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超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

γ-ガンマ- 第8話「最初のヒーロー Mr.ロストマン」 感想

2013-10-04 13:34:08 | γ─ガンマ─


















来月、単行本2巻が発売!

















2巻は今月分までかと思いますが物凄くショッキングな、
登場人物に甘くない展開とそこから立ち上がらせるグッと来る展開が収められてますから
まとめて読むのが今からめっちゃ楽しみですね 次号は記念にカラーも貰えましたし、
来月はいつも以上にガンマを語れそうで今から気合十分です。

それと、先月は掲載順が中の下あたりに収まっていましたが今月は上から6番目
再び上位に収まり少しホッとしました やっぱり何だかんだ言いつつ掲載順は高い方が良いです
単行本は即重版したようですしジャンプやチャンピオンほど掲載順に焦らなくても良い雑誌だとは思いますが
ただ、この雑誌は若手が上位に食い込みやすい雑誌でなく明確にベテランが幅を利かせている雑誌だと感じるので
その意味でもやっぱり長く定着出来るように感想なりアンケートなりで応援はしっかり続けたいな、と

この漫画を少しでも好きで毎月SQ購入されてる方は善意でアンケ投函をお願いしたい
そして来月のコミックスを即日購入して更なる人気増幅に貢献出来れば。
個人的に今のSQで一番好きな漫画なので。









と、まずは本編とは関係ない周辺事情に関して記述した所で(笑
やっぱり好きな漫画応援してる漫画にカラーが与えられたり高位置に置かれたりするとすっげえ嬉しいからね。
その辺はいちファンの高揚として示しておきたいところなんですけど、勿論内容も今月も良かったです。

まず面白かったのは作中に於けるリアリティだったり練り込まれた設定披露ですね
ただ単に「ファンタジー」で済ますのではなく
他の地球以上に発展した星と星同士の戦争に巻き込まれて物語の根本が始まった
その影響で地球人や生物に突然変異が始まり今のような状態になってしまった・・・という
なるほど世界観の説明としては至極真っ当ですし単純に面白い起源でもありますね

それに加えて、怪獣映画が既に発禁状態になっているという事実もまた面白い、上に納得も出来る
11年の震災が起こった時津波や地震を髣髴とさせる作品が軒並み放送を自粛されたように
本当に怪獣に襲われるようになってからは
怪獣が出てくる全ての作品が同じように自粛を食らっている、と
確かにそれで悲惨な状況に陥ったり亡くなった親族知人がいたりすればそういう声が出ても
流れになってもおかしくはない 更には対怪獣用の兵器開発に力を注いだ為世界の発展も遅れているという現状
一気に明るみになったガンマ世界の細部の描写の数々に納得しつつ興奮もしてしまった8話目になっていました。


個人的には起源に関して言えば、
意地悪な言い方をすれば地球側の漁夫の利だった訳で
地球側に付いたエイリアンは地球の味方をしてたのにも関わらず彼らだけが無残に滅びた
敵側のエイリアンは自業自得だと思いますがその辺にこの物語の深い因縁が絡まってるんじゃないかなー、と
まあ単なる深読みの可能性も十分大ではありますけど(笑
サカキの行動原理はどこから来てるのか?と考えると
多分そっち方面なのかな・・・とか安易に思ってしまいます
少なくとも表情や狂気性からただ単に愉快犯や面白味でやっている訳ではないとは思います
だからといって許される事ではなく、いずれ何らかの形で粛清は受けて欲しいとは感じてますけどね
元最強のヒーロー相手に特異体質であれほどの無双っぷりだと他のヒーロー達も心配だな
割とポンポンキャラが死んでいく容赦のない作風でもあるので
既存のキャラの生死が今から不安になって来た

でもその分、ディスチャージの意思と彼の存在の正しさを示していく事を促されたユリが
彼女がそれを引継ぎ見事に証明することで何とかなれば・・・とも思っています
ロストマンは勇敢なる死を遂げてしまいましたが
サカキの行動が活性化するに従って展開は益々面白くなりそうですね
最後までヒーローらしいヒーローであり続ける事を信じ戦ったロストマン
彼の想いをもユリやミユキには必ず引き継いで貫いてやって欲しい、と思います


