奈良一平「ネコあね。」 1巻読了。
タイトル通り、猫が姉になってしまう話。
なんだそりゃ?と思われそうですが
実際その通りなんだから仕方がない。で、それが普通に面白い、っていう。
こう・・・突き抜けて面白い、とか
とても個性的、ってまではいかないんですけど
基本雰囲気とギャグが微笑ましいので、そのノリで読んでいけちゃうような、そんな漫画です。
で、個人的に気になるのは線の書き方、ですね。
微妙に不安定なんですよ。
それが良い味になってる、と。
一歩間違えれば記号的なだけの漫画になってしまう危険性もはらんでいるんですけど
この良い意味で下手、っていうか下手ウマ?な画風のお陰で
きちんと読める、というか、浸れる、というか。
これが初連載っぽいので色々と整ってない部分はありつつも
設定だとかキャラはそれぞれで良いので
この調子で発展させていってくれれば。
雰囲気漫画、みたいな節もあるので、その要素を高めていってもいいかも。
結構見守るのが面白そうな作品、ですかね。
最後、特筆すべきは、意外にもそっち系のシーンが多目、ですね。
でも前述したように、元々の絵柄が素朴系なので
そこまでいやらしさが漂ってないのがミソです。
もっとやってもいいかな、って思うくらい。そりゃ言い過ぎか(笑)。
ラブコメなのか日常ものなのか、はっきりしない部分もあるんですけど
それもまた回数を重ねていく事ではっきりしそう、かな?
何にせよ個人的には好感触でした。次も買う。