秋から色んなバンドのツアーが始まるんで色々日程調整が大変です。
で、このバンドもツアー出ますね。
って事で凛として時雨の新譜なんかのレビューを。
初めて聴いた時も、
何度か聴いた時も思ったんですけど
このアルバムは、前作のような実験的な部分は余り少なくて
むしろこれぞ時雨!みたいな
時雨ならではの武器をいっぱい搭載しました、みたいなアルバムになってるんですよ。
それこそ前作のエッセンスもちゃんと入ってるし。
要は、タイトル通りですよね。
「これで時雨を体験しろ!」みたいな。ちょっと違うかもしれませんが、自分はそういう風に受け取りました。
結構ね、今までナンバーガールのイズムを受け継いでるバンド、みたいなイメージもあったんですけど
これ聴いてるとあれですね
THE MAD CAPUSEL MARKETSみたいな感じでもあるのかなあ、なんてちょっと思いました。
デジっぽい音の曲とか聴いてると特に。
微妙にあの時の感覚が蘇ってくる気がしなくもない、というか。
個々の曲に関して言えば
まず鉄板なのは「I was music」「replica」あたりか。
この2曲に関して言えば気持ちの良いぐらい時雨!って感じで
とても安心して興奮できる曲です。
その他の楽曲も、前作を経た上ならば違和感なく聴けるような楽曲に仕上がってるんですよね。
どれもこれも。
実験作を経たからの、王道的エッセンス、というか。
ただ「Can you kill a secret?」ってのはタイトルがまんま宇田多ヒカルで笑いましたけどね(笑)。
内容はとってもハードコア、って感じですけど。
最後の「illusion is mine」なんかは345の声のキレイさを活かしている様なナンバーで
これもまた新境地って感じでいいです。
声がキレイ、と言えば6曲目の「eF」の歌声はヤバいっすね。
何故だか分からないうちに涙腺刺激されてるという。
要約すると、とても分かりやすいアルバムです。
そして今までで随一に聴きやすい。
連続で聴けちゃう感じで。
このアルバムを作ったのは
4月のたまアリだとか、気が付けば全国ツアー回る時に、公演場所がほぼ大バコになってたりだとか
そういった最近の状況も影響してるのでは、ってちょっと思います。
良いタイミングだから、マスターピース作るか、みたいな。
そういう感じで聴くと、また面白いかも。
前述の通り、初心者にも勧めやすい感じで。
時雨は、何気にデビュー作の「#4」から聴いてるんですけど
そこから考えると随分進化したな、って思います。
過去作は過去作で良いんですけど
新譜は新譜で、微妙にマイナーチェンジしたり、聴かせるポイントが違っていたりと
上手く考えて作ってあるのが面白いな、と。
あの頃と比べると大分記名性も上がった感じ、がする。
ツアーのチケットも無事取れたので、「still a Sigure virgin?」の世界を生でも味わって来ようと思います!