「平和」とは何か?という重いテーマも飛び出してきました
ヒーローが一方的に悪や破壊者を取り締まるのは意地悪な見方をすれば単なる「征服」とも表現出来る
その辺の矛盾や違和感を掘り下げて原因究明や和解に関して着手していく展開になるのかな・・・と予想
ロストマンがユリに根源となる特撮・怪獣映画を託したのも
自分の意思で自分の考えで「正義」に邁進していく行動力を買ってのものだったのかと
自分が死ぬ可能性をある程度想定の範囲に入れていたからこそユリに託してたのかもしれない、なんて
最後まで読み終えた今なんとなく思いました。
意思の引継ぎ手を探してたというか。
元々深いメッセージ性を含有している漫画だと思ってますけど、
この先もっと切実で真理的なメッセージを読み手に発信してくれそうでめっちゃ期待してます
「ヒーロー」という概念に対して様々な角度から掘り下げてくれる信頼に値する作品だと思うので。
今後とも読み進めるのが楽しみですね。怪獣側の理念やヒーロー側の過失も描いてくれそうなのに期待。


ユリがレドネフ隊長を苦手とするのは彼女が持っている「正しさ」に頷けないのが大きいんだと思います
レドネフ隊長が行った事は客観的に考えればあの中では最も「正しさ」に溢れてスマートな行為だったと思う
でもそんな「正しさ」が人を傷付けてしまう事もある訳で
「正しさ」で誰もが救われるという事ではない
ユリの掲げる「理想」は隊長の選んだ「現実」に押し潰されたわけですけど
その狭間で悩んだり苦しんだりするのもまたヒーローらしいっちゃあヒーローらしい。
二人の思想は完全に平行線を辿っている現状ですが、
いつか少しだけでもいいから交わる瞬間も来て欲しいですね。
そういう「相互理解」もまた怪獣の心情云々含めてこの作品の重要なテーマのような気がして来ました。

先月号のミユキのその場におらず、実際に見たわけじゃないから何も言えない~って考えも好きでした
ちゃんと自分の目で判断しない内は口出さず批判も一切しない、っていう考え方ね。
それもまた非常に重要な思想の内の一つだと思うので。
自分で確かめてもいないのに他人の評価や批判を鵜呑みにしてそれに染まっちゃう、
思考停止の人々に対する明確なアンチテーゼとメッセージ。そういう物が多く含まれてるからこそ、好きですね。


今月も様々な思惑の交錯が感じられる深みのある良回でしたね。
ただ楽しい、ただカッコいい、ただ可愛い・・・だけでは済まない感情が漂っている物語だと思うので
是非色々と想起してもらったり各々で噛み砕いてみて欲しい作品、読めば読むほど好きになるのは流石です。
起源を垣間見てユリやミユキに訪れる変化、にも期待しつつ来月を待ちたいと思います
バトルも見応えがあってハッとさせられた8話目でした。



















最後に、今月も恒例の可愛いポイントを(笑
扉絵はねえ、なんで毎月ここまでエロいんでしょうかね!
ちょっと髪型を変えてるあたりも新鮮でグッと来ますし、
作中の検索のシーンと良いミユキはユリのちっぱいが相当お好きなご様子で(笑
それを普通に赤くなりがら受け入れてる辺りもう二人はそういう関係なのかも、とか
そんな事をなんとなく思ってしまいますが・・・
でもミユキのグラマラスボディを背中全身で受け止めてるユリもユリである種役得ですな。
毎回毎回必ずワンシーンは百合を彷彿とさせるセクシーカットを欠かさず入れてくれるセンスも好きです

それと、おもちゃに夢中になっているユリは素直に可愛かったです!
そういう子供っぽい部分と深い思想に想いを馳せる大人っぽい部分とのコントラストが堪らないキャラですね
純粋にロストマンの言葉に耳を傾ける知識に対する貪欲さも個人的にはプラスポイント。
すれてるようで、根は純粋っていうのがね。その上での成長にワクワク中。


