超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

神聖かまってちゃん@SHIBUYA-AX 10.9.19

2010-09-20 02:42:03 | ライブレポ



今日は渋谷で神聖かまってちゃんの自主企画イベントを観てきましたよ。
その名も「窓辺で手紙を調弦っす。vermail」。
相変わらず渋谷は遠いね。


ええと、何て言うんですかね、超満足した!って取り敢えずは言っておきたいんですけど
前座を含めてのゲスト陣が、もうビックリするくらいバラッバラで。
統一性全くねえよ!
でもそれが逆にすごいイベントちっくだなー、って思いました。
 こういう自主企画イベントって大体ファン層被る感じにするでしょう。ジャンルも。
でも、この日は全くそんなんじゃなかったからね。
アーティストがライブ終えた後に「あれが○○だったの?」とか言ってる人が居たのには驚いた。
やっぱ最近のリスナーが多かったんだろうか。
 しかし、約4時間も立ちっ放しだと流石に疲れるわ(笑)。
終電ギリじゃなかっただけでも良かったですけどね。
という訳で以下つらつらと。


余談ですが渋谷のスクランブル交差点でお祭り?をやってました。神輿担いでました。
ただでさえ人多いのに。凄え。




●QP-CRAZY
ハードコアパンクバンド。出るの当日に知りました。友情出演、って事らしい。
非常にイカれたパフォーマンスだったんですけど
一応存在は知っていた為、反応は出来ました。
結構ベテランですよね?
歌よりも演奏のブ厚さが印象に残った。年季が入ってる。
3曲程度やってスパッと終了。



●フルカワミキ
1.Coffee&SingingGirl!!!
2.金魚
3.New Days
4.FREAK RIDER
5.LA LA LA
6.Sweet Surrender
7.C.STEREO
8.Amore
9.Candy Girl

凄い良かった・・・!
というか格好良かったです。単純に。今こんな良いライブしてるんだ。
ベースも相変わらずブリブリ弾いてて、格好良い女性の代表、みたいな感じでした。
んで生で聴くとどの曲もやっぱ気持ち良い。
加えて、この日はセトリも良かったから
流れが出来てた、というか。
9曲だけど、それ以上楽しんでた、みたいな感覚かな。兎角、気持ちの良い音空間でした。
2枚目の曲が多かったのも良し。
きちんとロックに根差してる感じがして。

一曲目からして、来た!って感じだったんだけど
声の出は後半になるに連れて高まってた気がする。
「FREAK RIDER」なんかはバンドサウンドの切れ味とシャープなボーカルが上手く絡んでいて
ビビッと来るタイプの楽曲として鳴らされていたなあ、と。これで勢いついた、といいますか。
「Sweet Surrender」もやたら洗練されてて良かったです。
ラストの「Candy Girl」はもう鉄板。一番良かった。スケール感が他と一線を画してる感じですね。
ボーカルもいちいちキマってて楽しかった。
気がつけば全曲楽しめてた印象、です。

テクニック、という面では一番良かった、のではないかと思います。この日。
想像以上に面白かった、ですね。




●川本真琴
全曲知らない曲だった・・・。
と、思ったら新譜からほぼ全部だった、みたい。
今やすっかり素朴なシンガーになってしまったけど
その分楽に、自由に音楽やってんな、って印象でした。
「I LOVE YOU」って何度も繰り返す歌が特に良かった。
かまってちゃんのメンバーは全員るろ剣世代なんだろうな。多分。



●神聖かまってちゃん
真打登場。でも演奏は一番下手(笑)。
けど!
衝動なら誰にも負けません、って事で。
AXのステージから大きな弾幕が・・・・と思ったらニコニコの画面だった。
どうやら生配信してたみたい。この時知りました。

1.夕方のピアノ
2.ベイビーレイニーデイリー
3.天使じゃ地上じゃちっそく死
4.ロックンロールは鳴りやまないっ
5.学校に行きたくない
6.ちりとり
7.いかれたNeet
encore
8.あるてぃめっとれいざー!


企画者なのに曲数少ねえ(笑)。
まあいつも通りダラダラしゃべってたから、ですね。
途中アンケートを取る場面があって
「この4人で一番坊主にして欲しいのは?」ってヤツだったんですけど
当たり前のようにmonoくんでした。
本当に坊主にするのかなあ。

楽曲自体はですね、
とにかく前半が良かったです。
AXという事で1500人以上が入ってるわけですけども
あの人数で一気に「死ねー!」とか言ってると
それこそ一種のカルト集団に見えなくもないというか(笑)。
初っ端からアンサンブル暴れまくりで気持ち良かった。

ハイライトは「天使じゃ地上じゃ~」と「いかれたNeet」かな。
どっちも、あのデカイステージで
思いっきり鳴らされると、最早異常空間の域ですね。相応のトリップ感。
「いかれたNeet」は「バラードを・・・」って曲紹介だったんですけど、どこがバラードなんだろう(笑)。
 前者に関しては、そんな空間で「いやだー」とか「死にたいな」とか
わめきまくってる訳ですから
異常度も高かったんですけど
やっぱキーボードの存在が大きいな、と改めて。
あれで結構普通のパンクから抜け出せているような気がして。
アレンジっていう面でも楽しめるのはとても良いことだな、と。
そして、ゲストの力も借りてですが、この音楽性で大ハコを一杯にしてしまう集客力も凄い。
これがもっと大きなステージで鳴らされたら
更に凄い事になるだろうな、と思い。
大きなステージで聴くかまってちゃんは、とっても最高でしたよ。
何気にリズム隊がしっかりしてたような気がする。
特に「ちりとり」とかで。


後は、そうですね、の子がポロリしてました。はっきり見えちゃった。別に嬉しくはないけど!(笑)。

結構、シンプルな楽曲が多かったので
次は美メロを活かした楽曲なんかも聴きたいな、と。一度で良いから「口ずさめる様に」聴きたいなあ。
そういえば、新曲の「ベイビーレイニーデイリー」は素直に良かった。
キーボードの音色がとても沁みました。
あれだけで聴いてられる感じ。




全体の印象としてはですねえ・・・
やっぱり個々のイベントって感じでした。重なる部分がないと言うか。
でも、これがある意味かまってちゃん流のブッキングなのかな、っていうか
全く異なるジャンルを集めてみました、っていうか。
でも不思議と嫌な感じがしなくて
むしろ面白いね、みたいな。
前座以外は持ち時間が均等で、それをきっちり守ってたかまってちゃんには好印象でした。
てっきり破っちゃうかな、って思ってたんで(笑)。
ハードコア、エレクトロロック、素朴なポップス、ロック(パンク)って異種格闘技みたいな組み合わせでしたが
対バンっていうよりは
それぞれがそれぞれの世界をマイペースで見せてる感じで
普通の自主企画とはちょっと印象が異なるイベントでしたね。いや面白かった。

年末にまた企画があるらしいんで、参加できたら参加しようと思います。
今年の12月も忙しくなりそうだ。