超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

ネコあね。1巻/奈良一平

2010-09-21 20:21:20 | 漫画(新作)


奈良一平「ネコあね。」 1巻読了。



タイトル通り、猫が姉になってしまう話。
なんだそりゃ?と思われそうですが
実際その通りなんだから仕方がない。で、それが普通に面白い、っていう。
 こう・・・突き抜けて面白い、とか
とても個性的、ってまではいかないんですけど
基本雰囲気とギャグが微笑ましいので、そのノリで読んでいけちゃうような、そんな漫画です。

で、個人的に気になるのは線の書き方、ですね。
微妙に不安定なんですよ。
それが良い味になってる、と。
一歩間違えれば記号的なだけの漫画になってしまう危険性もはらんでいるんですけど
この良い意味で下手、っていうか下手ウマ?な画風のお陰で
きちんと読める、というか、浸れる、というか。
これが初連載っぽいので色々と整ってない部分はありつつも
設定だとかキャラはそれぞれで良いので
この調子で発展させていってくれれば。
雰囲気漫画、みたいな節もあるので、その要素を高めていってもいいかも。
結構見守るのが面白そうな作品、ですかね。


最後、特筆すべきは、意外にもそっち系のシーンが多目、ですね。
でも前述したように、元々の絵柄が素朴系なので
そこまでいやらしさが漂ってないのがミソです。
もっとやってもいいかな、って思うくらい。そりゃ言い過ぎか(笑)。
ラブコメなのか日常ものなのか、はっきりしない部分もあるんですけど
それもまた回数を重ねていく事ではっきりしそう、かな?
何にせよ個人的には好感触でした。次も買う。




世紀末オカルト学院 第12話「千の風、美の尋めゆき」 感想

2010-09-21 03:11:45 | アニメ


色々と凄かった・・・。今週の「オカルト学院」の感想です。




先週に引き続き、アニメが変わったかのような魔法合戦。
川島先生の側近の男が、黒豹?に変身したりして、ますます世界観が訳分からん事に。
空では白魔術師と黒魔術師の魔法合戦、
そこから離れるマヤ、
止まったままの文明、
操られる町の人々、
マヤを復活させようとする友人たち。
様々な要素が絡み合って、正しくカオティックな感じになってましたが
一つ、ノストラダムスの鍵であり、マヤの父親の仇でもある美風をやっつける、ってのははっきりしていました。
これがあるからちゃんと観れたようなものです(笑)。

で、まずは川島先生・・・いや、千尋ですね。
彼女との対決は、黒魔術師、つまり美風の勝利でした。
直接描写はされてませんでしたが、魔法か何かで致命的な傷を負ったのでしょう。
千尋を倒した美風は、すぐさまマヤの元へ。
今までマヤの元に怪異を差し向けていたのも、全部美風の仕業だったみたいですね。
それを陰から千尋が助けていた、と。あの豹の人も。
文明に取り入ったのも、出来るだけマヤに近づく、って目的があったみたい。

一方、マヤの友人たちは降霊術でマヤを呼ぼうとするも、一向に出てこない。
そりゃそうだ、マヤは死んでない訳だから。
そんな彼女らの元へ一瞬現れて「逃げて」と宣告するマヤ。
マヤは生きていた!と喜ぶ暇もなく
操られた町民たちに取り込まれそうになる友人たち。
黒木の親父と共に、逃げる彼女らですが・・・
こずえが、いとも簡単に取り込まれてしまいました。「魔女を殺せー!」って・・・。
敵側かよ(笑)。
何気にばあちゃん×2匹が良い味出してたね。普通に怖ぇ。

その頃、美風に敗れた千尋が、最後の力を振り絞って、止まったままの文明の元へ。
美風に懸けられた魔法を解いて、
最後のメッセージと、共に、キスを・・・。
あの恋心もマジだったんですね。
美風にさんざん弄ばれて付けられた傷も、あれで浄化された気がします(←本当かよ)。
のは、ともかく、託されたメッセージと共に、美風とマヤの元へ。

その途中で、友人たちと合流!
先のばあちゃん×2匹に襲われるも、黒木親子の見事な戦術(?)で助けて貰って
いざマヤの元へ!


最後の決戦。
父親の恨み、千尋の恨み、そしてこの世界を救う為・・・
とはいいつつ千尋みたいな超パワーをマヤは持ってないわけで
どう戦うのかな?と思いきや
なんと、例の手帳を所持してて。先週燃やされたヤツです。
あの手帳ですら、千尋のフェイクだったらしい。文明は2度も騙されていたのか・・・。
その手帳に、封印魔法が書かれていると。

マヤは闇雲に逃げ回ってた、っていうか逃げさせられていた訳じゃなく
この封印魔法を使う為の準備をしていた、と。
いよいよこれで美風も終わりか、と思いきや
呪文を読む前に攻撃されました。
うーんシビアだ(笑)。

その後、文明が駆けつけて、手帳をなんとかキャッチする。
その様子を見た美風が、
あの美風さんに戻って再び誘惑。この期に及んで何てしたたかな。
が、流石にここまで来たらいくら文明でも騙される事はなく。
ほぼ彼女が鍵だってのは確信的でしたが
マヤが彼女を写真で撮ると・・・平和な未来が映りました!正式に鍵確定、ですね。

それが後押しになったのか、躊躇いもなく呪文を唱える文明。
それを、唱和するマヤ。
文明は凡人だけど、手帳の呪文を伝える事なら出来る。
当然、美風が魔法を使って阻止するも、一撃では殺せず、何度やっても倒れない文明。
先の白魔術師との対決で、魔法力を大幅に使ったツケだったんでしょうか。
あ、それとも千尋の魔術コーティング?
ともかく、ボロボロの状態になっても読むのを止めない文明。遂に男の見せ所だ!
呪文を最後まで唱え終わると・・・

消滅する美風。
遂にノストラダムスの鍵が・・・!
と、思ったら黒豹さんや千尋まで消えてしまう。
どうやら、魔術関係の者を全て消し去る封印魔法だったみたいです。
千尋も黒豹もそれを知ってたんだね。
みんなの想いを乗せて、目標を遂げた二人。最後には「怖かった」・・・とマヤが文明に抱きつく。
気づけばやたらにモテてんな、この男は。
操られた町の人々もすっかり元通り。友人たちも、無事助かり。こずえも通常モードに(笑)。

で。
めでたしめでたし♪、ってなるところが
実はマヤの父親、生きてたんです。それも未来で。これは一体?
そして、美風を滅ぼしたというのに、変わらない未来の世界。
 んで次回予告観てたら消えたはずの千尋と黒豹も映ってるし・・・。
どうなってることやら。
また次週が気になっちゃいますねえ。最後まで引き上手だな。




という訳で、次週で終わりです。
色々とありましたが、ぶっちゃけ何が起こるか分かんなくてその意味じゃとっても楽しかったです。
この回もちょっと混乱しつつも、観てる時はすっげえ面白かったし(笑)。
まあ賛否は分かれそうだけどね。
ただ、なんだろう、観てる時の感触はやっぱ王道、って感じがしたかな。それは一貫してたと思う。
自分は頭の中で整理しつつ観てたけど
普通に頭空っぽにして超展開を楽しんでも良かった、かな。
気になる点はありつつも
最終回は割と素直に観れる感じのものになりそう。期待します。