関係ないけど、次回のヒーロー名はキャノンボールか
ブルートレイン=アジカン、ライトブライト=アナログフィッシュ
ロストマン=バンプ+ピロウズ、キャノンボール=中村一義・・・って仮定すると
その次はどんなのが来るんだろうな。系統からするとRADWIMPS辺りが来てもおかしくなさそう。
或いは奥田民生とかACIDMAN辺りも。そこにも注目かな(笑




γ-ガンマ- 第7話「別の世界から来たヒーロー マイティ・ブロウ」 感想

2013-09-05 02:51:13 | γ─ガンマ─



















例えば・・・自分の好きな人が亡くなったりすると
それに対して悲しまない人達を見てなんだかモヤモヤしたり
いなくなっても平気で回り続ける世界に対してふと空しくなったり
でも、逆に言えば自分だって「ふーん」の一言で済ます誰かがいたりと
本質は全く変わらない
大勢の人が亡くなったというニュースを見ても動転しないくせに
自分の好きな人が亡くなった時だけ悲しみ存在を惜しむけれど
それ自体が一種の麻痺であるのかもしれない・・・なんて今月号の内容を読んでてふと思ってしまいました。
少なくとも悲しみを他人に押し付ける行為はやっぱり自分勝手なものなんだなあ、と。
それは自分の内側だけに溜め込んでおけばいいだけの話。

今年は自分の好きな表現者が亡くなってしまう事が多くてその度にモヤモヤしていた
だから今月のテーマである「残されたものが亡くなった人の価値を作る」という言葉に対しては
物凄くグッと来てしまったというか、
本当にその通りだと思えた。
ただただ世界が回り続ける悲しみばかりが頭を過ぎっていたけれど
大事なのはそういう逃避ではなく、その人に影響を受けた自分がどんな生き方を、選択をしていくのか。
その生き方や選択によって少しでも好きだった人の支えになれたら、価値になれたら。
それはそれで全てが失くなった事にはならない
存在は無駄にならない。
そういう・・・誠実なメッセージが込められてたのが個人的に感動してしまいましたね
やっぱりこの漫画が掲げる毎回のテーマ性に自分は魅せられているみたいです。

自分を貫いた挙句寿命を縮めて結果的に早死にしたとしても
それで誰かを悲しませる結果になったとしても
それで少しでも救われる人がいたならば
その行動は絶対的に正しいし、正しくしていくのは残された人の役目の一つでもある。
だから亡くなった事を悔いるな、行動不足だった自分を恥じるな。むしろ、ここからだ、と。
前回のどん底の引きから一転ここまでポジティブな着地点まで引っ張れたネーム力に感心しました
後悔も、悲しみも、憂いも、戸惑いも、そして優しさも詰め込まれていた
これまた心に残るお話だったと思います
そして二度と同じ悲しみを生まないように動き始めたユリ
早速気になる強烈な引きも用意されましたが・・・今後の彼女の成長にも期待ですね


また、夕焼けに佇む姉妹二人の描写が泣かせてくれます
先に生まれて来たのはユリの役に立つ為、頼られる為というミユキの言葉もグッと来ましたが
その後ユリが素直に涙するシーンはようやく彼の死を受け入れる事が出来たサインのようで尚良かったです
自分ひとりで悲しみを抱え込んでいたユリの涙に思わずこっちも泣きそうになったけど(笑
でも、姉妹の美しい絆はしっかりと感じさせてくれたと思います

この漫画はミユキもヒカリも、ユリもそうですがみんな真剣に誰かの事を思い遣っていて
その人間味・・・というか誠実な気持ちの表現が見ていてとても心地良いです
キャラ同士の愛情が伝わってくるというか、
だからきっと普通に感情移入も出来るんだと思います
レドネフ隊長もまた、前回の行動は非情にも思えて本当は苦渋の決断だったのかもしれないですね。
そういう一方を悪者にしない作劇がやっぱり自分好みだとも思った。彼女に対するミユキの発言も大人だ。

