや実は昔ちょっとだけ住んでた時の幼馴染でした。しかも姉妹。
こういうのはベタで役得だけど
意識してるのは一応妹だけ、っぽいですね。
姉のかなでは・・・ってこっちが姉なのかよ。逆だろ。

その日は、荷物が届いてないので八幡平の部屋に泊めてもらう事に。
BLフラグですか・・・。
どっちも中々イケてるし。
上では女子たちのガールズトークが炸裂中です。


寮の仲間の紹介が済んだ所で今度は転入生恒例?のオリエンテーリング、です。
なんでも学校内の108つの場所の写真を取ってくる、というものらしい。
学校の案内も兼ねてるのかな。
渡された地図を元に写真を撮りに行く孝平。そこで小さな女の子と出会う。
こう、いかにもオーガスト!って感じの子ですな。
名は東儀白。また変わった名前・・・。
 この学校のシスターに仕えてるらしく、中々に礼儀正しい子です。好感は結構あるね。

で、知らない場所の案内もしてくれました。
そこで出会ったイケメン風の男、は、白の兄だった。征一郎。生徒会の人物らしい。
いかにも気難しそうな・・・
って思ってたらまたもやイケメン風の男が。って何気にイケメン無双じゃね?なぜここまでイケメンが多いのか。
一瞬そっち系の作品を観てる感覚になったぜ。

その男は伊織(デジモン思い出す)といい、先の副生徒会長・瑛里華の兄でした。
またも兄か。生徒会長でもある。
しかも、結構いたずらな性格で、孝平と瑛里華をわざと風呂に引き合わせる、という迷惑な罠をしかける。
なるほど、こうやって必然性を出してる訳ですね。
エロトラブルではなく、意図的なものだったと。
それでも孝平がラッキーな事には変わりませんが。
当然ビンタを食らう。

どうやら、瑛里華が孝平の事を気にしている?って理由で仕掛けた様子。
Aパートの最後で意味深に語り合ってるシーンもありましたが。
この兄妹には色々と秘密が多そう。

ただ、孝平は割りと真面目な性格みたいで
いたずらに巻き込まれて一方的に損をした副会長の事を思い、半分キレる。
その様子を陰で聞いていた瑛里華。
うむ、こうやって好感度が上がっていく訳ですね。確かに嬉しいかもね。

その後、その瑛里華から伝説の木の下、的なところに呼び出しの約束を交わされる。
八幡平は「告白か?」と冷やかしてくるけど
どう考えても違う気がするんですよね。
先の半キレで好感度は上がった気がするけど
かといっていきなり、ってのは何でも。

とか思ってたら、結果的にすっぽかしちゃうんですけどね(笑)。でも、これには理由があったのです。


端的に言うと、瑛里華の兄、伊織らしき男が人の血を吸ってるのを見てしまったから。
それが原因で、約束の場所に来る事が出来なかった。
というかこの後無事に?って心配もあるし。
どうなるんでしょうね。
ついでに言えば、兄があれって事は、妹である瑛里華もきっと・・・?という事で、次回に続きます。




1話目としては、まずキャラ紹介から、と思ったらいきなり核心まで触れてきた、って印象。
学園ラブコメに吸血鬼もの、を加えてきたという感じの話し。
まあ設定云々は元々知ってたんですが、
それでもいきなりああいうシーンになるとギョっとしますね。

はにはに、あけるりと何気にオーガスト作品は観てきてるんでこの作品も観ると思いますが
製作本数が落ちついた今
流石に今回こそは、って期待も込めて。というか別に過去2作も嫌いではないんですけどね(笑)。
キャベツなんか今となっては逆に笑えますよね。
笑っちゃいけないのかもしれませんが。
何気に今回もういんどみるの作品とほぼ同時期、ってのもタイミング的な何かを感じさせます・・・。
これからどう捌いてくかを生温かく見守る事にする。