しかしマイティ・ブロウさんはユリに対する助言は良かったんですけど
それ以外は困ったちゃんだったりボケてたりでコメディ的に面白かったですね
スイカを次々と天然的に割るシーンは特に笑いました
あと結局お金持ってた、ってオチも(笑
最初はややむさいと感じたけど終わってみれば凄く立派なキャラだと思えたのがイイですね
またユリが迷った時には助言しに来て欲しいある意味師匠タイプのキャラでした。













今月の「可愛いポイント」!
まずヒカリのお風呂シーンは眼福でしたね(笑
ユリの「普段から仏頂面なんだよ」って台詞ありましたが
彼女は仏頂面が本当に似合うキャラですよね 勿論笑顔も可愛いけど。
そんなユリちゃんの夕暮れの泣き顔は可愛くも美しかったです
こういうアンニュイな美少女漫画が好きな自分にとっては堪らない場面ばかりでしたね
赤ちゃんを見る二人もとてもキュートで、ただ最近は人前でもイチャイチャするようになってるなと(笑
まあある意味良い傾向なのかもしれませんけどね。素直になれた、って事で。

先月はユリにとって厳しく辛いお話でしたが、今月はそんなユリをしっかり救済してくれたのが一番良かった。




γ-ガンマ- 第6話「最弱のヒーロー ディスチャージ後編」 感想

2013-08-03 16:26:57 | γ─ガンマ─

















(個人的に)SQで一番好きな漫画。アンケートも毎月出して応援中です。













あのー、私こういう「誰も悪くないけど、起こってしまった軋轢」みたいな話が大好きなんです
全部を救おうとしたユリの判断が間違ってたとは思わないし、確かに理想論ではあるけれど
それでも彼女は元ヒーローでそれ故の苦悩も知っているから
どうしてもヒーローに肩入れしてしまう
それに加えて生まれてくる子供の事や、単純に人としての情みたいな部分もあったりして
もっと言えば元々ヒーローだったからこそ目の前の全てを救いたい気持ちが、矜持が残っていた
その幻想や理想、そして何とかしてあげたい!という気持ちが打ち砕かれてしまった絶望の表情―
少し不謹慎な書き方ですけど、これはこれで刹那的で美しかったですね
「信じられない」という気持ちが直に伝わって来る渾身の表情と静かな演出の数々です
1話に続いて思いっきり泣きそうになってしまい
感情を揺さぶられました
それもやっぱり前後編でしっかりとディスチャージの信念や理想を語るシーンを描いたからなんだろうな
ユリが彼をあそこまで救おうとしたのは彼の意思や境遇に感情移入してたからだと思うんですよ
どうにかして救ってやりたかった
同じヒーローとして何とかして延命させてあげたかった・・・
ユリが抱く信念と理想に立ちはだかる現実という名の大きな壁と、同胞の無残な姿と。
またもやユリのトラウマスイッチが入りそうな予感がしますけど、苦悩を乗り越えるのもまた宿命。
来月の展開も震えながら待ちたいと思います。今月は本当にショッキングでした。

私は荻野純さんの絵柄が物凄く好みで美少女の描写を眺めてるだけでたまらないんですけど
それに加えてこういうどうしようもない現実・・・というか、悲しみを描く事が出来るセンスというのは
ツボな上に更にツボというか、物悲しい感情が読んでてサーッとこちらに届いてくる
要するにキャッチーさと情感が同時に存在しているのが凄く好きなんですよね
それはもう今まででも随一だったんですけど、
ただ単に女の子が可愛い云々だけではなく、きっちりと辛い現実も描いてくれてるのが尚良いというか
今月のこれを読んで美少女+アンニュイというのは本当に自分のストライクなんだなと
改めて理屈でなく感覚で確認してしまいました
ここまで衝撃的で、また美しい絶望を描いてくれた事実に感謝したい。
某漫画でも言ってましたけど、「絶望は美しい」っていうのは正にこれのことですね。
来月以降はきっとユリの再起や葛藤のお話になると予想してますが、ここまでやったからこそ
その瞬間もまたドラマチックになりそうな気はしています。

ああ、でも正直ユリの心境は純粋に心配だな・・・。
年頃も年頃だし、大人ってほど割り切れもしないだろうし、下手すりゃそう簡単には立ち直れないかな。
しかし落ち込む時は完璧に落ち込んだ方が再起の為にはプラスですから、ここまで絶望そのものだったのは
今後の心境を考えるとある意味良かったのかも。ユリは完璧に正しくはなかったけれど、
でも少年誌の主人公がそこまで割り切った考えになるのも嫌だよな。
その辺どう折り合いを付けていくのか。
ただ今は素直に彼女を応援してあげたいですね。いちファンとして、そういう気持ちです。
最後まで仲間を救おうと必死で足掻いたその姿は、個人的に肯定してあげたい。
それが見方を変えれば間違っていたとしても、です。


ただ、隊長の判断も中佐の判断も間違っていたか?というとそうじゃないんですよね
ユリやヒカリの行動は人情的だったとは言え私情も入ってる訳で
客観的に考えれば暴走したヒーローを殺す方が市民の安全の為には正解だと思える
冷徹ではありますが、あっさり切り捨てる考え方ではありますが、間違ってるとも言い切れない。
だから、彼彼女らに嫌な奴なんてイメージを抱く事は出来ません。
それもまた考えた故での行動、情を棄て確かな現実を掴む為の意義ある行動。

だから、結果的に誰かが絶対的に悪い訳ではないけれど
それでも引き起こってしまった絶望が発生する、という・・・
そういう描き方だからこそ「どうしようもない現実」という感触を得る事が出来たし
誰かを安易に悪役にしない作劇にもまた感心する事が出来た。物凄く悲痛なお話でしたが
物語の主人公ならば挫折の一度や二度は必ず引き受けるべきだとも思うので
ここからのユリの変遷に大いに期待しています。
中立の立場とはいえ、しっかりと役割を果たしてくれたヒカリの存在も頼もしかった。
そこまで理想を追った考え方ではないけれど、自分の出来る事はやってあげた、っていう。

読み終わった後かなり動揺しちゃったんですが
やっぱり心にある種の傷跡を残すお話が個人的に大好きでもあるんだなあ、と
今まではどっちかといえば姉のミユキのが好きだったんですけど、今月はユリに感情移入せざるを得ないですね。
残酷な世界の中でもどうにか理想に辿り着こうと懸命に頑張っている少女たちの物語。
その健気な姿勢に終始胸を打たれていた6話目でした。
この漫画本当に好きですわ。


空気読まずに今月の可愛いポイントを・・・。
まず、倒れたお姉ちゃんを支えながら「ヒカリちゃん」と泣き顔のユリ
このシーンは思わず抱きしめたくなるくらい可愛いですねー。微妙にユリに傾きつつある(笑
あとライトブライトは意外とミユキにも負けないくらいグラマーなんですね
目の保養になるなあ、と思いつつ
さり気に弱点も晒しててチートじゃないのも良かったですね

赤ちゃんに触れてる時のユリの表情の数々は後半とは違って正に天使!って感じでした
考えてみればほのぼのから動揺って凄い構成だなあ、とか思いつつ(笑
多少ひねくれてはいますけど、本質は純粋で可愛い女の子なんだなと感じさせるカットの数々でした
この辺は素直に癒されますね。

一番可愛さ的にツボだったのは扉絵ですかね!
可愛くも官能性もあるっていうジャストなイラストに仕上がってました
まるで事後みたいな感じ・・・でもあるので下衆的にもお世話になりそうですね(何
ユリのデレデレの表情にミユキの胸元とさり気にたってるアレ、そして生足・・・と
ストーリーだけではなくサービス的な意味合いでもきっちり満足させてくれる荻野純の手腕に拍手。
今月も物凄く密度の濃い、そして考えさせられるお話で面白かったですね。
各々のキャラがちゃんと生きてたのが良かったです。















単行本即日重版おめでとうございます!
これからも毎月応援の意味も込めて感想続けたいと思いますよ。
自分のツボに近い作風なので毎月読むのが本当に楽しい漫画の一つです
ディスチャージは「本来の力」という甘い言葉に惑わされて罠にハメられてしまったけど
それもまたいざという時に家族を守りたいという想いから来てたものだったので、
個人的には責められないし
最後の最後に自我を取り戻しユリを助け家族の身を案じた結末は彼らしいものだったと思います。
結果的には「因果応報」って事なんだろうけど、ディスチャージが残した想いは消えないでしょうね。
ちょっと今月感情移入し過ぎですが(笑)。個人的にそこまで夢中になれた、って事で。


γ-ガンマ- 1巻の感想
第5話「最弱のヒーロー ディスチャージ前編」 感想



γ─ガンマ─ 第5話「最弱のヒーロー ディスチャージ前編」 感想

2013-07-06 01:23:29 | γ─ガンマ─















「強さ」の獲得と代償。














ブルートレインも他のヒーローも言っちゃえば「才能」の一言で片付くようなヒーローで
ある意味凄く残酷な話のようにも思えました
本当に才能のある人間は最弱の人間の気持ちや成長の仕方を理解出来たり教授出来る筈がない
なぜなら「才能が無い」という事態に陥った事がないから経験則的に確かな限界があって
そこから強くなるには他人の言葉やノウハウに頼るのでなく
自分で考えて強くなれ、と。

ただ、その考えが変な方向性に行っちゃったのが後半である訳で
益々ディスチャージの立場が心配な感じになりましたけども。ある意味ズルだし、
なりふり構わないのにも過ぎている印象がある。
けれど、彼は妻帯者でこの現状から家族を守りたいという明確な意思と理由があるので
汚い手を使ってまでも、という感情も個人的に分からなくもない
才能の無いヒーローと
才能が無くちゃ生きていけない現実
そこに彼がどう折り合いを付けていくのか・・・に注目して後編を待ちたいと思います
ユリちゃんの気持ちだったり励ましがちゃんと届く事にも期待しつつ。


今回掲げられたテーマはどうやって強くなるのか?っていうものだと思う
誰かに教わるものでもない
誰かにたよるものでもない
あくまで最終的に自分を強くするのは自分でしかない
悔しければ自分の力を信じて立ち上がることがある意味では総て

結局のところ、人任せや無責任を携えていても誰かが自分を救ってくれたり
強くしてくれるなんてことはない
人は救われない
だから、基本あくまで自分の力で意思で立ち上がって生き抜くしか術はない
他人に与えてもらえるのは最低限のヒントだけでしかない。そうやって戦う事の覚悟を問うような・・・
水面下ではそういうメッセージが漂っていたような気がします
それもまた大人な感じではありますけど、
なんだかちょっとやる気が出るようなメッセージでもあってね
ここまでやったのならきっとバッドエンドでは終わらないはず、という展望もあって。
ユリもまた他人を過度に頼らず自分の力で世界を救おうとする意思のあるキャラだからこそ
何か伝えられるポイントがあるんじゃないかなあ、と思います
来月号も楽しみです。


やっぱりなにやら良からぬ事を画策している連中がいるみたいですね
これからどんどん怪人たちがパワーアップしたり大掛かりな展開も待っているのでしょうか
そして軍側には新しい上司も参入と気になる要素も増えてきましたね
その辺のドラマもまた往々にして楽しみです
過去のヒーロー達もちょいちょい登場して賑やかな回にも仕上がってました。











最後に、可愛いポイントに関しても記述しておきます(笑)。
まず扉絵に関してはもう最高ですね
こういうその時の空気や体温がリアルに伝わって来るイラストは大好物です
暑い夏の日のひと時の安らぎ・・・写実的で何ともいいですね 眺めてるだけでも楽しい。
そして、生足の魅力に溢れすぎ。

イラストはかなりシャープで最先端な印象を受けますが
カラーは意外にもアナログ塗りっていうのがまたイイですね
場合にも寄りますが基本的にアナログ塗りの方が好きなので。

そして、一番の可愛らしさ満点の場面は家でのイチャイチャですかね~(笑
お姉ちゃんだけじゃなく妹もマジモンじゃないか・・・。
なんかもう、どっちの視点だったとしても羨ましいような。半分くらいは百合でしたね。
ライトブライトも順調に馴染み始めてるし女の子たちの絡みを眺めるのもまた面白い作品になりつつあります
毎回テーマ性を組み込むのと同時にキャッチーな部分も忘れない塩梅がやっぱり素敵だと思います
この方のカラーは好きなのでまたバンバンやって欲しいですね。
そうなるようにアンケで支援します。頑張れ。


それにしてもユリのヒーローに対する愛情はかなりのものがありますね。それに触れるのもまた心地良い。


γ-ガンマ- 1巻の感想
第6話「最弱のヒーロー ディスチャージ後編」 感想




γ─ガンマ─ 1巻/荻野純

2013-07-05 00:33:57 | γ─ガンマ─




















荻野純「γ─ガンマ─」1巻読了。














これはもう1巻の時点で物凄くお気に入りなんですけど、
何が良いって各話毎に明確なテーマ性と答えが用意されてる奥深さ・・・ですかね
ひとえにヒーローものといっても様々な形があって、様々な思想があって
非常にバラエティ豊かな出来栄えになってるんですけど
メイン二人が答えを出すまでのお手伝いをしたり、
思いやりの心を見せたりと
人の感情だったり誰かの為に、って気持ちがしっかりと伝わって来る漫画で
そういう少年漫画らしい熱さや芯の強さが個人的に好きなのかな、と
絵柄は今風ですけど
内容は本当に王道をきれいになぞれていて
読んでいて非常に気持ちが良かったですし感じるところも多々ありました

この漫画は、まず絵柄が個人的にストライクでめっちゃキャラや仕草が可愛い作品なんです
でも、個人的には可愛いだけじゃ物足りなくてプラス何らかの美意識が必ず働いてないと好きになれない
そういった点ではしっかりと人の成長だったり意識変革を描く、という方向性は
深みを与えるといった点では成功かなと

ヒーローものと言えば往々にしてチートさを強調する英雄譚になりがちですが
(いや、それはそれでいいんですけど)、
この漫画は結構痒い部分を描いてくれてる漫画で
引退したヒーローの哀愁だったり、敵を傷付けられない優しすぎるヒーローだったり
ヒーローの力を使うことを恐れるヒーローだったり、ヒーローに馴染めないヒーローだったりと
割とヒーローの影の部分を描く事の多い作品でそういう部分が個人的に好きですね
それを乗り越えた時のカタルシスがしっかりと用意されているので。
 特に初回のエピソードはちょっと涙腺に来てしまったくらい大好きで
ヒーローっていうのは文字通りヒーローだけではない
ヒーローを支える人々もまたヒーローなんです
っていう非常に視野の広い描き方をされているんですね
これは現実にも置き換える事の出来るテーマ性だと思っていて
一人の英雄的存在がいたとしても、その陰で生きる人々は決して脇役ではない
それぞれの役割でヒーローになる事も出来るんだ、という至極大人な考え方がツボで
それを受け入れて一つ成長を遂げた元ヒーローの姿がとても眩しかったです

その他にも、4話では誰かに受け入れてもらうことを執拗に望むのではなく
むしろ自分の力で誰かを振り向かせるくらいの意気込みで、っていうメッセージを感じましたし
3話では何もかもを完璧にこなす事を考えなくてもいい
本当は目の前の総てで十分、という気負いを捨てさせる言葉だったり
第2話では逆に何を言われても自分らしさ(殺さない)を貫く芯の強さとらしさを受け入れる度量だとか
単純にスカッとするお話のように思えて実は水面下で様々な問いかけが行われているように感じられます
そういう地に足が付いた、しっかりと沁み入る内容になってるのがやっぱり大好きでした
こういう水面下のメッセージはこの漫画の個性だと思ってるので、
この先もこの個性は保ち続けて欲しいです
美少女の可愛さも、熱いシーンも、ささやかな感動も、テーマ性も全部ひっくるめて
オールマイティだなあと感じられる新人らしからぬクオリティの一冊かな、と
個人的な感想と感触ですが、受け入れられてて欲しいなって思います。


また、アクションシーンの格好良さも目に付きますね
普段は大人しく可愛らしい顔付きのキャラがいきなりマジ顔になるギャップが面白く(笑
時には大胆に時には繊細に繰り広げられるアクションは中々に見応えがあります
結構内容はシリアスでまたセンシティブだったりしますけど
最後にはスパッと勢いを付けて終わる
そのメリハリもまた好きな部分ですね
全力で皆を守るユリの姿や各々の戦い方で怪人たちをバッサバッサ倒していくヒーロー達の姿は
中々に印象に残るものがあると思います
これから先複線からすると割と大型バトル展開も来そうなので
それも考慮すると中々にアクションの面でも期待が持てそうな作品です
ただまあ、個人的には基本一話完結が良いと思ってはいますけどね。一応は。

一話完結とはいえ、話ごとの繋がりも結構面白くて
単行本でまとめて読むとしっかり前回の展開がきっちり反映されてるのが如実に分かって好感触
ブルートレインみたいな不殺のヒーローが出てきた次にライトブライトが容赦なく殺していたり
そういう・・・キャラを縛らない姿勢が個人的に凄く好きです
本当にみんなスタイルが違うというか。
3話では2話で背負った悲しみを結果的にミユキお姉ちゃんが頑張って最後には完全に癒している
そういう抜け目のないきれいなネームの流れも読んでいてとっても気持ち良いです
最後には2話の活躍が結果的に仇になっている描写が入ってたり
中々上手いな、
よく練られてるなと
この構成力にもまた期待を馳せつつ
何気に強大な敵の存在や仲間集めの要素も感じるのでいつかは壮大な話も期待出来そうです
それまでは色々なヒーローの成長だったり進化を心地良く楽しめればなと思う
予想以上に楽しく読めて私的には大満足でした。
この方には是非頑張って欲しいですね。応援してます。本誌でもアンケ入れてますので。


で、最後、キャラがあまりに可愛すぎですね(笑
小生意気だけど実は素直でか弱いユリからして最高なんですけど
ムッチムチのボディを誇るグラマラスなミユキ姉ちゃんもまた最高です
3話では極限まで膨らんだおっぱい描写がやたら印象に残って本誌を買ってしまったほどでした・・・
それくらいに女の子のキャラクターの描き方はもう鉄板に近いものがあるなあ、と
しかも記号的ではなくしっかりと人間くささもあるのでもう言う事なし
そんな美少女の姿を眺めてるだけでもご満悦な漫画、ですけど
前述のようにそれだけじゃ済まない奥深さと熱さも付随されてるので出来れば全力で味わって欲しいですね
また姉妹の絆というか、互いを深く想いあって支えあう描写がいちいちグッと来る印象で
そういった家族愛や友情に関してもしっかり楽しめるかと

それに加えて、結構に目の保養になるシーンも多いですね
そもそもスーツとカラーイラストからして別の意味でグッと来る仕上がりですから
色気を感じるという意味合いでも個人的には推しですね
コメディやサービスにも長けてる作品なので
更にソツのない印象ですね
ポテンシャルは高いと思うのでもっともっといずれ注目され人気が出ればな、と
最先端の表現力で古き良き少年漫画の美しさを取り込まんと尽力されている秀作でした。
表情の描き方も上手いと感じるのでその点もおのずと印象に残るかと。














にしてもライトブライトの衣装は本当にセクシーで最高ですね
ある種狙ってる感覚もあるのですがそれも含めて眺めてると幸せな気分になれます
多分完全にそっち方面でなくテーマもきっちり扱っていたからこそ
大好きになれたんじゃないかと思う
そして自分はそういうサービスとシリアスが混同している作品が大好きなので。
密かに地道に応援しています!

ミユキのボディは恍惚レベル。


☆ちなみに作者は日本のロックが好きなようでビークルセイドとか
キングオブバンプとか、キャラがtacicaのアルバム名のTシャツ着てたりするセンスも好きです
その点でも注目、ですね(笑)。